【お知らせ】カレンダーのお仕事報告

この度、日立ドキュメントソリューションズ様のご依頼で、業務内容紹介カレンダー及び状況表示カードのイラストを担当させていただきました。

※こちらの制作物は非売品のため、今回はお仕事に関する雑談が中心となります。

イラストレーターとして本格的にお仕事が始まったときは、同人活動の延長のような形がメインでしたし、今後も続くとしたらそのような形だろうとぼんやり考えながら夏を過ごしていたところ、突然舞い込んだ今回のお仕事。

正直お受けするかめちゃくちゃ迷いました。キャラクターものでもなければ市場に出回るものでもなく、日立の関連会社の方々にのみ配られるカレンダーのイラスト……。2020年は東京オリンピックが開催されるということで浮世絵イラストが求められたそうなんですが、それにしても自分みたいなオタクでいいのか？専門的に学んだわけでもないのに……など色々と不安があったのです。ただ一方で、このお仕事をやり遂げれば必ず大きく成長できるという確信がありました。なんでだろう。夏は人を強気にするらしい。

で、いざやってみるときつかったけどやっぱりやってよかったの一言に尽きます。お仕事の絵って当然ながら自分が描きたいものを描くとは限りませんので、自分の場合結構な確率で「もう無理、もう二度と描けるかﾁｸｼｮｳ」（※締め切り前）と思ってるんですが、それを覆してくれるのはいつも出来上がった作品に対するポジティブなお言葉なんですね。

今回は様々な意味で大きなお仕事だったため、対面や電話での打ち合わせも多く重ねていましたし、そもそもイラストに関わっている方がとても多かったので、チームとしての作品という意識が強かったです。関わってる方の顔が頭に浮かぶと、自然と「やらねば」という思いは強くなるようです。それから、クライアント様との打ち上げというものにお誘いいただいたのは初めてのことでした。本当は出来上がったサンプルは郵送でいただくはずだったのですが、日立ドキュメントソリューションズのIさんのお計らいで打ち上げがてら直接手渡していただけることになったのです。

オノ・タコの勤務先の近場にある（なんというご配慮）おしゃれなバルで乾杯とともに始まった打ち上げ。メンバーはIさん含めた日立ドキュメントソリューションズのお三方とオノタコの４人。自分だけが別業界の人間なので最初は緊張していましたが、突き詰めれば全員がクリエイターということで実際には話に花が咲きました。もはや花畑状態。同世代の女性のMさんとは同人サイトのHTMLについて懐古してみたり、IさんとはNARUTOやドラゴンボールの画力の高さについて議論したり……。クリエイターとして大先輩の方々ではありながら、共通の話題が多く時間はあっという間に過ぎていきました。そして最近のアニメの話題の中で、Iさんの上司にあたるHさんが実はバビロニアを視聴してらっしゃることが判明したところで、おもむろにHさんがカバンから何かを取り出します。

えっ……えっ？？？？？

下戸で素面のくせに思考力が著しく低下していくオノタコ。すると追い打ちをかけるようにほかのお二人もそれぞれ当サークルの既刊を差し出します。

「サイン……お願いしますっ！！」×３

――今年はびっくりすることが多いというかびっくりの度合いが飛び抜けすぎでは？そんな風に思ったのはもう少しあとのことですが、なんだろう心臓には悪いもののやっぱり嬉しかったです。そして光栄でした。同人のことなどご存じではない先輩クリエイターの方々に、このような形で認めていただいたのですから。ちなみにとらのあなで入手してくださったそうです。

人間の脳みそ（価値観）は25～30歳で固まるとどこかで聞いて以来、その時を迎えるまではなるべく色んなことに挑戦し吸収しようと生活しており、もうすぐその時を迎えようとしています。「やらないよりもやる後悔」を選択するようにしているのもその一環なのですが、滑り込みでさらに大きな収穫を得ることができ、本当によかったと思います。だからこそ、日立ドキュメントソリューションズの皆様には貴重な経験をさせていただけたこと、改めて感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。

以下余談的に「状況表示カード」についてつぶやきたいと思います。

カレンダーももちろんなのですが、わりと気に入っているのがこちらのカード。社員の方々の状況に合わせて、６種のカードを使い分けるそうです。こちらもIさんたちとアイデアを出し合いながら作っていったのですが、自分も一応勤め人ということで、自分の生活自体を反映させている部分もあります。特に「帰宅しました」はオノ・タコの帰宅風景だったり。

カレンダーとカードのイラストはすべて自分に著作権をいただいていますので、いつの日か皆様に直接お見せできる日がくるといいな～なんて思っています。