【元社員が語る】ペッパーランチ売却!?
どうも、ムロさんです。
飲食歴17年や5つ掛け持ち、2000人規模のイベント運営、ビジネスコンサル、クラウドファンディング主催&アドバイス累計3800万超を達成など挑戦大好き人間です。
今日はペッパーランチ事業売却のニュースについて、元社員の目線からお話します。
↓ニュースを知らない人はこちらをどうぞ
https://www.news24.jp/sp/articles/2020/06/19/06663937.html
これはペッパーフードサービスの公式発表では
「様々な検討しているけど、まだ決まってません。」
となっています。
ということはまだ未確定だってことですね。
ただ、遅かれ早かれ・・・と思います。。
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いきなりステーキとペッパーランチだったらどちらが可能性があるのか
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元々ペッパーフードサービスは三部門あって
・いきなりステーキ事業
・ペッパーランチ事業
・レストラン事業
2020年6月1日にペッパーランチ事業を子会社化。
子会社化したことで「売却するのでは?」と一部ではざわざわしてました。
いきなりステーキとペッパーランチ、この2つならどちらの方が今後、生き残る可能性があるか。
元社員のぼくは
「投資するならペッパーランチ」
と考えてます。
いきなりステーキは、売却するなら不採算店舗を整理したうえで、やっぱりステーキとかすでにステーキ事業をやっている会社に売るしかない。
ただ、いきなりステーキはそう長く続かない。
いきなりステーキはなぜダメなのか。
それは
「あなたは週一でステーキを食べますか?2500円くらいかけて」
これに尽きると思います。
ぼくはペッパーフードサービスに社員として働いていたときからずっと
「値段が中途半端。高単価に行くか、もっと薄利にしないと無理。でも薄利は死ぬので高単価一択でしょ」
と言ってました。
ペッパーランチの単価はいきなりステーキの半分ですが、人気商品のペッパーライスは800円くらいで食べられるので、週二、週三は食べられる。
また、お米が主力なので、牛丼チェーンに近い立ち位置です。
もちろん、牛丼チェーンよりも仕込みとか大変だしあんなに早く出せませんが、1つ1分で出せる(下手くそな人が作ったらめっちゃ時間かかるけど)。
その点、ぼくはめちゃくそ上手なので、機械のようにいつも同じ味を超速(30秒とか)で提供してましたが、まぁ普通の人は混みあってても10分以内には出せるようなマニュアルになってます。
これはペッパーランチのかなり強みです。
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バブルを忘れられない
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ぼくが店長をしてたことがあるお店は、14席というペッパーランチで一番席数少ないお店でしたが、月商+160万まで伸ばしました。
席数が少ない=売り上げが少ない、なのですが
席数が少ない=スタッフの人員が少なくても運営が出来る=人件費が少ない
ということでもあります。
実際、売上が上がってもそこまで人員を追加する必要が無いので、上がった売上から原価を引いた粗利がまんま利益に乗っかってきます(ぼくは最終的に利益率10%で優秀と言われる飲食業で22%出した)。
一方いきなりステーキは、高回転させるために立ち食いにしたのに、色気を出して椅子とか設置しだしたのもあって厳しい状況になった。
作るスピードもペッパーランチより5倍くらいかかる(それでも5分くらいで出せるんだから凄いんだよ?)
で、最初は小さいお店で出していたのに、色気を出して大型店舗(100席以上)を出したり・・・。
面積の分、家賃も高めになるので売上が下がると重くのしかかる固定費・・・。
さらに、広いとどうしても人員が必要になってくる。
大きな店舗では最低でも時間帯で6人いた(最小店舗だと2人)。
最大だと10人(最小店舗は4人、新人いなければ3人)。
みたいな感じに。
そうなると、売上が下がってきたとき、シフトを削るにもスタッフも多いから贔屓していかないと仕事が出来る人から辞める。辞めたら辞めた分だけ、採用コストも教育コストもかかる。
ちなみにペッパーランチはずっと単独で黒字なのと、減価償却が終わっているお店ばかりなのでけっこう優良。※減価償却についてはググってね。ざっくり分割払いくらいに思ってくれたらいいよ。
いきなりステーキは一気に店舗数を拡大したので、減価償却が終わっていないうちに売上落ちたのできついよなぁ・・・コロナが拍車をかけて。
で、ここで、社長の思い入れについて話すと、
いきなりステーキは社長が思いついて、社内の反対があるなか押し切って(言うても反対なんて無いに等しいが)大ブレイクしたヒットコンテンツ。
一気に有名になったし、一気にお金が入った。
だからバブルのあの頃を忘れられない人みたいになっても仕方ない。
一方ペッパーランチは、こちらも社長が思いついて特許もいくつか取得した事業で、26年経つ。
そして、BSE問題、O157事件、業務委託先の店長による婦女暴行事件などで何度も倒産の危機を乗り越えて、少しずつ少しずつ売り上げと利益を回復させ、成長させてきた事業。
さてさて、正式発表を待つしかないですが、どうなることやら・・・。
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