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【恐怖】さて、これは何のグラフでしょうか?

皆様、突然ですがこれは何のグラフだと思いますか?
小野田商店での、ある数値の変遷を比較したグラフとなります。

これだけの情報で何のグラフかを当てるのは流石に難しいですよね…。
では少し情報を増やします。

さて、このグラフが4月~1月にかけての10ヶ月にかけた変遷のグラフであること、また青い線が2021年度のもの、オレンジの線が2022年度のものであることがわかります。

全体的に2021年度と比べて、2022年度は大幅に数値が上がっていることが分かります。
また季節が夏になるにつれ上昇していき、8~9月にかけてピークを迎え、冬になると下降していく傾向になることもわかります。

さて、改めて何のグラフだと思いますか?

夏にピークを迎えたということは氷の生産量でしょうか?
実は違うんですよね…では何でしょうか…?
正解は…




















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> 工場の電気代です! <
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これは小野田商店の生産拠点のうち、全ての製品のもととなる「角氷」の生産を行っている尾竹橋工場における電気代の増減を、2021年度と2022年度で比較し、その遷移を見たものです。

氷の生産は夏季になるにつれ需要が伸びていくこともあり、工場の稼働も増えていくため、電気代も増えるのは普通なのですが、それにしても2021年度と比べ、2022年度の方が夏季にかけて急激に右肩上がりになっていますね。

そして何より怖ろしいのが、2021年度は8月のピークを過ぎてからもあまり電気代が下がらず、2022年度4月時点で既に2021年度の夏季ピークの電気代を超えているということです。

勿論コロナ禍を経てからの、氷の需要回復もあるので、その分は氷の生産も増え、工場の稼働が増えて電気代も上がっているというポジティブな面も無くはないのです。
しかし、需要回復の比にならないほど電気代の上昇が止まらないというのが現状です…。

※増減率は四捨五入しています

増減率を入れると、なお怖ろしい電気代の上昇をお分かりいただけるかと思います。
5月~10月にかけて、驚異の5ヶ月連続で電気代が前年比2倍以上となっております。
特に9~10月は、前年と比べて2.5倍以上も電気代が上がってしまってますが、氷の需要は8月をピークに下がっていくので、この時期の、この増加は手痛いものです…。

電気代増加の原因は他でもなく、今日メディアでも盛んに報じられている、燃料費調整額の増加に伴う、社会全体での電気代値上げです。
ウクライナ情勢や円安などで、石炭や液化天然ガスといった化石燃料の輸入価格が高騰し、電気代の右肩上がりは止まりません。

小野田商店本社オフィスに掲げられた本年の目標

小野田商店では、SDGsの観点からも電気代を抑えるために、今年度から残業時間の短縮などを具体的な数値目標を掲げた上で、各事業所にて実行しております。

本社オフィスにおいては業務を見直し効率化することで、昨年比で残業時間を月20%短縮することを方針としています。
また上記のグラフで電気代を示した、角氷を生産する尾竹橋工場においては、製造の都合上どうしても出てしまう不良品を、《一定本数以下》に抑えることを目指しています。
(小野田商店ではアイス缶での製氷を行っているため、缶の本数単位でのカウントをしています)

電気代の上昇は我々だけの直面する困難ではなく皆様におかれましても、お悩みの種になっていると思います。
環境負荷を減らす観点からも電気代の節約は、法人だけでなくご家庭での取り組みも重要なことです。

例えば、濡れた髪の上からタオルを掛けて、さらにその上からドライヤーをかけて乾燥させると、大幅に髪を乾かす速度を早めることができる上に、さらにタオルも乾かせてお得なことはご存じでしょうか?

実は、東京電力様のwebサイトによると、主な電気機器のアンペアの目安のうち、もっともアンペアを要求するのはIHクッキングヒーターだそうです。

算出の方法により多少の差は出るかも知れませんが、マイナビニュース様調べによると、IHクッキングヒーターとガスコンロの1カ月の光熱費を安い順に並べるとガスコンロ (都市ガス):約624円ガスコンロ (プロパンガス):約1,044円IHクッキングヒーター :(夜間)約1,176円 (昼間)約1,557円となるそうです。
(※2022年2月時点でのデータに基づいているので、現在はさらに値上がりしています)

IHクッキングヒーター使用の方は、思い切ってガスコンロに切り替えてみるのも良いかもしれません。

都市ガスやプロパンガスには基本料がかかるので、あまりガスを使ってない人にはハードルが高いかもしれませんが、その場合はカセットコンロもおすすめです。
カセットコンロは持ち運びも容易でアウトドアにもうってつけであり、卓上で鍋などをアツアツのまま食べることもできるので、非常におすすめです。

次いでアンペアが高いのはアイロンなので、やはり電熱を直接用途に使う電気機器は、消費電力も多いようです。
ドライヤーなどもこのカテゴリに入りますね。

筆者も、ついエアコンに頼りがちですが、着込んで寒さをしのげる日にはできるだけエアコンの使用を控えようと思っています。

小野田商店は2024年に創業100周年を迎えますが、それまでに様々な取り組みを行い、時代のニーズに合わせた製氷メーカーを目指しています。
歴史的な電気代増加という苦難ですが、これを契機により効率化された、よりエコな企業を目指していきたいと考え、実行に移しています。

創業100周年を前にした様々な取り組みを、今後は積極的に発信していきますので、是非今後も小野田商店にご注目ください!


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