ロエベの顔Tシャツはロバート秋山さん特許の内容に似ているのか?検証してみた。
これは…!!(左から2番目)
多くの人が、ロバート秋山さんの特許を想起したのではないでしょうか。
しかし特許権というものは、「顔付きのTシャツを裏返しにする」といった、漠然とした概念レベルの内容で成立するわけではありません。Tシャツに関して、何かしら限定された内容にて権利が成立しています。
そこで早速、秋山さんが発明者である2件の特許権を眺めながら、上記ロエベのTシャツとの関係について探っていきたいと思います。
特許第6249501号:小道具及び小道具の使用方法
J-PlatPat リンク Google Patents リンク
権利者:株式会社エース・マーチャンダイズ
発明者:秋山 竜次
そうそう、こんな図面でした!秋山さん…!
特許の権利範囲を示す【特許請求の範囲】は以下のとおりです。(請求項1のみ抜粋)
冒頭、「使用者の左右の腋が露出し」とありますね。たしかに上図をみると、「腋36」が露出されています。
基本的には、この請求項に記載された内容を全て実施すると、特許権の侵害となります。1つでも異なる内容があると、原則としては非侵害です。
その点をふまえてもう一度ロエベのTシャツを眺めてみると・・・
腋が出ていない…!!!
胸筋は露出されているものの、腋は露出に至っていない…!!!
これはロエベが当該特許権を恐れ、意識的に回避したのかもしれません。まさかロバート秋山さんによる日本の特許権をも意識してデザインされているとは、恐るべし….!
・・知らんけど。
では、2件目も見てみましょう。
特許第6366202号:小道具
J-PlatPat リンク Google Patents リンク
権利者:株式会社エース・マーチャンダイズ
発明者:秋山 竜次
1件目は「腋」について言及されていましたが、こちらはどうでしょうか。
ふむ。表面に「目印Mk」が設けられている点がポイントのようですね。何処に顔が隠れているか分かるので、この目印を意識してシャツをまくり上げればよいのでしょう。
こちらについて、ロエベTシャツはどうか・・。上記ショーにおける写真からは判定不可能ですね。実際の動画も眺めてみましょう。
(↓途中再生リンク↓)
うむむ…残念ながら表面は判定できません。表面がどの様なデザインなのか、今後の情報をウォッチしていきたいと思います。
しかし「腋」はやはり露出されていませんね。さすがロエベです!
以上、よろしくお願いいたします。
Uchida
記事をご覧いただき有難うございました!