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誤嚥ケア検定 認定講座

誤嚥ケア検定 認定講座さて、突然ですが日本人の死因の上位が何かご存じですか? がん、心疾患、脳血管疾患の3つ、これらを三大疾病と呼んだりします。保険会社のCMなどでも見たことがあるという方が多いのではないでしょうか。 ところがこの三大疾病、最近順位が入れ替わりそうになっています。 4位につけている肺炎がじわりじわりとその存在感を高くしているのがその理由です。高齢化率の高まりとともに最期、肺炎で亡くなる方が増えているのがその理由です。 そしてその肺炎の原因として非常に多

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    • 「お粗末様」と、言いたい。

      あいさつことば私は今は育児中の身で、母として主婦としての役割が、生活の中ではとても大きい。 その中で意識して口にするあいさつの言葉がある。 「召し上がれ」と「お粗末様でした」だ。 なんとなく古めかしいこの言葉が、意外と私は好きで、積極的に使っている。 なんでそんな言葉を使うのかと言うと、私の伯母への思い出がある。 伯母の言葉遣い伯母の家(つまり私の母の実家)は商売人の家だったため、いつも忙しそうだった。伯母はお店での仕事の合間に家事をしていた。 私はいまでこそ人並

      • Let's誤嚥ワークショップ開催しました!

        誤嚥ケアインストラクター活動報告当法人では、誤嚥体験型ワークショップを全国的に開催しています。 その名も・・・ この、不謹慎極まりない名前のワークショップを開催する理由は、ただ一つ。 誤嚥体験を通して、日本中で「誤嚥ケアを当たり前」にすること。 誤嚥体験を1万人のひとがしたら、社会は変わります。 誰でも最期まで、大切な人とだんらんできる未来を作るため、このワークショップを全国開催しています。 このワークショップを開催できるのは、当法人が認定する「誤嚥ケアインストラクタ

        • 結構なお手前で。

          抹茶が飲みたいですね。 「抹茶が飲みたいですね。」 と、そう漏らしたのは80歳代の堀田さん(仮名)である。 堀田さんは薬剤性の嚥下障害を患い、誤嚥性肺炎のために度々入院していた。嚥下の状態に改善がなく、口からの食事が危険になったため、入院時に胃瘻が作られ、在宅ケアが始まった。そして私の訪問による食事指導も始まった。 精神疾患を長く患っていた彼は几帳面で、「もう食べてはいけない」と自覚しており、口にする飲食物を厳しく制限していた。食べたいものを尋ねても、「特にないよ。も

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        • やらかし725語録
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          私の嚥下障害体験

          誤嚥ケアについて発信する立場から、私の嚥下障害の体験談を話そうと思う。 嚥下障害になった理由数年前、もう言語聴覚士として10年以上働いていた頃、私は嚥下障害になった。 ある年の冬。私はバセドウ病の悪化から甲状腺の全摘術を受けた。その術後、全身麻酔から目を覚ましとき「あ、まずい。」と思った。唾液が飲めないと気がついたのだ。喉がゴックンと言わないのだ。湧き出る唾液を飲めず、ティッシュで拭っていると、あっという間に1箱を使い果たした。 人間はこんなにも唾液が出るのかと、知って

          とろみのヒミツ

          「食支援を学ぶシリーズ」とろみのひみつ、をご覧いただきありがとうございます。 とろみのヒミツ、楽しんでみてください♪ とろみ剤とはなにか? 食べ物やのみものに混ぜることで適度なとろみをつけて食べ物を飲み込みやすくするための粉末状の食品のことです。 とろみ剤の種類 大きく分けると第1〜第3世代までに分けられます。 世代が新しいほど、溶けやすく、ダマになりにくく、味が変わりにくいというのが特徴です。 ところがドラッグストアやスーパーに置いてあるとろみ剤にはその商品がどの世代

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          いただきます、ありがとう

          「平田さんが、訪問に来てほしいと言っているんだ」 先輩のOTから言われたのが、平田さん(仮名)との出会いだ。平田さんは私の働く訪問看護ステーションを、長く利用されていた方だ。身体の重要な部位に梗塞をおこし、四肢に麻痺を患った。もともとスポーツマンで、体力には自信がある。自宅退院後も、様々な訪問サービスを併用しながら、日々トレーニングをして身体を維持していた。訪問スタッフも、訪問のたびに「平田さんとの訓練は、もはやジムだよね」というほど、汗をかきながら帰ってきていた。 聡明

          大好物は、あなたとともに

          余生を楽しむ静かな夫婦とある、老夫婦のお宅へ訪問していたときの話だ。夫婦にはお子さんは3人いたが、皆それぞれ家庭を築き、家を離れていたために、2人で余生を楽しんでいた。 10歳ほどの年の差結婚で、奥様は上品で美しい方だった。舞踊を習っているとのことで、身のこなしも優雅だった。 私が訪問していたのはそのご主人。失語症だった。脳梗塞により、ことばに障害を負い、さらに右片麻痺もあったため、自力での生活は難しかった。奥様はそんなご主人を、献身的に介護していた。 ことばの障害に加