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【1月31日は国際シマウマの日】偏光板で氷のシマウマを見てみよう!


1月31日は「国際シマウマの日」

毎年1月31日は「国際シマウマの日」です。
これは国際自然保護連合(IUCN)にて、シマウマの一部の種類が、絶滅危惧種とされたことからシマウマを保全する意識を高めるために、制定されました。

シマウマのシマ模様の意味については長らく答えが出ていませんでしたが、近年の研究では、シマウマのシマ模様はアブなどの吸血性昆虫の視覚機能を混乱させ、虫除けの効果があるのではと言われています。

よく似たもので、ダズル迷彩(幻惑迷彩とも)と呼ばれる、白黒などの対称色で塗装された複雑な幾何学模様の塗装が、第一次世界大戦中の艦船には多く見られました。

シマウマとダズル迷彩が施された空母

これは艦船を目立たなくさせるためではなく、敵に発見されたときに、自分との距離を正確に測られて狙撃されること、視覚効果により防ぐ意図があったそうですが、実戦での効果はどれほどであるのか不明なまま多くの艦船に導入されました。(兵士たちの気休めにはなったのでしょうか?)
しかし思ったより効果は薄かったのか、次第に廃れていきました。

我々もシマウマを見習って、夏場の屋外などで虫刺されを防ぐために縞模様の服を着てみるのもよいかもしれませんね。(虫除けスプレーなどと比べ遥かに効果薄そうですが…

偏光板で美しい「氷のシマウマ」を観察しよう!

実は、天然の氷や純氷を薄く板状にして、偏光板(液晶ディスプレイなどに使われる素材だが、工作用に普通に販売されている)を後ろに重ねて光に透かすと、まるで氷の虹のような美しい縞模様を見ることができます。

偏光板を後ろに重ねて、光源にかざした純氷の板

これは氷の「単結晶」の継ぎ目である「結晶粒界」が縞模様として見えているものです。

実は、一つの塊に見える氷も、無数の単結晶と呼ばれるひとつなぎの氷の塊が集まってできています。

これらの単結晶は、天然の氷や純氷のような、ゆっくりと時間をかけてできた氷のほうが大きいため、そのような氷を透かしてみたほうが、よりはっきりと氷の縞模様を観察することができます。

皆さんもぜひ、池などにできた天然の板氷や、ご自宅で作った薄い氷の板を、偏光板と透かして「氷のシマウマ」を見てみませんか?



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