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【イベントレポ】お笑い芸人さんがスベったネタを解説するかのように、事業撤退の裏側を話しました。

先日、東京システムハウス株式会社が展開するWEBサービス『BizMake』の事業責任者・今井さんと共催ウェビナーを開催しました!

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(↑画像をクリックいただくとウェビナー概要ページへ飛びます)

弊社からはこれまで新規事業に取り組んできて苦労した点やしくじりについてお話しし、それを今井さんにはフレームワークを用いてさらに解説いただくような内容でした。

今回のnoteでは、ウェビナーの準備段階でこれまでを振り返った際にまとめた内容を少し書かせていただきます!

*記事最下部には、当日の弊社スライドをプレゼントさせていただく特典情報もありますm(_ _)m


集客戦略なき事業はタコのないタコ焼き

今では大変ありがたいことに、2020年度 GOOD DESIGN(グッドデザイン賞)を「日本初のビジネスモデル [チラCEO]」としていただくことができるようになったのですが、これまでには多くのしくじりを経験してきました…!

ウェビナー当日は実際に取り組んできた新規事業の中で撤退を余儀なくされた事業3つとその裏側についてお話ししました。それら3つの事業の撤退要因や背景を整理したものが、こちらです。

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こうして見ると、当時のことを思い出して脇腹の隅っこの方がチクチクしてきます(笑)

さらに、その反省を生かした教訓をまとめたものがこちら。

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当日お話ししたこの中でも、2つほど触れてみたいと思います。

『新規事業は「つまみ」じゃなく、スイッチ』

いきなりですが、私たちが新規事業に取り組む際は自転車をこいでいる状況を想像しています。

こぐ足を緩めればスピードが落ちて車体が傾き、こぐ足を止めれば進む力を失った自転車は転びますよね。当たり前のことですが、自転車を乗りこなすためには常にスピード感を持ってこぎ続けることが重要です。

新規事業に取り組む状況も同じだと思っているんです。やるからにはスピード感を持って常に前に進み続けていないといけません。

とはいえ、こうしたことを考えるようになったのは、そうとは知らず、教科書通りの丁寧な進め方をしていたことで失敗をした経験があるからでもあります。

立ち上げ当初は本をたくさん読んでインプットした方法をもとにペルソナ設計を行い、ユーザーインタビューをしました。その内容をもとにしながらLP、プレスリリースを公開し、モニター企業からのフィードバックを受けながら細かく修正を繰り返しました。当面のプランを作成し、事業計画書も作りました。

ここまで半年…。ようやく本リリースをした頃には、事業に対する思い入れも強くなっていました。しかし、だからこそ「バイアス」と「サンクスコスト」によって正確な判断ができなくなり、撤退ラインを決めづらい心境に陥ってしまいました。

撤退前は様々なことを調整しながら進めてましたが、結局のところ立て直せず。関わるメンバーの次第に消耗していく姿も目にしていたので撤退を決意しましたが、最後は半年ほど決断を迷ってしまいました。

当時の状況を例えるなら、光の明るさや音のボリュームを調整する時に「つまみ」を回しているような感覚です。一方で、新規事業を進めるにあたって重要なのは、ONかOFFどちらかをはっきりさせる「スイッチ」を押す感覚。

現在も事業や部署の立ち上げを行うことがありますが、スイッチを手に持っている意識を常に持ち、スピーディーに決断と切り替えを繰り返すことで、関わるメンバーのモチベーションアップと成功確率の向上を図ることを意識しています。


『集客戦略なき事業はタコのないタコ焼き』

タコ焼きにタコが入っていなかったら、それは「タコ焼き」と呼べませんよね。ここで言いたいのは、そういうことです。

集客戦略がない事業は、事業とは呼べない。


…と、偉そうなことを書かせていただいていますが、このような考えに至った背景にも私たちのしくじりがあります。それは、いわゆる「リボンモデル(リボン図)」の事業を立ち上げた時のことでした。

