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足腰大事ね「年の差婚」記録1

小野 まとぺ 45歳。
20歳年上の夫(パンダ)と約6年前から二人で暮らしてるよ。


パンダは先ほど汗を流しに地域のスポーツセンターへ。
というと、意識の高い健康管理のできてる人と思われちゃうかもしれないかけれども。
65歳にもなると、油断して生きてきた人間はあらゆるところがガタガタになってきてしまう。
なので、パンダはスポーツセンターで開かれている「シニア向け足腰強化体操教室」ってところに行ってるよ。


若かりし頃、器械体操やったりしてて、筋肉と体力に自信のあったパンダ。
コロナ禍、テレワークになり、そのまま年月が過ぎて退職を迎えて。ここ4年ほど時々のウォーキングと週一回の社交ダンス以外、主に自宅にいて全然動いていなかった。

階段は極力使わず、エレベータとエスカレーターと車を愛する男。

そりゃあ、筋肉もなくなって足も攣りやすくなるよね。

思いつきで一緒にストレッチをしてみた先日、あまりの自分の体の硬さに驚いていたけど、もうちょっと早く危機感を持って欲しかったよ。

ストレッチしただけで思いっきり筋肉痛に苦しんでいる姿を見ると、大丈夫かなと気を揉んでしまう。

パンダの体の衰えを目の当たりにすると、一気に将来(という名の老後)が気になる。

これはきっと、年の差婚夫婦のあるあるなんだろうな。


という訳で、運動大事。
「老化しちゃう!」と急に焦り出したパンダのために、ネットで見つけた前述のスポーツセンターで行われている体操教室へ。
週一回、日中やっているらしいので、先週体験入会という形で行ってみた。
シニア向けなのでわたしは参加はできないけど、パンダの見守り役として一緒に。


入市から約6年、初めて足を踏み入れたそのスポーツセンターは、市営でけっこう大きくて設備も新しめだった。
「ほぅ、わたしたちの税金がここに活きているのね」とまんざらでもない感想を抱きつつ、パンダが教室で他の参加者たちと一緒に元気に腕を振り音楽に合わせて、踏み台昇降を操る姿を遠くから眺めた。
わたしたちに子供はいないんだけど、お稽古を見守る保護者ってこんな感じかな。
疑似体験をちょっと楽しむ。
でも毎週だと飽きちゃうな。毎回付き添う親御さんはすごいな。


先生も優しく、他の参加者さんの雰囲気も良さそうだったので、パンダもやる気が高まったみたい。
体験後に正式に入会手続きをした。
ここで最近で一番びっくりしたのが、授業料の支払いに月謝袋が登場したこと。

月謝袋!?

こんなの、小学校の時ぶりに見たよ。今も使われているのか。

近代的な市営のスポーツクラブで月謝袋が流通していることに驚きを禁じ得なかったんだけど、きっとこれは体操教室のシニア年齢層に最適化されたやり方なんだろう。
DX化することが必ずしも良いわけではないだろうけど、デジタル技術で効率化を進めるのが好きなわたしはちょっとモヤモヤ。
クレジットカード、使いたいのに使えないのは月謝袋制だからなんじゃないの、と邪推したり。

でもきっとこの古典的な仕組みが必要な世代の人々は、何でもかんでもアプリ化していく世の中を大いに嘆いているんだろう。


年齢差がある夫がいるからこそ、自分とはちょっと違う側面から社会に触れることができる。
面白いな、感じる瞬間が日々ある。

そういう意味でもパンダとの結婚生活は楽しいものだ。

だから、くれぐれも足腰を鍛えて。
ウォーキングの回数も少し増やそうよ。




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