わたしが出会った師匠たち④の続き

8年ぐらい前から、オンラインで
長岡忠治さんからギターを習わせていただいてます。

今までコピーしてきた、謎のコードヴォイシング、
アメイジングなギターソロ、メロディーの息遣い、
チョーキングやワウの使い方も他で聞いたことない、
カッティングも、リフもなんか違う。
そして考え方、音楽への理解。

実際に教えていただいて
『なるほど!!』
と10何年の時を経て、
ほんの少し理解できました。

上田正樹さんがよく仰ってた
『リズム&ブルースやfunkを弾かしたら、日本で彼の右に出る人はいない』
ほんと個人的にその通りだと思います。
とにかく、音楽の中で、ひとつひとつの音をきっちり考えられて
(意識して)、丁寧に、時には大胆に弾いてらっしゃいます。

レッスンでも、『勘で弾いちゃダメ、音符や休符の一つ一つを意識して』
なおかつ『音楽の立体的なリズム構造も同時に意識して』
そして『スピード』『1拍の長さ』『タイム感』、、。

何気ないフレーズでも、流れてる音、リズムの真っ只中で、
ここまで意識して弾くことによって、あの音になるのかと痛感しました。

1小節弾くだけで、とてつもなく疲れました。

1年間教えていただいて、3歩ぐらい進めたかなと思ったら、
次は2歩ぐらい後退して、また3歩前身、1歩後退と、、、。
常に意識し続けるのが難しいですが、ものすごく面白い。

昔、森川ジョージさんの『はじめの一歩』で、
ボスがボクサーに『毎日の積み重ねがお前を強くする、
だが、毎日の積み重ねがお前を弱くもする』
みたいなことを描いてらっしゃって、まさしくと骨身に染みました。
『常に意識して、考えろ』みたいな。

そして、基礎に徹底的にこだわる姿勢。
教えていただいているどれも目から鱗でしたが、
特にピッキングは、それまで考えたことないくらい
難しくて面白いです。

『すっと弾きたい!!』
垣根涼介さんの『光秀の定理』を思い出しました。

剣術の達人が、もっと剣を速く振ろうと試行錯誤するのですが、
速く振ろうと意識すると、力みすぎて上手くいかない。
あと、動作で相手に読まれてしまう。

『予備動作なく、剣の重みと腕の脱力ですっとおろし、
それから体重をかけて振り抜く』みたいなことを
描いてらっしゃって、西野さんに教えていただいた事とも
繋がってきました。
自分の体を知って、上手く使う(まだまだ全然ですが)。

ギターは基本、上方向から下方向の動作が多く、
重力、腕の重み(3~4kgぐらいあるらしいです)
を蔑ろにできないと思います。

腕の脱力により下方向はイメージしやすいのですが、
特に重力に逆らうアップピッキング。
やればやるほど、考えれば考えるほどダウンとアップピッキングとの
違和感(イメージのずれ)が増していきました。

力を抜いて、ピック(もしくは指)が弦を越える瞬間を意識して、
すっと速く、かつ1拍を広く(長く)、
そしてまたすっと同じ軌道、同じ音で返す、、。

僕ではまだまだ果てしないですが、いつかの目標です。

長岡忠治さんは、くんちょうさんとのデュオQuncho & Chuji、
加藤エレナさんのバンドと現在もご活躍中です。
日々、理想の音楽を追求されている姿勢には、
ほんとに頭が下がります。

人との出会いによって、今が、そして未来がある
と、改めて師匠たちに感謝です。











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