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映画と旅

名古屋、大阪と上映が待っている。
15日は名古屋で舞台挨拶をしてから大阪に移動。
その日の夕方には舞台挨拶をして一泊して翌日も舞台挨拶になる。
さて、どうしたものか。

当初は織田さんと二人かもしれなかったけれど一人になりそうだ。
まぁ、まだ未定なんだけど。
以前、織田さんと中野圭と移動した時は二人が交代で車を運転した。
僕は免許も車もないから、移動方法についてはいつも悩んでしまう。
まあ、一人なら電車か高速バスか飛行機かってことになるわけだけど。
織田さん一人で車移動だと、さすがにスケジュール的に心配だった。
だからかえって一人の方が帰宅で良いのかもしれない。

実はセブンガールズで名古屋、大阪に舞台挨拶に行っている。
その時も一人旅だった。
まぁ、名古屋では途中で落ち合って帰りは車に乗せてもらったけれど。
おかげさまで結構自由に一人旅をした。
朝早く到着して名古屋城までふらりと足を伸ばしてみたり。
大阪に行った時は、神戸まで足を伸ばして震災の慰霊塔まで行った。
戦後の舞台だったから当時の闇市の匂いが残る場所にもいくつか顔を出してみたりした。
別府にも一人旅をした。
まさかあそこで偶然同じ日に豊田利晃監督と会うとは予想外だった。

舞台での移動はとても難しい。
出来なくはないけれど、大道具や役者、スタッフ、全員の移動と宿泊費が必要になるから主催公演では難しい。現地のプロモーターに興行ごと買ってもらって、その経費の中で出来ることを探すしかない。主催公演をそれでもやるという団体ももちろんあるけれど、やはり予算を考えればある程度計算が立たないとかなり厳しいということになる。
だから僕たちの舞台にはいつも遠くから足を運んでくださる方がいた。
元々、都内に住んでいた方や、偶然知ってくださった方々。
遠くは中国地方から、近畿、東海、東北の方々も。
そんな皆様が遠征してくださった。
いつも顔をみては、僕たちは驚いた。

映画は旅ができる。
それも映画だけがどこにでも行ける。
日本だけじゃなくて海を越えることだって出来る。
物理的な移動はソフト面だけで済む。
だからもちろん名古屋、大阪で上映するだけでいいのかもしれない。
でもさ、今まで何人もの人が僕たちに会いに来てくれたんだもの。
可能な限りだけれど、やっぱり挨拶に行きたいなぁと思う。
そんなこと行って、舞台挨拶で誰もいなかったらどうしようなんて考えたりもするのだけれど。
あの日、名古屋で大阪で出会った皆様にもう一度会えるのだろうか?
会えるといいなぁ。

どうも僕はあまり計画を立てない旅の方が好きみたいだ。
確か、前回の名古屋、大阪はホテルをとらずに向かった。
漫画喫茶でも良いしビジネスホテルでもサウナでもなんでもいい。
美味しいものだけちょっと調べたり、行きたいところだけ調べたり。
後は行き当たりばったりだ。
まぁ、それは一人旅だから出来ることで、複数人の時はそうはいかなかった。

十三でふらりと入った、たこ焼き屋さんは今もあるのかな?
たこ焼きで呑んだビールは美味しかった。
あんな感じがとってもいいよ。
喋る相手はいなかったけれど、関西弁で話している誰かの会話が心地よかった。

さて今度はどうするか。
映画を上映する。
舞台挨拶をする。
土地のものを食べる。
それしか今のところ決めていない。
名古屋から大阪への移動方法もよくわかっていない。

旅は出会いだ。
誰と出会えるだろう。
どんな会話をするだろう。
映画の旅。映画と旅。

映画『演者』の最初の旅。

映画『演者』

企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル

「ほんとう」はどちらなんですか?

【限定3回上映】
2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)
各回10時から上映
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)
初日舞台挨拶あり 登壇:小野寺隆一

【限定2回上映】
2023年4月15日(土)、16日(日)
各回夕方上映
シアターセブン(大阪・十三)
予約開始:4月8日9時より
2日間舞台挨拶あり 登壇:小野寺隆一

◆終映◆
2023年3月25日(土)~31日(金)
K'sシネマ (東京・新宿)

出演
藤井菜魚子/河原幸子/広田あきほ
中野圭/織田稚成/金子透
安藤聖/樋口真衣
大多和麦/西本早輝/小野寺隆一

撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟 録音 高島良太
題字 豊田利晃 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希 制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき

【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。

家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。

やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。

投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。