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【詩】 春のやまい

重機がこもった音で
やわらかく地面を叩く
春の空気はあたたかく湿って
肢体にかかる重力を増す
水を吸った絵の具のように
五感がぼやけていく

頭の芯から指の先まで
もったりと鈍っていく
心地よい春のやまいに・・・・・・

いつまでも眠っていられたらと思う
深すぎる温水プールのような
まだ夢の中にいるような
やわらかな重たさに身をゆだねて




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