※「リボンモデル(リボン図)」は、次の図のように両極からターゲットを集客し、真ん中でマッチングを起こすモデルです。

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当時、その両方の集客を同時に展開しようと試みたのですがうまくいかず、その原因はいくつかあったかと思います。中でも、特に大きく影響したのが次の2点。

①既存顧客基盤を活かせない領域だった。
②集客に投資できるキャッシュが無かった。

まだ無知だった数年前の自分を想像すると、また脇腹が痛みますね(笑)今であれば想像すればわかることですが、当時はなかなか考えが及ばないところがあり、集客にかなり苦労しました…。


今回のしくじりを図で振り返ると、次のようなイメージでしょうか。

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今回失敗したのは、左の図のように異なる方向へ同時に「V字型」で展開を図ったため。本来は、「I字型」である一つの領域の顧客基盤を固め、次にそこを起点に「T字型」に展開を図る手法であるべきでした。

それからは、既存事業の顧客基盤を活かすことができる領域を見定めて進出するような意識と事前に集客戦略を立て、常にスピーディーかつアジャイル型で進めていくようにしています。


実際には、どんなにいいアイデアでも利用してくださる顧客を集客できなければ事業は成り立たないということを身にしみて感じた経験でした。


まとめ

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

改めてまとめさせていただくと、弊社自身のしくじりと反省を生かした教訓がこちらです。

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この中から、今回は2つについて書かせていただきました。

色々と書かせていただき、当日もさらにお話をさせていただきましたが、最終的にはやはり当事者意識と能力がある人物を育成し、事業へアサインできることが最も成功確率を高めるというのが私たちの見解です。

では、当事者意識はどのような環境で育めるのか。新規事業を担うにふさわしい人物像とはどういうものなのか。などなど…

ぜひ機会がありましたら、いろんな方々の意見を伺えますと幸いです!


★もしご希望の方がいれば、ウェビナー当日の弊社スライド資料をお送りします。このnoteをSNSでシェアいただき、下記アドレスまでご連絡ください。

yamazaki@onlystory.jp


また、今回書かせていただいた人材育成、ビジネスモデルといったキーワードに興味がある方は、弊社代表の記事や本会共催先登壇者・今井さんの事業もぜひご覧ください。

▼BizMake


▼ビジネスモデルとビジネスアイデアの違い


筆者のつぶやき

今、新型ウイルスの影響で、何かに投資をする際に可能性よりもリスクが先にたってしまい、身動きが取れない状況におられる方が少なくないと思います。新たな採用やツール導入にあたってのハードルも高まっていると思います。

そうした中で企業力を左右するのは、やっぱり今いる人材力と育成力…。とはいえ、それはみなさん理解されているけれども、悩みが尽きないのが現状ではないでしょうか。

大事な部門を任せられるリーダーがいない。
社内外を巻き込んで物事を推進できる人が育たない。

改めて、会社内でのリーダー人材育成ってなんでこんなに難しいんでしょうか。


オンリーストーリーも、まだ20代のメンバーしかいなかったような創業初期の頃から人材育成にはずっと向き合ってきました。苦労はありましたが、やはり成長を目指す組織にとって「新規事業を任せられる人材」や「重要な戦略の実行を牽引できる人材」の存在が必要不可欠

これまでに確信を持って送り出したアイデアや今後の会社にとって必要な重要戦略はいくつもありましたが、実際に実行され、形に残っているものはそう多くありません。その背景では、それらを推進できる人材が不在だったことも大きく影響していたと思います。

これから先、どのような事態に陥っても一人ひとりが「強さ」と「良さ」を体現できる組織、企業を目指して、私たちはより一層育成、採用、事業を強化していきます!

こちらを読んでくださっている方の中に、同じようにこの状況下でもビジョンや目標を掲げて踏ん張っておられる方がいれば、ぜひ一緒に前を向いて進みましょう!

皆さんの事業の発展を心から願っていますm(_ _)m


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2019年度・2020年度 ベストベンチャー100選出
2020年度 GOOD DESIGN(グッドデザイン賞)受賞
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