嗚呼、阪神タイガース　＃２ 矢野監督、即刻退陣しろ！（その4)

今回は、さんざん言われ続けている練習量について書きたいと思います。

井端氏がテレビ番組で「阪神の守備練習は引退したオレでもやれるくらいヌルい」とコメントしたことは有名な話で、ここまで言われてなんにも感じないってどんだけなんでしょうか。

少なくとも金本前監督の時、秋季練習なんかは故障者続出容認で、各コーチにも「とにかく、各部門とも選手に極限までやらせてほしい。ケガ人が出ることを恐れずにやってほしい。ドンドンと選手を追い込んでほしい！」と要請するほどでした。秋に故障してもシーズンまでは時間があるので、鍛えるにはこの時期しかないという理由から、毎年地獄のキャンプがありました。厳しく、楽しくをモットーに、朝のウエイトや一日1000スイングといったノルマを課して、8時間を越える日もあるぐらい徹底的に選手たちの身体を鍛えあげていっていました。精魂尽き果てたあとに突如始まるリレーは、見る方としては最高のものでした（自ら外国人選手が参加したことがありましたが、走ったあとに吐いてましたw)。全員が4チームに分れてやるリレーは、勝ち抜けなので体力は無くても手は抜けない。そんな最後の気力を振り絞って走る選手たちを見て、毎回、心身ともに逞しく成長することを期待し、願っていました。あの成果が、最後まで諦めない心だったり、最後の最後に追いつき逆転する力強さを身に着けたんではないでしょうか。

それとは対照的に、矢野監督は一年目の秋季練習からウエイトトレーニングや夜間練習は廃止。5勤、6勤が当たり前の他球団に対し、3勤1休の体たらく。「休みすぎじゃないか」と言われてもどこ吹く風で、他チームは気にしなくていいというスタンス。確かに、金本氏も8時間以上の練習があった時、時間をかければいいってもんじゃないとは言っていました。あの時は選手たちが課せられたノルマがあったから、たまたま時間がかかっただけだったのでしょう。ただ、3連1休はあまりにもしなさすぎ。落合氏から「まだダメだな。練習していない」と一刀両断されても、方針転換することなく自主性にこだわり続ける始末です。あの体操の内村選手の名言、「世界で一番練習した者が世界一になる」を、きっと矢野監督は知らないんでしょうね。誰か教えてやってください。

自主性＝緩いという風潮に対して「練習量が少ないということではない。1,000本ノックは1,000本ノックの意味が絶対ある。ただし、やらされる1,000本と自分でやる1,000本は全然違う。自主性があれば自分に対して厳しくなる」とキッパリ言っています。確かに、自主性の理論は間違いじゃありません。でもそれは、自分で1,000本ノックをやって初めて比較できることであって、自ら1本もノックをやっていなければ、どんな論法を持ち出しても、強制的に1,000本ノックをやらせたほうが練習としての価値があることを否定できません。自己啓発や起業家の著書、心理学の本を読み漁っている読書家らしいですが、どんな本に“1,000本ノックと0本ノックでは、0本ノックのほうが遥に成長できる”みたいなことが書いてあるんですかね。ぜひ、教えてほしいものです。

救援防御率が年々悪化していることがわかる。１９年が２・７０、２０年は３・３１、そして今年が３・８３。３枚目の勝ちパターンを固定できなかったり、継投のタイミングなどさまざまな要因が挙げられる中で、最大のポイントはキャンプでの投げ込み不足が考えられる。（「岡田彰布氏が分析 年々悪化する阪神の救援防御率　要因はキャンプの投げ込み不足」デイリースポーツより）

投手陣が毎日ブルペンに入る機会が少なくなっているように感じていた。今年２月に宜野座キャンプを視察した第２クールでは、連投しているピッチャーはほとんどいなかった。球数も１００球に届くかどうかの段階。今後、実戦が入ってくることを考えれば、第１クール、第２クールでしっかりと投げ込む必要があったように思う。（「岡田彰布氏が分析 年々悪化する阪神の救援防御率　要因はキャンプの投げ込み不足」デイリースポーツより）

素人から球団OB、野球評論家、名将と呼ばれた方々から指摘される練習不足。これはもう、野球論、スポーツ論、トレーニング論…どれに焦点をあてたとしても矢野監督流の根拠はありません。就任時に、「監督ではなく、教師に近い存在でありたい」と語った矢野監督。真の教師像とは、自らも常に学び、それを多くの生徒に教え、よき方向へ導いていく存在であるにもかかわらず、人の意見を根拠なく否定し、自らの考えに固執して何事も受け入れない人間が、自ら変わろうとすることもなく教師のような存在を目指そうとしているのは、教師像を独裁者と勘違いしているとしか思えません。矢野監督は何を目指しているのかわかりませんが、少なくともこれだけは言えます。阪神タイガースに、あなたは必要ありません。天地がひっくり返ろうとも。