見出し画像

Color Theory 2

こんばんは。 私は心理学を専攻してるのですが, 統計学の勉強を疎かにしてきたので, 卒業論文に使う統計解析法の勉強に日々追われています。誰か質問紙系列の統計解析(因子分析など)について教えていただける人がいたら, 大変助かります。

昨日のPart1では, 色とは何か?色の調和について色理論をベースとして学んでいきましたが, 今回はその色と人間の関係に焦点を当てて勉強を進めていこうと思います。

0. Colors

画像9

"Everything is blue. His pills, his hands, his jeans. And now i'm covered in the colors pull apart at the seams. And it's blue. And it's blue."
Colors by Halsey

色というものは, 人の感情に多くの影響を与える要因のひとつです。青は人の気持ちを落ち着かせる効果があり, 赤は情熱といったような感情を表す色と言われています。このように色は人間と密接な関係性を持っています。次の章では, まず人間が色をどのように知覚するのかについて考えていこうと思います。

1. Perception

画像2

Part 1で色は光でできていると言いましたが, 私達が色を認識するためには

「光」・「物体」・「眼」

3条件が必要となります。

では, 具体的に私達が色を認識するまでにどのような過程が踏まれているのでしょうか?バナナを例にとってみましょう。

バナナに光が当たる時, その果物は多くの光を吸収します。しかし, 黄色だけは吸収せず, 反射します。その反射した光(色)が眼を通じて脳へ伝わり, 「黄色」だと知覚した時, 人間はバナナの色を認識することができます。

要点は, 以下のようになります。

知覚している色は物体に反射した光

ここから更に深掘りすると, 目の構造と脳の構造まで理解することが必要となりますので, 今回は趣旨と離れるので今回はここまでに留めておきます。ここからは, 人間の感情と色の関係性についてみていきましょう。


2. Emotion & Color 

画像3

色と感情という領域で, Color Psychologyという心理学の分野が存在します。しかし、ここではよりCinematicな領域でどのように色が表現に利用されているのかみていきたいと思います。ここではPrimary と Secondary Colorの6種類を見て行きましょう。

もっと詳しいことついては, Color GradingやLog撮影の時に勉強します。

Blue 青:落ち着きや内省といった感情を表している

画像8

Red 赤:情熱的で抑えることのできない感情を表している

画像5

Yellow 黄:場面に左右されるが, 欲や執着といった事や, のどかさを表す

画像6

Green 緑:汚職や危険, 不吉な感情を表している

画像7

Orange 橙:喜びやポジティブなトーン, 新しいスタートなどの感情を表している

画像8

Purple 紫:ミスティカルやエロース的感情を表している

画像9

(詳細:Manipulating the Audience’s Emotions With Color)


3. RGB & CMYK

画像10

ここまで私たちは, 色が作り出す感情について学んできましたが, 実際に色を作り出すというのはどのような行為なのでしょうか?ここではPart 1で軽く触れた RGBCMYKについて再び詳しく見ていこうと思います。

1) RGBは画面上, CMYKは印刷物

RGBはRed, Green, Blueの3色で構成されていて, 混色すると白色になる加法混色といわれています。また, RGBは光の三原色とも言われています。

一方でCMYKはCyan, Magenta, Yellowプラス黒の4色で構成され, RGBとは逆の混色すると黒になることから, 減法混色といわれています。CMYKは色料の三原色とも言われています。

2) RGBの方が色の表現方法が多い?

RGBは1色につき256段階の濃さを設定できるので, 256*3 = 16,777,216通りの色の表現幅があります。
一方でCMYKはそれぞれ0〜100%で指定するので, 101*4 > 256*3 となるものの, 実際のインクでその色の差を認識することは非常に難しいです。

そのため, RGBの方が色の表現に幅が多いということができます。


4. Photography & Color

画像11

ここまで主に理論と, 人間との関係について注目しながら色について学んできましたが, ここで少しベクトルを変えた視点から見てみようと思います。つまり, 

色と写真

2020年の現代において, 写真は誰でも撮ることができて, そして常に色がついています。だから, ”今時白黒で撮るのって古いな”って思ったりしますよね? でも, カラー写真が今のような記録媒体として使われ出したのは意外と最近なんですよね。今日はここまでにして, 明日からは少し, 写真の歴史とカラー写真について学んでいくことにします。

では, また明日


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?