大日本帝国の「実在」と戦後民主主義の「虚妄」
・2010年5月9日、ブログに公開した文章の転載
大熊信行が占領と民主主義は矛盾するとして、戦後の民主主義を占領民主主義と批判し、丸山眞男がそれへの対抗のように「大日本帝国の実在よりは戦後民主主義の虚妄に賭ける」と発言(著作に記述)し、そのことが戦後の思想言論空間上でちょっとした話題になったらしい。ただし、実際に両者の間で議論や対話があったわけではないそうだ。
一般的には、この二人は戦後民主主義をめぐって対立しているとみられているらしいが、現状の認識においても理想とする