【移住サポーターの紹介・第1回】尾道市役所・奥 忠直さん
尾道には、みなさんの移住や移住に関する困り事をサポートしてくれるサポーターが各地に点在しています。当noteの「移住した人プロファイル」を見てもらえるとわかるのですが、これまでの先輩移住者も多くの方がそんなキーパーソンたちのサポートを受けながら移住してきました。
そんな移住サポーターたちにスポットを当てるこの企画。第1回は、尾道市 企画財政部 政策企画課の奥 忠直さんにいろいろと教えていただきます。
ー奥さんが得意とする相談分野を教えてください。
自慢できる得意分野はありませんが、尾道で生まれ育った1人の住民としての目線で、移住希望者のみなさんが次のステップに進められるアドバイスを心掛けています。
個人的には尾道の歴史研究がライフワークなので、移住相談の場で尾道の歴史や町の成り立ちについてお話することも。この話題、意外と好評なんです。笑
ー移住相談ではどんな内容が多いですか?
「仕事」と「住まい」についてはほぼ必ず挙がるテーマで、やはり移住希望者の方の数だけ無数に質問のバリエーションがあります。
たとえば仕事については
「尾道にはどんな仕事(職種)がありますか?」
「こんな仕事ができる就職先を探しています」といった相談ですね。
起業される方からは、
「◯◯の事業を行うにはどのエリアがおすすめですか?」
「△△の事業を始めるにあたって、利用できる補助金はありますか?」といった質問が多いでしょうか。
住まいについては、山間部・市街地・島しょ部の各地域の生活環境に関する質問をはじめ、
「実際にどんな物件がありますか?」
「空き家バンクを利用したいのですが……」といったご相談が多いです。
あわせて、子育て環境や教育に関するお問い合わせもいただきますね。
ーそのような相談を受けた場合、どのように対応されますか?
市役所の窓口は「移住相談の入り口」だと考えています。相談者のみなさんにとっての、尾道市全体の「解像度」を上げるためのサポートができるよう、日々心掛けています。
まず、一人ひとりの移住に向けた想いや夢、現在抱えている課題感をつぶさに聞き取りを行います。その上で
①どこに相談して
②どのようにすれば
③その想いが実現できそうか
を考え、相談者の方と同じ目線、同じ方向を向いて、議論しています。
その際は、具体的なエピソードをもとに写真、地図なども活用します。(オンライン移住相談時のマップ使いがなぜか話題となり、「バーチャル街歩き」として広島県のオフィシャルイベントになったのもいい思い出です。笑)
↑過去に開催されたバーチャル街歩きイベント
移住に至るプロセスは、決定・決断の連続だと思います。より満足度の高い選択ができるよう、自分が持つ情報を総動員して対応させていただいております。
ー尾道で生まれ育った奥さんから見た、このまちの魅力を教えてください。
「ほどよいスケール感」と「まちのもつ雰囲気」だと思います。
■スケール感
尾道市は2005年から2006年にかけて、(旧)尾道市、御調町、向島町、因島市、瀬戸田町の2市3町が合併してできた市です。東西約20㎞、南北約35㎞の範囲でやまなみ(里山)、まちなみ(市街地)、しまなみ(瀬戸内)といった多様な風景を楽しむことができる、ある意味「お得な」まちだと思います。それぞれのエリアが、手が届く範囲で楽しめる。このまちの魅力のひとつではないでしょうか。
■まちのもつ雰囲気
尾道にはなぜか「居心地が良い」と感じさせる、独特の雰囲気があると感じます。(言葉で伝えることはなかなか難しいので、ぜひ実際にお越しいただき、味わっていただければ!)
仮説ですが背景として、尾道市が「港町」として紡いできた850年以上の歴史の中で内外の人との「交流」を大切にしてきた風土があると感じていて。人懐っこさや適度なお節介といった、このまちの人がまとう雰囲気が、そんな「居心地の良さ」を生み出している源泉なのかもしれません。
ー奥さんが好きなおすすめスポットを教えてください。
天寧寺の海雲塔が眺められる丘と、浄土寺山の不動岩です。
どちらも高台から尾道の町並みを一望することができるスポット。山麓から吹き上げる海風を浴びながら町並みを見下ろすと、気分がとても爽やかになります。
ー最近の個人的ニュースを教えてください。
日本政策金融公庫さんの広報誌『日本公庫つなぐ30号』内の「シリーズまちからむらから」の「尾道『空き家再生プロジェクト』」の記事に登場させていただきました。(宣伝)
※HPではバックナンバーも読めます。
―尾道でおすすめのイベントはありますか?
私がライフワークとして開催している、尾道の町を楽しみながら歩く町歩きイベント「尾道商會」にぜひお越しください。(宣伝)
ー移住検討している方、移住される方に向けてメッセージをお願いします。
「移住」は、人生をより良いものにする「手段」の中の、あくまでもひとつの選択肢だと思います。数ある選択肢の中から「移住」を選び、さらに「尾道」を選んでくださる方が多くいらっしゃることは、地元で生まれ育った一住民としてもとても嬉しいことなんです。
尾道市のメンバーは「チーム尾道」でみなさんからのご相談・ご連絡をお待ちしております!気兼ねなくお問い合わせください◎
\奥さんに会える場所/
●移住定住コンシェルジュ:後藤峻(@concierge_goto)
●編集:アンドウ(@holiday_cloudy)
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