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地域と関わる活動がしたい、地域で挑戦をしてみたい方へ|若者チャレンジ講座

「地域で活動をされている方とつながる機会がほしい。」
「いま住んでいる場所とは別の場所で、挑戦をしてみたい。」
「地方移住をするなら、地域と関わる活動がしたい。」

今回はそんなことを考えている方に向けて記事を書きました(尾道市地域おこし協力隊 自己紹介note公式instagram)。広島県尾道市が提供する、市内外の方々が参加できる講座「若者チャレンジ講座」(通称:若チャレ)についてご紹介します。

1. 若チャレとは?

「若者」と冠している講座ですが、参加者の年齢制限は無制限。聞いたところ、あくまで心の若々しさのことなのだそう笑。

若者チャレンジ講座は、尾道の市内外から「尾道市内で何かをはじめてみたい」と考えるひとたちが集まる講座です。

全6回(月1回)の連続講座で、市内で活躍されている方の話を聞いたり、事前/当日のワークを通して企画のプランを練ったり、参加者の協力のもと試行実験をしたりします。その過程と結果を講師やOBOG、講座の聴講者の前で発表してアドバイスを受けることもできます。

今年で講座は7年目を迎え、過去の受講生は60名超え。尾道市を舞台に、もっと挑戦するひとを増やしたい、挑戦するひとを後押ししたい、という想いからはじまりました。地域で活躍されているひとと繋がれて、(市が主催している講座なので)行政的なサポートも相談しやすいのが魅力です。

photo-Tetsuya Ito/by courtesy of DISCOVERLINK Setouchi

講座のメイン会場は、海が一望できるコワーキングスペースONOMICHI SHARE(オノミチシェア)。もとは市の書庫だった場所をリノベーションしてつくられた場所です。

講座の回が進むと、オノミチシェアだけではなく、島から山まで市内各地が講座の会場になります。講座前に参加者向けの現地視察ツアーが組まれることも。今年度は感染対策で、講座をオンラインでも受けられるようにしています。

若チャレでは、多方面の方々が参加者の挑戦をサポートしてくれます。まずは、講師の尾野寛明さんとアドバイザーの内海慎一さん。全国各地で地域に根ざしたまちづくりに携わる、地域活動のプロフェッショナルの方々です。

そして講座内容の企画から講座の司会まで務める、ファシリテーターの後藤峻さん。尾道が誇るオーシャンビューのシェアオフィスONOMICHI SHARE(オノミチシェア)でコンシェルジュをされていて、若チャレOB(2期生)でもあります。

今年から講座のOBOGの有志がチューターとして参加し、音響や講座内のワーク、参加者のアイディアに対する講評などの面でサポートしています。

2. 講座の様子

新型コロナウイルスの影響を受けて、今回の第1回目は延期+オンライン配信。第2回目からオノミチシェアでオフライン+オンライン配信で実施されました。

各回講座の前半に、市内各地で精力的に活動されている方々をゲスト講師としてお呼びし、「市内で活動や事業をはじめるまでの過程」「苦労したこと」「どのような工夫をしてきたのか」などについて話を伺います。

今年度の講座の第1回目のゲスト講師は、生口島(いくちじま)と尾道駅前でエステ・リラクゼーションサロン経営をしながら、島で地域のひとたちの集いの場「おしゃべりカフェ」の活動をされている長尾かおりさん。

長尾さん:「3KK(3つの軽い言葉)っていうのがあって。尾野先生に言われた"週末ヒーロー(=週末のスキマ時間に何かすること)"、内海先生に言われた"別荘みたいにやればいい(駅前に2店舗目の出店を相談したとき)"、それから後藤さんに言われた"5万円の仕事探せばいいじゃないですか(あと5万円稼ぎたいと相談したとき)"。ゆっくり老後を過ごそうと思っていたのに、いまその言葉を聞いて色々はじめたら忙しくって。でも充実しているんです。」

第2回目のゲスト講師は、向島(むかいしま)で島の地域情報誌『Sima-sima』の発行と、文房具店『クリの文具』の経営をされている栗本綾子さん。

栗本さん:「楽器を習いたての娘が大人に混じって演奏したいと言った時、吉田兼好の"いつか上手になったら皆の前で発表します、と言っているようなひとは、いつまでたっても上手になれない"という言葉に出会って。丁度雑誌の1冊目を発行したときだったのですが、その言葉を知って、1冊ずつ成長していけばいいやって楽に考えられるようになりました。自分さえ辞めなければ終わらないし、終わらなければ失敗ではないって思ったんです。」

ゲスト講師の講演後は、事前ワークを使ってプランの企画や深堀り、次のアクションにつなげるための話し合いをする時間があります。2~3グループに別れて各テーブルに講師が1名ずつ付き、参加者一人ひとりのプランのブラッシュアップをしていきます。

半年間の講座や、講座期間中におこなった試行実験などで、講師やゲスト講師、参加者、チューターなどからもらったアドバイスをもとに練ったプランは、最終回に皆の前で発表します。

最終発表会でプランを発表することで、地域のひとたちに自分のプランを知ってもらい、協力者を見つけたり、人脈を広げたりと、講座後にプランを実現する足場固めができます。

3. ゆる部活について

若者チャレンジ講座の参加者にとって、実は一番助けになると言っても過言ではないのが、今年はじまった「ゆる部活」の存在です。

おもに若者チャレンジ講座のOBOGで今回チューターとして参加されている方々が、その名の通り「ゆるい部活(ゆる部活)」をつくって講座とは別の日に開催しています。

参加は自由で、活動地も市内のさまざまな場所なので、ゆる部活に参加するだけでも市内のひとと繋がるきかっけを得ることができます。

また、練ったプランの試行実験の場としてゆる部活を活用することもできます。例えば、受講生がカメラ関係のプランを立てたときは、他のゆる部活と合同で街歩きをしながら写真撮影をするゆる部活が開催されました。

地域のひととのつながりづくりや、プランを参加者間でブラッシュアップできる機会としてゆる部活を活用することができます。

4. まとめ

いかがでしたでしょうか。若者チャレンジ講座は、毎年6月頃~募集開始、7月頃~講座開始というスケジュールになっています。

地方移住を検討されている方や、住まいは移さずに地域と関わることで、より充実した生活を送りたいという方にも、ぜひこの講座を活用していただければと思います。

若チャレでは、やりたいことのあるなしに関係なく、ぼんやりと「何かはじめてみたい」という気持ちがあれば、地域やまわりのサポートを受けながらその準備を進められます。尾道での挑戦の第一歩を、この講座で踏み出してみるのもいいかもしれません。

外部リンク)尾道市若者チャレンジ講座 ホームページ
https://wakachalle-onomichi.wixsite.com/home


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