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台湾旅行記 夜市編

空港にいた間はHさんからずっと空港のラウンジの話をされていた。このクレジットカードを持っているとこのラウンジに入れて、飲み物がタダで、少し早く飛行機に乗れて、、、うんぬんかんぬんということらしい。飛行機を交通手段ではなく何かのアトラクションとかアミューズメントと思っている自分には、少し良いラウンジを使うためにクレジットカードを作るのはばかげていると思ったがそれを言っては元も子もないのでそのことはぐっと黙っていた。Hさんにとっては実家が関東にあるそうで、帰省によく飛行機を使うらしいでまぁ合理的である。ただ、いくら自分が使わないからとて、クレジットカードの会員と非会員で、明らかに対応を変えられるのは少し腹が立ち、経済学部を学んでいる人間ではあるがこの時ばかりは資本主義を憎んだ。

そんなことを話していたら、3時間ほどで台湾の桃園空港に到着。台湾空港は台北市外にあるので、そこから電車で台北市に向かうことに。電車は高架上のレールを進んでいくモノレールのようなスタイルであった。乗車には、コイン型のトークンを購入して乗るか、ICカード(TOICAみたいなもの)を購入してそこに現金をチャージするかどちらかの方法で乗ることができた。私たちはどうせ2週間ほど台湾に滞在するので、ICカード(悠遊卡)にすることにした。

そこからは台北市内の地下鉄も乗り継ぎ何とか、市内のホテルに到着した。そして、夕食は夜市で食べることにした。夜市には多くの屋台が出て、台湾に住む人もそこで食事をとることが多いそう。だから台湾には自宅で料理する文化はあまりないらしい。とりあえず土地勘のない私たちはホテルの人に勧められた寧夏夜市に向かうことにした。

電子払いもいけるっぽい 進んでるね

台湾と言ったらの奴、魯肉飯(ルーローハン)をまず食す。これは旨い。香る台湾風のスパイスに、味濃くとろとろに煮込まれた豚肉とその脂身がマッチし白米がそれらを受け止め味をまとめる。料理として完成されていた。そしてこれが25台湾ドル(125円)である。安い。おそらく他の料理で使わなかった肉の脂身といった端財を利用しているからなのだろうが、そうだとしても美味しいものである。ただ、ものすごい脂が入っているので、するすると食べられる分食べ過ぎると大変なことになるのはなんとなく想像できた。

まだ、使い廻しの食器は信用していない

夜市にはまだまだいろんな店がある。鶏排(ジーパイ、台湾風唐揚げ)やビーフン、魚介や肉類の串焼き、魚のつみれ汁、寿司、臭豆腐などなど。
寿司は屋台で食べる気が起きなかった。また、臭豆腐が曲者で、この匂いが夜市中に至る所でしているのだが、如何せん臭いのである。豆腐を発酵させた料理で、日本でいう納豆とかの類の料理で、これを多くの場所で売っている。Hさんは特に気にしていなかったが、感覚過敏気味の自分は割ときつかった。まぁ、売り場に近寄らなければいいだけの話なので、絶対無理というわけではないのだが、、、

夜市を一通りめぐって私たちは小籠包(ショウロンポウ)と酸辣湯(サンラータン)を食べることにした。二人で90台湾ドル(450円)ほどであった。二人ともその安さと美味しさに興奮した。Hさんはテンションが上がったのか、店先で小籠包を包んでいるお姉さんを傍から撮影していた。それはどうかとも思ったが、ともかく料理は美味かった。

せいろごと小籠包が到着、量が多くないか?

こうして腹いっぱいになった一行は夜市横にあった、台湾式ゲームセンターに入っていった。中には日本のスマートボールみたいな機械がずらっと並んでおり、一回10台湾ドルで遊べるようであった。パチスロ大好き人間の自分にとってはやらない選択肢がなかった。両替して来た10台湾ドル分のメダルを投入し、レバーを引いて鉄球を弾き、釘の間をその球が跳ねていくことで、手前にあるポケットに球を入れていくようである。ただ、どこを狙えばよいのか、どうなれば勝ちなのかが当然すべて台湾語で書かれているので何にも分からない。そもそもこの機械に勝利したら何がもらえるのかもわからない。しかしながら、結局よく分かってない時が、一番楽しいし、一番当たるものである。適当に球を弾いていると、台はきらきらと光り、大量の謎のチケットを吐きだし始めた。いくら台湾の言語が分からなくても大当たりしたのはパチンカーの勘から理解できた。異国の地のよくわからない台で大当たり、汁である。

勝ち報告写真

そこからも二人で打ち続けたのだが、Hさんも同じような大当たりをした。だがそれからはからっきしであった。いくらの台をカニ歩きして打ち散らかしていくにつれてだんだんとルールが分かってきた。どうやら、16個あるポケットのすべてに球を入れるのが目的らしい。そして、最初にランプがついたポケットは既に球が入賞している判定になるらしく、そこでうまくペイアウト管理しているであろうこともわかった。自分はその16個のポケットのうち15個のポケットを埋めたので、たくさんチケットがもらえたらしい。そうして得たチケットカウンターで機械に通し、その枚数を数えてもらった。600何枚ぐらいあったが、交換できたのは、木がけばついた安そうなジェンガ一つと飴数個であった。

そうしてもらった飴をなめつつ私たちは夜の街を歩いて、台北市でポーカーが打てるというAce8なる賭場に向かうことにした。

人で賑わう夜市


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