☆彩雲に出逢う☆
シンデレラ城のモデルになったと云われるノイシュバンシュタイン城へ向かい、日本では有り得ないスピードでアウトバーンを走らせている。
ふと窓の外を見ると虹が浮かんでいた。
彩雲だ。
人生で初めて観る彩雲。
弓なりに描く虹より儚げで優しさを感じた。
『よく来てくれたね』そんな声が聞こえた。
その言葉をくれたのは、すぐに彼だと分かった。
初めての彩雲は写真に納めようとカメラを構えた時には、もう消えていた。
なんて儚いのだろう。
でも心の中には込み上げるものがあった。
彩雲は吉兆のサインと言われ、良い事が起こる前触れとも言われている。
だが私にとって彩雲は、それ以上に特別な存在となっていくことになる。
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