11/05/21 15:00

昨日は数日ぶりに気持ちがいいくらいの秋晴れだった。雲ひとつなかった。昼下がりに目覚めて、外の光に誘われるかのように久しぶりに家の近くの公園へ出向いた。途中でマスクをつけるのを忘れていたことに気づき、公園前のセブンイレブンへ向かう。一通り店内を物色するも、マスクが置かれていないのですぐ近くのミニストップへ向かった。家から5分もかからないのだが、どこへ行くにも通らない道にあるのでほとんど行ったことがなかった。マスクは無事見つかった、ついでに朝ごはんも買おう。惣菜パンやおにぎりの陳列コーナーへ足を運ぶ。

ミニストップといえば、ソフトクリームが食べられるコンビニ、くらいの認識しかなくて(すみません)ミニストップも他のコンビニと同じように独自ブランドがあることを知らなかった。ご飯のラインナップも他のコンビニとは違う独自性があるように感じた。

例えば、ネギトロ丼。
ネギトロ丼を独自ブランドで作ることがあるのか。たしか、ファミリーマートでは見かけたことがあるような気がするが、近所のファミリーマートにたまたま置かれているだけで、他のファミリーマートでは見たことがないような気がする。丼の中でもかなり日持ちが悪そうな商品なのに、独自ブランドで生産するということはそれなりの数を出荷しているということなのだろうか。疑問と同時に、このネギトロ丼を見つめているとだんだんミニストップが好きになってきた。

ミニストップでは、中食に占める寿司の潜在ニーズに目をつけ、2016年よりチルド帯で販売する「生ネタ寿司」の販売を強化しています。男性のおつまみ需要だけでなく、女性やシニアの昼食需要を捉え、にぎり寿司や巻寿司、さらに生ネタ丼などお客さまニーズの高い商品を次々と発売してきました。その結果、2016年度は2015年度対比169%と大幅な売上アップとなっています。
-ミニストップ公式サイト/2017年6月15日NEWSRELEASE
https://www.ministop.co.jp/corporate/release/assets/pdf/20170615_4.pdf

公式サイトで調べると上記のようなニュースリリースが出ていた。お寿司は男性のおつまみなんですか…?今後男性の家へつまみを持って上がる時はお寿司を持っていけば喜ばれますかね…?(冗談です)他のコンビニの多くは、麺類が陳列の多数を占めており、かつパスタの種類もべらぼうに多い印象を受ける。若者の需要はやはりパスタだ。会社に出社している時も、お昼ご飯コンビニ勢20代独身の多くがパスタを食べていた。他がマスを取りに来ているところを、数年前から「寿司の潜在ニーズ」に目をつけてニッチ層に当ててきている印象も受ける。パスタ<ネギトロ丼の寅女にとっては最高のコンビニだということを深く理解した。とにかく、ミニストップはお寿司強化コンビニをここ何年も続けている。最高です。

次に、たっぷり玉葱とピクルスのホットドッグ。
他のコンビニで見たことがあるのはウインナーとケチャップ、マスタードをコッペパンに挟んでいる、いわゆるオーソドックスなホットドッグだ。ここでも個人的な趣味嗜好が出てしまうのだが、私はピクルスが大好きで、ホットドッグといえばベローチェのたっぷりピクルスホットドッグしか勝たん!と思っていた。それが、こんなに近くのコンビニで購入できることを知り、テンションが上がる。そもそも、他のコンビニではピクルスを売っているのを見たことがないような気がする。イオングループがスーパーに陳列するピクルスを大量に卸していると仮定すると、そのいくつかをミニストップの製造ラインに流しているのだろうか…他のコンビニはそもそもピクルスなんて使い所のなくコンビニであんまり売れなさそうなものを自社製造ラインで大量生産することは難しいのだろうか…なんていう流通の基本的知識も知らない素人が勝手に妄想を繰り広げている。馬鹿なのですみません。

そもそもミニストップは、G-DOGという注文してから専用オーブンで手早く焼き上げる“できたて”のホットドッグを販売しているらしい。注文後に生産する商品のラインナップはソフトクリームだけではなかった。しかもこのG-DOGシリーズの販売に関するニュースリリースが2013年に出ていることからかなり前からホットドッグ需要にも着目しているということが見受けられる。最高です。


このネギトロ丼と、ホットドッグで大いに迷った結果ホットドッグを購入しようやく近所の公園へ向かった。お昼時の公園には、暇を持て余していそうな老人が数人と、明らかに焦りながら資料をペラペラとめくりながら電話をしているサラリーマンと、私のような化粧もしておらず髪の毛もボサボサ、大きなメガネをかけてスウェットをきている女子しかいなかった。

公園といえばもっと子供達が鬼ごっこやボール遊びをしながら泣いたり笑ったり転けたり喧嘩したりしている声があちらこちらから聞こえてくるものだと思っていた。公園にしてはやけに静かで、アダルトな空間だった。静かで青いその空間には煙草の匂いが漂っていた。

私はそこで、適当なベンチに腰をかけホットドッグをいただきながら小説を読んでいると向こう側に小さな子供を連れた母子が現れた。ベビーカーを脇に置き、その親子はベンチに腰をかけご飯を食べていた。小さな女の子が足をぷらぷらさせながらお利口さんな笑顔でもぐもぐと口を動かしていた。食べ終わると母はベビーカーに座らせていた赤子を膝に置き、シャボン玉を吹き始めた。女の子はその青い空間をゆらゆら揺れているシャボン玉を一生懸命追いかけ、潰そうとしていた。ゲラゲラと大声で笑っていて、それを見た膝の上の赤子もゲラゲラと大きな声で一生懸命笑っているように見えた。

そんな幸せな空間を目の当たりにし、お腹いっぱいになった私は小説に飽きてしまったので家に帰った。


次はミニストップのネギトロ丼を持って公園に行きたいと思います。

よろしければサポートお願いいたします!サポート頂いた分は面白い記事更新に還元させていただきます!