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【8月23日は油の日】油に氷を入れるとどうなる?【自由研究】



8月23日は「油の日」です

毎年、8月23日は「油の日」です。この日は、今から1163年前の貞観元年の8月23日に、九州にあった宇佐八幡宮が、京都の大山崎に遷宮(神社のお引越し)されたことが由来です。

離宮八幡宮は「長木(ながき)」という梃子(てこ)の原理を応用した、エゴマの種から油を搾る道具を発明し、これが団体としての搾油の始まりとされることから、日本の製油発祥の地と言われています。

離宮八幡宮は朝廷から、「油祖」の名を賜(たまわ)り、油を独占して売る権利を与えられていました。全国の油商人が、離宮八幡宮の許可無しに油を売ることができなかったほどです。

戦前の北海道で、鰊油、鰊粕製造に使われていた圧搾機。
エゴマ絞りの圧搾機も、これと似た形式だった。

現在では「油の神様」として親しまれており、離宮八幡宮では今でもこの日に食用、工業用として欠かせない油に感謝して、日々の生活の平安を願うお祭りをしていて、当日参拝された方には、えごま油を渡しているそうです。

この日は、離宮八幡宮と大手油脂メーカーのカネダ株式会社が共同で制定しました。

油に氷を入れるとどうなる?(自由研究などにピッタリ!)

さて、皆さんは水に氷を入れると、氷が浮かぶことはよくご存じでしょう。
水(H₂O)は液体よりも個体になった時のほうが比重が軽い、珍しい物質であることはよく知られています。

では…油に氷を入れるとどうなるでしょうか?
例えばコップにサラダ油を注ぎ、氷を入れてみるとしましょう…

なんとこの場合、氷は油に沈んでしまいます。

氷が沈むという光景をあまり見慣れないものに感じる人もいるかもしれませんが、スープやドレッシングのように油と水を一緒に入れると、油が上に来る現象はよく見かけることがあるのではないでしょうか?
氷が沈むという光景はなかなか不思議に見えますが、油は水に浮かぶのと同じで、個体になっても同じ水である氷は、やはり油よりは比重が重く、油に氷を入れると沈んでいくのです。
「油<水」という比重の重さは、液体の水よりは比重が軽い氷であっても変わりません。

ではサラダ油と水を入れたコップに、氷を入れるとどうなるでしょう?
この場合は、氷が油の入っているところまでは沈みます。
液体の中に氷が浮きも沈みもせずにとどまっている、なんとも不思議な光見ることことができます。

なかなか不思議な光景なので、ぜひ皆様も再現してみてはどうでしょう?
また薬用油など色の付いた油や、ほぼ透明なアマニ油などでこれを試してみると、また違った趣のある光景になると思います。

残り少ない夏休みの自由研究、まだ終わってない方などは、是非試してみてはいかがでしょうか?

小野田商店の超純氷®と普通の氷とは比重が違う…かも?

しかし、前述の実験にはある落とし穴があります。
それは氷に空気があまり多く入ってしまっていると、氷を油に入れても沈まずに浮いてきてしまうことです。

つまり(厳密には比重が違う訳ではないですが…)、気泡を多く含んでいる氷と、空気をほとんど含まない透明な氷とでは、比重の振る舞いが異なるように見えることがあるかもしれない、ということです。

当社で造っている小野田の超純氷®は60時間以上かけて凍結させるこだわりの製法で、氷内の空気を極限まで少なくして透明な氷を実現しています。

ということはつまり、小野田の超純氷®は普通の氷よりも、振る舞いとしては普通の氷より比重が重いように見える、ということがあるのかもしれません。ただし、微々たる差ではあると思うので、有効な検証方法を見つけるのはなかなか難しいかもしれません。

夏の繫忙期が終わって時間があれば、是非検証してお伝えできればなぁ…と思います。



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