見出し画像

最強伝説

一歩

今日も一歩進んだ。
ふぅ。
深く息を吸う。
更にもう一歩踏み込む。

コメント

セブンガールズの上映前、コメント取りと呼ばれる宣伝活動をした。連絡をして観ていただいてコメントをいただく。著名な方のコメントが届けばそれだけ信頼感があがるということ。ほとんどの映画がHPにコメントを載せている。
それがなぜかいつの間にかだけれど「コメント」じゃなくて「応援コメント」というのを見かけるようになった。今はその二つが混在している。そこに気付いた時、なんというか不思議な気持ちになった。

きっと著名な方が映画についてコメントしても、応援のコメントをしても、どちらでも一緒だろうと言われるのだろうと思う。まぁ確かにそうなのだけれど。でもなんというか、そういうことじゃなくて、ちょっと今、何かが変わってきているってことなんじゃないかって思った。
つまり実は「コメント」も「応援コメント」も内容は変わっていないということ。読んでみても大きな変化は感じない。宣伝する側がいつの頃からか「応援」の二文字を付けるように変化してきた。これは考えているよりもずっと重要なことだぜって僕は感じている。中にはコメントを出したつもりが応援コメントになっていて、いや応援したつもりはねえよ!なんてこともありそうだなって思う。

僕が感じたのはコメントが力をなくしつつあるのだということ。ここ数年でヒットした作品は必ずと言っていいほどリピーターと呼ばれる複数回鑑賞してくださるお客様がいるのだそうだけど、そういうこととも繋がっている。
つまり映画を観て誰かがレビューしたりコメントを残したり評論をすることよりも、シンプルに「誰かが応援している作品」であることのほうが現在は説得力を持っているということなのだと思う。同じことのようで全然違う。

応援の力

これは別に映画の世界に限ったことじゃない。飲食店なら食べログ、商品購入でもAmazonや楽天のコメント欄を参考にする、いまや買いたい洋服はInstagramのハッシュタグで検索する、そんなSNSの時代になっている。
有名な調理人がこの店は美味いという記事を出すよりも、グルメブロガーやグルメユーチューバーがレポートをする方がリアルに響く。もっと言えばグルメブロガーよりも、友人がSNSで美味かったと書いた方がよりリアリティを感じる。そういう時代になってきている。

なぜかと言えば、それがアドなのかリアルな言葉なのかすでに見抜く力を多くの人が持っているからだ。
当然だけど、悪評だって拡がるから良い面だけではないのだけれど、それにしてもその悪評すら評判の一部だし、リアルな声になっていく。
映画という世界は芸能界の一部だから余計に著名人からのコメントもたとえ本気で薦めていても関係性の中で出てきたアドのように見えてしまう。知らない誰かの「ちょー泣いたんですけど」というコメントの方が力を持ってしまう。そういうことが起きている。
だからこそ、コメントっぽさをなくすために頭に「応援」を付ける。
それほど「応援」という言葉は力を持っているということだ。
これこれこういう映画だというコメントよりも「俺の友達が映画を撮ったから観に行ってくれ」の方が力があるということだ。

完成披露試写会で悩んだこと

完成披露試写会は会場が広く多くの座席が空くことは事前にわかっていた。
セブンガールズでは著名な方々で観て欲しい方々に連絡をしたりした。
今回、公開を目指すなら例えば映画インフルエンサーと呼ばれる方々に声をかけて招待しようかなと実は悩んでいた。そういう方がコメントをくださればいいなぁとその時は安易に考えていたのだけれど、ふとそこで気付いた。

完成披露試写会に来てくださる方々はそもそも応援してくださった人たちなのだと。
もちろんそれは完成前に応援してくださったわけで、映画を観た上での応援とは違うのかもしれない。
だとしても、応援してくださった皆様に楽しんでもらうだけでいいじゃないかと思った。
その上で公開が決まってから試写会について考えればいいと。

マスコミ試写

より多くの媒体に掲載してもらったり記事を書いてもらったり、あるいはコメントをもらえるように、マスコミ試写を開催する。大手映画会社は試写用の映画館を持っていたりして毎日のように開催する。
僕も映画『演者』で一度ぐらい試写をやっておこうかなとも考えた。実は同級生で映画ライターをやっている友人もいる。どうしようかなぁと考えたけれど、結局、やめることにした。
これだけの数の試写会場があって予約はパンパンだ。ということはそれだけの数の映画が試写をやっており、予算のある試写を数多く出来る映画が有利という世界だってことだ。しかも無名の監督、無名の俳優の試写会には結局、招待してもどこのライターさんも来なかったなんてことはざらにある。そんな差別を公開前から受けるなんてバカバカしい。
相手の視界に入るように頑張った方がましだろということ。記事にしたいと思えるほど話題になればいいんだ。
と強気になる。

最強

僕の言いたいことがなんとなくもうわかっているかもしれない。
僕の強気の理由が既に伝わっているのかもしれない。

映画『演者』は最強の応援コメントをすでにもらっている。

完成披露試写会で。映画祭で。
すでに鑑賞した方々がいる。
その皆様が観た直後にTweetしてくださった。
あれほどリアルなコメントなんか存在しない。
実際、ずばずば僕の胸に刺さった。出演者たちの胸に刺さった。

「すげぇものみた」

これ以上があるもんか。
応援もある。感想もある。感情そのままもレビューもある。
映画レビューSNSのFIlmarksでブックマークしてくださっている方々もいる。
こんなの説得力そのものじゃないか。
ほんとうの声なのだから。

とうぜん招待じゃない。
どうぜん仕事じゃない。
とうぜんアドじゃない。

映画『演者』は最強の応援の力をすでに持っているのだ!!!!
まいったか!!!!

追伸
だから公開前にもう一度コメント付きリツイートさせてくださいませ
(↑そのお願いのためにこの長文だった可能性あり)
(↑というかむしろあのコメントをもう一度自分が読みたい)
(↑いやでも本気で最強っす!!!)

投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。