「ふざけていると思った」
野田秀樹の戯曲に、大学時代の知人は「ふざけていると思った」公演も見ていないのに、はっきりそういっていた。え?と聞き返してしまった。この、あの、セリフ遊びの面白さはあんまり、伝わらないの?って。WOWOWで放映された『パンドラの鐘』の新作は見逃してしまったのだけど、過去バージョンを観ている。天海祐希と堤真一。今見たらずいぶん豪華と言いようしかないメンバーで、いや、やはり、このセリフの矢継ぎ早にくる演出を見ずになんという感想を述べる女性だったんだろう。
わたしには、友人よりも映画やコンテンツのほうがよっぽど、と思えた時期もあったせいで、そういう「分からない」への感度の低さにショックを受けがちだった。その人のすべてではないのだけども。どうしても。ドラゴンボール読んだことのないんだよね、ってわざわざ言ってくる40代男性も、信用できなかった。
友達がいない人だったんだろう、ということで距離を置くことで深く考えないようにしている。
ということで、時代劇の背景を外国の監督に伝えるのに、ものすごく骨折る一週間をおくっている。また後日。
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