050_矯正のやり方★

「ちょっとその弓貸してみぃ」と言われて、勝手に弓を弄られた経験はないでしょうか?(そんな人は論外ですが。)
普段から手入れがしっかりしていれば、おかしくなる前に治すことができます。それを放置して使い続ける射手にも原因はあるのかもしれない今日この頃です。

さて、竹弓は弦通りと成りの2つの確認するといいと言われます。

それは何故か。
合成弓と異なり、扱い方(張り方、引き方)によって弦通りと成りが変わりやすいからです。
(合成弓は変わりにくいだけで、変わることはありますのでご注意を。)

厄介なのことに、何もしていないのに変わっていくこともあります。

ちょっとでもおかしいな?思ったら、まずは先生に相談して、できることなら自分で矯正してみましょう。
(どうしても手に負えない・心配なようなら弓具店や弓師に相談することも検討してください。)

そうそう、矯正した直後はその状態をキープしてください。すぐに引くと元に戻ってしまいますので注意です。

矯正の世界へようこそ!
※写真が揃っておりませんので、随時アップデートしていきます。
※12/24以降に有料マガジンにまとめますので、そちらを購入したほうがお得になるかもしれません。

【変更履歴】
2023.12.18 ▲1.00 火入れの項を加筆
2023.12.21 ▲1.10堅いものを使う方法の項を加筆


張り方で矯正

弦をかける=弓を引けるようにする、だけではありません。
弦を張る時に弓への力のかけかたを調整することで、形を矯正することができます。
裏反りが高い弓は片手で張ろうとするとグラグラして安定しません。失敗するとそのまま弓がひっくり返る危険があります。
関板のすぐ下あたりで弓と弦を紐やタオルで縛るようにしてください。その状態ですと安定して張ることができます。

張り込んだ直後の弓は形の変化が起こりやすいです。
以下の記事の張り込む時間を参考にしてください。
逆にいうと、弦を張った直後の竹弓は矯正の効果が高いということになります。


さて、まずはどんな弓をどのように張ればいいかを抑えましょう。
弓を張る時の基本は、「強いところを押して弱いところを押さない」ように心がけることです。

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