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吹奏楽に育てて貰った→お陰さまで生きている

ナカザワキネン野庭吹奏楽団様の演奏会で、司会をさせて頂きました。

まさに「させて頂きました」という感覚がぴったりという出来事でした。わたしが、野庭の皆さんのご紹介をするって…え…?となったのですが。いろいろなご縁で私を思い浮かべて頂いたことに感謝して、ほんと、やらせて頂きました。「お引き受けしました」とか恐れ多くて言えない。やらせて、頂きました。

感想はインスタにも書いたし、反省点も多くてこの経験を言葉にするのは難しいので。今日は「吹奏楽に育てて貰った」話を。

私は10歳の時に小学校でやってたジャズバンドに参加してトロンボーンを始めました。中高では吹奏楽部、大学でも一般楽団に入って吹いてました。ごく普通の、コンクールでは最初の大会を突破できたらいいなというレベルで、文化祭や地域のお祭りなどが主な活動でした。

吹奏楽というのは人間関係がなかなか複雑です笑 個性的なメンバーが集まりますし、先輩後輩厳しいし、男女混ざって活動するし。まして思春期。振り返ると苦い思い出の方が多いように感じます。

でもなぜか辞めなかったんですよね。ずっと吹奏楽部でトロンボーンやってました。

今回、楽団の練習にお邪魔して久しぶりに合奏に身を置いてみたら、部外者として来てるのにマインドが部活に戻ってしまって。「私なんぞが野庭に参加してる気分になるとは何でやねん」と思うんですけど、それ以外の姿勢で居られないんです。指揮者からの指示に耳を傾けてしまう、起立!礼!と言われれば一緒になって「ありがとうございました!」とやってしまう、そんな自分を発見しました。

知らないうちに吹奏楽のマインドが染みついているんだな、私って吹奏楽に育てて貰った人なんだな…ということを今さら思い知りました。

実は、ナカザワキネンの本番の日にもうひとつ吹奏楽のイベントがありました。母校の吹奏楽部のOB会です。私が卒業してからそんなに接点がなかったのですが、数年ぶりにOB会をやるという連絡が同期から来たのです。それがまさかの本番と同日。吹奏楽の神さまが呼んでるのかな?という気分でした。

日中は母校で演奏イベントがあったそうなのですがそちらは欠席して、夕方の親睦会から参加しました。高校時代よく使っていたターミナル駅の居酒屋さんで集合。

これが…不思議な経験でした…!なんと言葉にしていいのかこれまた分からないので、箇条書きにしますね。

・私が生まれる前に卒業した先輩から5年前に卒業した子までいる
・それだけ幅広いのに全員似たような経験をしているし大事に思っている
・私が伝説として聞いていた部の歴史を実際に体験した人が目の前に
・私が指導してもらっていた講師の先生が今も同じ学校に通ってくれている
・OB楽団が活動してくれているのでそっちの繋がりも強い
・○○さんがあの時こうしたから、✕✕さんがこうなって…の連続

なんというか…「お陰さまなんだなぁ~!」と強く思いました。

私が知らないところで努力した人とか動いてくれた人がいて。それが縦にも横にも繋がってその一部に私が居たというだけで。もしかしたらそれもまたどこかに広がって誰かにちょんと当たったりしたのかもしれないけど、それはもう私には分からないという。

なんか…仕事とか育児とかしていると「私がなんとかしなきゃ」とか「私がやります!」っていう場面が多い気がして。ミスしないように、上手くいくようになんて思うんですけどね。そんなのは本当に限られた範囲のことで、多くのことはこういう「お蔭さま」に支えて貰って成り立ってるんだなぁって。

吹奏楽でも、トロンボーンにできることなんか一部なんです。まして私一人が出せる音はひとつ。それが何人かいてトロンボーンの役目を果たして、メロディやリズムを出してくれる他の楽器の人がいて、曲ができるわけで…。

当時から分かっていたつもりだけど、改めて考えると全然わかってなかった。私がいまここにいるのも沢山の人のお陰なんだな、本当に!と目からウロコでした。

そういえば…とても厳しかった顧問の先生が繰り返し言ってた。自分たちがどんなに恵まれているかよく知っておけ、先生やOBに感謝しなさい、いま楽器を吹けることをありがたく思いなさい、などなど…

当時「はぁ、わかりましたぁ」程度に思っていた高校生のわたし…。おい…。時空を超えて語り掛けたい…。

そんな「お蔭さま」の吹奏楽に育てて貰って、私はいまでもそこが心地いいと感じるのです。苦い思い出もあるのに。ということは、私はそういうのが合う人なのでしょう。

ご縁や周りの人に感謝して、自分ではわからない遠くの誰かの努力に思いを馳せて、自分のやることもいつか誰かに届くかもしれないくらいの気持ちで、日々を過ごしていきたいな…いやそうじゃなければ色んなことに恩返しできないなと思った、吹奏楽の一日でした。

…って、なんかこれで終わると私がものすごく良い人みたいになっちゃうかもしれない。ちがうんです。

居酒屋さんに到着してすぐ講師の先生とお話しました。

「おー!君はねぇ…ほんっとに強烈。うん。トロンボーンの女子ってみんな強かったけど、この子はもう別格。凄ぅーごかったんだからー」

って先生!
大先輩のみなさんが「へぇ~」ってなっちゃうからやめてください!
あと私、ひとつもそんな記憶ないです!
何やったんですか私!(涙)
覚えてないのもこれまたすみません!
当時の私に代わって心からお詫びいたします!!!

そんな時間でした(汗)
ほんと…16歳の私よ…。ほんと…たのむよ…。
と同時に、元からそんな個性的な私だったならある程度はもうしょうがないっかーと諦めもつきました笑

人間修行の道のりは長い。今後ともこんな私をよろしくお願いいたします。


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