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ぱわー

すーぱーなぱわーがあったとして、【空が飛べる】としたら。
勢いよく飛んでいって、音速で街中を飛行したとしても街中の人たちには一つの情報にすぎないだろう。
【目からビームが出る】としても。街中でビームをぶっ放したとしても街中の人は目に埃が入ったくらいのことだろう。

それくらい情報が多いということだ。情報社会。その名の通り嫌というほど情報が入ってくる。そんな社会でまた過度な情報。【スーパーパワーを持った人間】の情報を更新する隙間はないだろう。課金して、脳のクラウドをアップデートしないと足りない。それくらいの情報量。ただ、もし、スーパーパワーに反応してもらえたとしても飽きるスピードも速い。
偏見かもしれないが、飽きるスピードは瞼を閉じる動作と同じくらい速い。瞼を開けた時にはもう“古い”として扱われる。本当に速い。カメラのシャッターの時に光るフラッシュ並みだ。【フラッシュトレンド】
一年も経っていない少し前の曲、自分の好きな曲などが“懐メロ”と称される。そんな感覚だ。

そんなスピード感の中で生きている人達からしたら音速で空を飛ぶスーパーパワーなんて欠伸が出るスピードだろう。音速で飛んでいても横に並んで「今日寒いっすね」と世界で1番どうでもいい会話ができる。だからスーパーパワーでスーパーマンになっても自分が満足するならいいが名声は難しいだろう。今の時代、きっと名声は少し煌びやかな画面の中で歌って踊っていた方がきっと輝く。

でも体は楽かも。スーパーパワーがあるなら。どうだろ。皺寄せってどこにでもあるから皺寄せあるかもねー。急にドッとダルくなるかも。気圧とかであーとかいーとかなるかも。「助けてー」となっても「今日気圧で。すいません」とか? じゃあいつ行くんだよ。


でも憧れる。空は飛びたいよねー。あ、でも花粉とか気圧とかヤバいか。あー。遠慮します。

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