【お知らせ】FGO漫画作画のお仕事
ツイ4(星海社)にて連載中の津留崎優先生のFGO公式漫画、「教えてFGO!~偉人と神話のぐらんどおーだー~」の葛飾北斎(応為)回において一部のページの浮世絵風の作画を担当させていただきました!
こんなお仕事もあるのだなあと嬉し半分、少し驚きもありました。教えてFGOはTwitterでもよく読ませていただいていましたが、まさか自分がこのような形でお力添えできるとは思わなかったです。改めて星海社さまや津留崎先生どうもありがとうございました!
さて今回のちょこっと裏話パート。実はこちらを描いた後に初めてすみだ北斎美術館へ行ってたんですね。どうせなら作画をする前に行った方がよかったかななんて思いもあったんですが、今となってはそうでもないかもと思ってます。昨年の夏に描かせていただいたFGOのしょんぼり武蔵ちゃん然り、あんまり意識しても尻込みしてしまって多分楽しく描けなかったかもしれない。逆に描き終えてから北斎美術館を訪れたから、展示物の一つである北斎と応為の等身大人形に対し、お参りというかご報告というかそんな意味合いでお目にかかることができました。
ちなみに7ページ目の方のお栄さんは、
こちらの露木為一筆肖像をベースにしています。この図好きなんですよね。美術館の人形北斎&応為もこの図をモチーフにしており、北斎が散らかった部屋でひたすら描いてるのを応為が眺めています。教えてFGOを読んでいてもそうだと思いますが、作家として絵描きとして北斎に共感することもあれば、応為に共感することもできます。この親子は創作における光と闇を一緒にしたような存在です。一方で、天才・狂人とうたわれるほどの境地に達さない我々では到底理解できない部分もありますし、応為は応為で一廉の絵師でありながら個人としての主張や顕示欲をそこまで感じられず(男尊女卑の時代だったからかも知れませんが)これまた凡人には手の届かぬ場所にいるような感じもします。複数の側面をもつものに生来惹かれやすい自分にとっても、やはり興味の尽きない偉人なのであります。そんなことを、今回のお仕事を通して改めて実感したのでした。
ちなみに今回の北斎回が収録された「教えてFGO!」の最新刊第2巻は、
3月27日に発売予定となっているそうです。笑えるし勉強にもなるし感動もできる素晴らしい作品なので、FGOを愛する方もそうでない方もぜひお手に取ってみてください。