見出し画像

50th

チラシを持つ人

渋谷にいたついでにユーロスペースまで足を伸ばす。
以前、ロビーにみにいったら残りのチラシ枚数がわずかだった。
祭日前にこっそり追加してやろうと目論んだ。

たまたま同じエレベーターに乗った女性が手にチラシを何枚か持っている。
3階のユーロスペースにつくとそのままチラシの棚の前に移動した。
あれ?と思いながら僕も棚の前に行き確認するとむしろ前回よりも多くの映画「演者」のチラシがそこに置いてあった。
もともと送ってあったのか、定期的に送っているのかはわからないけれど、ありがたいことだ。

さきほどの女性は一枚一枚映画のチラシを手に取ってキープしていた。
そのまま僕から直接、映画「演者」のチラシを手渡す。
よろしくお願いしますと伝えると、少し笑ってた。
ロビーを出て一階に降りると、エレベーターの前の棚のチラシがなくなっていたからそこにそっと補充しておいた。

来てくださると嬉しいな。

手配り

映画「セブンガールズ」の時は可能な範囲でチラシの手配りをした。
新宿、渋谷、大阪、横浜の各映画館の前でだった。
結構、一人でも配りに行ったりした。
実は別の作品のチラシ配りと一緒になったことがない。
有名なのは池袋のロサで、そこ以外はそこまで配っていないのかもしれない。

意外に受け取ってくださるし、観に行きますね!なんて言ってくださる。
そういうことって積み重なれば大きい。それになんというか肌のあたたかさがある。

でも今はどうなっているのだろう。
いくつかの映画館で手配りしているというのをSNSでも見かけたけれど。
多分、コロナ禍以降は少なくなっていると思う。
なんせ街中でのティッシュ配りでさえ見かけなくなっている。
手から手へという基本のようなものがなくなっている。
実際、手渡されても戸惑う人もいるのかもしれない。

連絡

実は今日、やけに連絡が届く日だった。
SNSのコメントやDM、メール、などなど。
それもすべて違う土地土地から。
昨日のnoteを読んだからというのもあったけどほぼ偶然。
なんだか嬉しくて恥ずかしい連絡もあったりして。

そういうことってやけに重なるんだよなぁ。
何か呼び込んでいるのかもしれないなぁなんて思う。
そう考えるとエレベーターで一緒だったなんていうのもすごい偶然。
チラシを探している方にチラシを渡すのはギリギリ手配りじゃないのかな?

探している人

ああやってチラシを探しに来る方を僕は何度も見かけた。
毎週末のように横浜にチラシを配りに行った時。
そこにチラシだけを見に来る方って結構いたのだった。
もちろん上映前の時間にチラシの棚を見つめる人もいる。

小劇場の置きチラシってなかなか減らない。
むしろ折り込みチラシがメインだからだろう。
でもあれは受動的になる。
芝居を観る場合に必ず渡されるものだから。
でも棚から探して持って帰るのは能動的行動になる。
まったく違うんだろうなぁと思う。
手配りも受動的だけれど、そこには血の通った温かみがあるからまた少し違うだろうなぁと思う。
でもやっぱり能動的に映画を探している方が実際にたくさんいるんだってことは大発見だった。
僕はそれをチラシの棚の前で、チラシを配りながら知ることが出来た。

なくなってしまえ

あの厚みが残っている。
逆にそれは持っていってもらえていないということかもしれない。
追加したばかりだったのかもしれない。
それはわからないけれど。
いつもいつも思うのは、チラシがなくなってしまえということ。
印刷した枚数だけの人たちに届いたらいいなぁ。
そして可能なら能動的に手にしてくださった方がたくさんいたらいいなぁ。

例えばチラシを手にしても観に来れないかもしれない。
でもそれはスタートになるかもしれない。
SNSで目にしたり、誰かの話で聞いたり、予告を見たり。
そんな偶然があればチラシを思い出したりする。
あ、そういえばそのチラシあったなってなるかもしれない。
きっとそういうことの繰り返しなのだと思う。

実に地道だけれど。
何本も道があればいい。
その中で何度か出会ってくれれば。
それだけ映画を観たくなってくれると信じよう。

今日で50日連続のnote更新が出来た。
僕に出来ることは継続だけだ。
始めた頃よりも読んでくださる方が増えている。
その実感は僕を支えてくれている。
いつもありがとうございます。

投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。