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【「瀬戸内を創作産業の代表地に」という想いをたずさえ単身移住】若戎 昭彦さん

名前(年齢)

若戎 昭彦(25歳)

家族構成

独身

職業(移住前→後)

写真家・映像作家
 ↓
写真家・映像作家(基本リモートワーク)+専門学校講師(新しく写真事業も始めかけていたり?)

居住地(移住前→後)

東京都大田区蒲田 → 尾道市日比崎町(尾道駅から約1km西の辺り)

大田区蒲田は羽田空港にほど近い立地で、飛行機を使った瀬戸内へのアクセスが便利でした!

移住を意識し始めた時期

移住先に”尾道市”を意識し始めたのは2021年1月ごろ。
「瀬戸内エリアに移住したい」という構想自体は2018年ごろから。

移住した時期

2021年9月

移住前、尾道に訪れたときの思い出

地方特有のゆったりとした時の流れはあるものの、ただただ衰退していくだけでもない。

古くからの文化を基盤にしつつ新しさや外部のものを受け入れ、前進する活気ーーそこに”温故知新”という言葉が頭をよぎったのを覚えています。文化やテクノロジーの拡張性がある、懐の深い町だと感じました。

移住に合わせて購入した中古車。嬉しくて浮かれています
しかしエンジン故障により2か月で廃車に。ただでは転ばない写真家魂で作品に昇華

今の仕事に出会った方法

学生のころから、周りに流されず独自に動いて映像や写真の業界に踏み込んでいった結果、ご縁や偶然などが重なり、今の働き方になりました。

家の探し方

尾道市が移住者向けに紹介している不動産サイトや全国展開している不動産仲介業者のサイトなど、ネットで探せるものはとことん利用しました。

最終的に、物件の管理会社へ直接アポイントを取って決めに行きました。

移住前にお世話になった人

  • 尾道観光大志 柳澤さん

  • 尾道市役所 奥 忠直さん

  • ONOMICHI SHARE 後藤 峻さん

  • ONOMICHI SHAREで出会ったフリーランスの移住者さんたち(山科さん、新井さん、安藤さん)

※編集部注:「尾道観光大志」は2023年度より「尾道観光大使」に名称が変更になりました。

移住までのスケジュール

  • 2021年2月 尾道観光大志の柳澤さんに出会う

  • 2021年5月 柳澤さんより尾道市役所の移住担当・奥さんに繋いでいただく

  • 2021年6月 オンラインにて移住相談会に参加

  • 2021年6月 奥さんのご紹介でONOMICHI SHAREの後藤さんに出会う。その流れで山科さん、新井さん、安藤さんに出会い、4人から移住について話を伺う

  • 2021年7月 ネットで家探し

  • 2021年8月 ネットで見つけた物件を内見しに尾道へ

  • 2021年9月 引っ越し

移住の動機

◆目指すは「尾道=創作産業の代表地」

アメリカでいう「ハリウッド=映画」「サンフランシスコ=IT」「ヒューストン=航空宇宙」のように、僕には「瀬戸内地域を日本の創作産業における 代表地として確立させたい」という構想があります。その実現にあたり尾道は、瀬戸内地域の中でも「特に良いエリア」だと考えました。

そして、都市部にいるクリエイターたちを瀬戸内地域に呼び込むために、まずは自分が創作者として生きていけることを証明する必要があると思い、2021年、拠点を尾道へと移しました。

◆尾道が「特に良いエリア」と感じたわけ

「尾道が持つ活気」や「そこで暮らすことによるQOLの向上」などの点から「創作者にとって居心地の良い、マイペースに活動できる環境が確保しやすい町」だと感じました。

さらに、都市部へのアクセス性もポイントでした。新幹線か飛行機を使えば、九州、関西、関東の主要都市へどこにでも2時間半程度で行くことができます。

この「2時間半」をどう捉えるかは人それぞれですが、「都市部との関係もうまく継続しながら瀬戸内で生きていきたい」と思っていた僕にとって、このアクセス性も決め手になりました。

※若戎さん注:ちなみに関東圏でわかりやすくたとえると、八王子から東京ディズニーランド(舞浜)まで電車で行くのに2時間弱かかります。

◆自分のルーツ。そして尾道に強く反応したマイセンサー

僕は福岡県出身で、実家は山口県にあります。幼いころから小学6年生までは、親の転勤の関係で宮崎、埼玉、静岡、神奈川、山口とさまざまな場所で生活してきました。都市も田舎も10代のうちになんとなく経験していたからか、若者が都会に憧れを抱くような時期でも都会に対して特別な感情はありませんでした。

そんな経験から構築された自分のセンサーが「ここだ!」と強く反応したのが、尾道です。そのため尾道への移住に対して不安はなく、むしろかなりの信頼感がありました。

◆スムーズな関係性構築の流れも、尾道移住を後押し

東京で偶然、尾道観光大志の柳澤さんと知り合うことができてからは、どんどん枝葉が伸びていって、移住政策を担当する尾道市役所の奥さん、ONOMICHI SHAREの後藤さん、そして移住者の方々と出会うことができました。あれよあれよと繋がりが広がったというこれらの経験も、非常に大きかったと思います。

移住前に抱いた期待の達成度

  • 尾道の町や人に対しての期待→90%

  • 自分に対しての期待→60%(自分のキャパシティ的に、理想の実現までもう少し時間がかかりそうだから)

移住希望者へのメッセージ

尾道に移住した当時、僕は都内の大学生でした。
本当は卒業後の移住を目論んでいましたが、コロナ禍の影響で全てオンライン授業になったのをいいことに、在学中に移住を決行。学業と並行して取り組んでいた個人事業(映像・写真)も、リモートワークの形で継続することができました。

そして気付けば25歳。移住して2年が経とうとしています。
移住こそスムーズに進んだものの実は、尾道で成し遂げたいことは道半ばです。とはいえ、まだまだ生活や仕事の課題は山積しているものの、移住によって「心の余裕」「感性の豊かさ」など総合的なQOLは格段に上がりました。

基本自宅で孤独に仕事をしている僕にとって、尾道の猫たちの存在は癒やしです

移住自体をゴールとせず、「何のためなのか」「何がしたいのか」「仕事はどうするのか」など、漠然とでも移住後のビジョンを持っておくと、より充実した移住生活を送れると思います。

尾道って、新しいことを始めようとしている人に対して前向きで、協力的。僕はそこに活気を感じます。まだ駆け出しですが、僕もいつか尾道に貢献できる人になりたい。そう思える環境を作られてきた地元の皆さん、移住の先輩方の存在は非常に大きいと思っています。

尾道が移住希望者全員にとって適した地域だとは限りません。でも僕自身、尾道移住して良かったと思っています。皆さんの移住計画がうまくいくことを祈っております!

\若戎さんのWEBサイトはこちら/

移住前、早く起きて朝日を見に行ったときの1枚。尾道の町が少しずつ朝焼けに染まっていく光景に心惹かれたのを覚えています


●移住定住コンシェルジュ:後藤峻(@concierge_goto
●編集:アンドウ(@holiday_cloudy

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