【ダン・グラッデン】ドラフト外から入団のチャンスを掴んで大リーガーとなった俊足巧打の先頭打者は世界一2回に日本一1回に輝いた熱き男 溢れるファイティングスピリッツでケンカ屋と恐れられた助っ人

おはようございます。
日本にやってきた
お騒がせ助っ人たちの真相に
迫る番外編、今回は
ダン・グラッデンを取り上げていきます。

https://www.youtube.com/watch?v=krYH7NnZ1_g

1957年、アメリカ合衆国カリフォルニア州に生まれた
本名クリントン・ダニエル・グラッデンは
モンテ・ヴィスタ高等学校を経て
カリフォルニア州立大学フレズノ校に進学すると
メジャーリーガーを夢見て懸命に
野球に取り組みましたが、
MLB球団から声がかかる事はありませんでした。

なんとしてもプロ野球選手になりたいと
あらゆるツテを頼りにサンフランシスコ・ジャイアンツの
マイナーチームで監督を務めていたジャック・マル氏に
相談すると、契約金放棄を条件に1979年、
入団のチャンスを掴んだのです。

5年目の1983年、ついにメジャーデビューを果たした
グラッデンは翌年、センターの準レギュラーとして
86試合に出場、打率3割5分1厘、31打点、31盗塁を
マークしてナ・リーグの新人王投票4位につける
好成績を上げました。

メジャーに定着し始めた俊足巧打の1番打者は1987年、
ミネソタ・ツインズへ移籍するとワールドシリーズに進出、
満塁ホームランをかっ飛ばすなどチームの世界一に
貢献したばかりか、1991年も同じ舞台の第1戦で先頭打者を
任されて躍動し、相手捕手を弾き飛ばす強烈なスライディングや
第7戦の延長10回裏には世界一を決定するサヨナラの
ホームを踏んだのです。

敗戦処理として2イニングを投げたかと思えば、
セカンドやサードも守る器用な外野手は
翌年からデトロイト・タイガースに籍を移すと
1993年に13本塁打を放つ活躍を見せましたが
持ち前の強肩と俊足は少しづつ衰えを見せていました。

ちょうどその頃、巨人軍の長嶋監督は「スピード＆チャージ」を
スローガンに掲げて、一気にチームの雰囲気を変えられる
俊足強打の斬り込み隊長を探していたところ、
すでに37歳と全盛期は過ぎていましたがMLB11年で
通算1215安打、222盗塁と実績十分の右打者に白羽の矢を立てたのです。

「俺のキャリアの集大成として日本を選択する、
すべてを伝えたい」と2度の世界一を経験した
身長180センチ、体重81キロの助っ人は
年俸1億6000万円のオファーを快諾すると
海を渡ってきたのでした。