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戸田 温
2021年6月28日 11:33
私は森の中で眠っていた。それは突然の出来事だった。「タタタタッタ」何かが猛スピードで走りだした。次の瞬間、それは「ドンッ」という低く鈍い音と共に何かにぶつかった。そして、その音と共にぶつかられた者が「キーッ」と甲高い声で鳴いた。「次は私か」そう思った。それに喰われると。 (いや、喰うか。)やはり、その時恐怖が私を埋め尽くしていた。なす術もなく、ただただ横たわ
2021年6月14日 14:15
裸足で山を歩くことを夢見てから早2ヶ月。着々とその夢は実現に向かっている。先日、家から片道30kmある皿ヶ嶺へ愛車(クロスバイク)と共に向かった。登山口近くに自転車を止め、山頂に向けて歩き始めた。初めは農道をひたすら進み、小石が転がる山道を登っていった。途中、車道に出るや否や靴下と靴を脱ぎ捨て裸足になった。嗚呼、なんという開放感だろうか。アスファルトの凹凸、日陰と日向の