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retreat magazine vol.4 何もしない、余白のある時間を。

仙石原の森の中にある箱根リトリートがお送りする、『retreat magazine』。豊かな暮らしや旅のヒントを探っていく、そんな情報をお届けいたします。

第3回目は、”リトリートアンバサダー”の方のインタビュー。
普段から思い思いの『リトリート』を過ごしているアンバサダーの方をお迎えし、とっておきのスポットやお気に入りの過ごし方など、リトリートにまつわるエピソードをお聞きしました。

※取材は昨年実施したものです。

【リトリートアンバサダー インタビュー vol.4】 カメラマン・ライター カナエナカさん

2020年の春までフリーランスとして行政の受託事業を企画運営する傍ら、カメラマン・ライターとしても活動されていらっしゃるカナエナカさん。

日本全国出張が多い生活をしており、行った先をSNSに投稿していたことがきっかけで、ことりっぷ編集部公認の”スターユーザー”に選ばれるなど、普段から旅好きで、コンセプトに意志を感じる、個性光る宿めぐりが趣味とのこと。

そんなカナエナカさんに箱根リトリートföreにお越し頂き、”リトリート”にまつわるエピソードをインタビューしました。


Interview


▶箱根はこれまでにいらっしゃったことはありますか?

― 実は初めてです。7年も東京に住んでいて旅行も好きであちこちいっていたのに、一度も行く機会がなかったのが不思議なくらいで。

▶föreは以前からご存知でしたか?興味を持たれたキッカケなどはありますか?
ー わたしの興味のあることは「心地よい生活」と「キラリと個性が光る素敵なモノ」で、それらがちょうど交わるのがホテルという分野だと気づき、ハマってしまって。

暇があればデザインやコンセプトが個性的な宿をチェックしているのですが、ここ数年は新規開業も多く、新しいホテルを探している中でリトリートföreさんを見つけました。föreさんは、写真で見ただけでも空間の世界観が個人的にめちゃくちゃツボで……、真っ先に「行きたいリスト」としてチェックしていました。


何もしない、余白のある時間


▶箱根リトリートföreは、はじめての宿泊だったと思うのですが、滞在はいかがでしたか?ゆったりとお過ごしいただけましたでしょうか。

― コーヒーを飲みながら散歩したり、とても気持ちよかったです。本を持ってきていたんですが、読まずにぼーっとしたり・・・。

そういう風に何もせずに、木漏れ日の中で過ごすのが心地よかったです。

▶カナエさんは、普段から意識して、自分だけの時間をもつこと、”リトリート”していますか?

ー 仕事で忙しい時ほど、結構意識するようになりました。特にこの3年はフリーランスとして昼夜、平日休日関係ない働き方をしてたからこそ、自分で意識しないと日常から離れることが難しいなとも感じていて。それに、情報収集が趣味だったり、色々と予定を詰め込んでしまいがちなので、頭が常に忙しいというか……やっぱり意識してないと毎日に流されてあっという間に数か月なんてこともざらなので。

▶いつ、そういった時間を作っていますか?

― 日常的には月に3〜4回、いけばなのお稽古にいくことが頭をリセットするのにとてもいい時間になっています。会社員時代から続けていることなんですが、どうしても仕事の性質上、ロジカルに考えたり合理性を追求することが多いので左脳を酷使していると思っていて、反対に、ただただ目の前の植物と向き合うことに集中し、直感を大事にする いけばなで右脳を使うことによって、私の頭の使い方のバランスを保ってくれていると思っています。

一旦仕事や日常の嫌なことは頭から追い払って、ただ大好きな花と向き合うのは、とてもいいですよ。好きだからひいきめに見てしまっていますが、ビジネスマンには特にオススメのお稽古事です。


▶どこで、どんなことをしてリトリートを過ごしていますか?
― ホテルに泊まることがわたしにとってのリトリートかもしれないです。
生活に関することが結構好きなので、自分の部屋は快適で大好きなんですが、ついつい洗濯や掃除を始めてみたり、何かしら手をつけてしまうというか。

その点ホテルは、泊まるための必要最低限しか用意されていないので、強制的にできることが制限されるんです。「ぼんやりする、散歩する、本を読む」みたいな、やれることが絞られるイメージ。宿泊は、普段時間に追われてできないそれらをする余白を作ってくれるので、ときどき仕事の山が超えたらひとりで近場の気になっていたホテルに行ったりしています。

ー 何より、快適なホテルのベッドリネンとか、部屋のレイアウトや雰囲気作りは自分の部屋をより良くするために参考になることも多いので、勉強にもなって、一石二鳥です。

ホテルに泊まりに行けないときは、部屋の花瓶の水替え、鉢に水やりをして、晴れた休日にはシーツや寝具を洗濯して干す。そのあとそれらを眺めながら少しお茶を飲む時間。案外気持ちがすっきりするので、よくやってます。

【retreat spot】

▶カナエさんの『リトリートできる場所』を教えて頂けますか?

ー 水の気配が好きというのもあって、海辺の宿にたくさん泊まってきました。どこもご紹介したい場所ばかりなんですが、兵庫県の赤穂にある今井荘は、すごく気持ちがよかった。


ー 宿の軒先のオープンバルコニーも部屋からも、静かに凪いだ瀬戸内海が広がっていて。ただ波の音を聞くだけの時間はストレス全部とけちゃいそうでした・・・笑

あなたにとっての、”リトリート”とは?

▶カナエナカさんにとって、リトリート(日常生活から離れ、自分だけの時間を持つこと)は、なぜ大切だと思いますか?リトリートってどんな存在でしょうか。
ー 時には思いっきり駆け抜けることも大切ですが、時々立ち止まったり余白を作らないと見過ごしてしまうことはやっぱりあるなと思います。
これからやってみたいこと、行きたい場所、欲しいもの、自分のちょっとした願望は毎日の生活のなかでたくさん思いついては忘れてを繰り返していて、置き去りにしていることも多いかなと思っていて。無意識の我慢は積もり積もると気づいた時には心がカサカサになってしまうので。


ー 何もしないことやただぼんやりすることが良くないことというイメージを持っている人も多いと思うんですが、その時間で目につくこと、考えることはその人ならではの視点であり興味であり、願望でもあるので、自分自身を知るいい機会にもなるかなと思っています。

そこで気づいたことは、メモして帰ると何かのヒントになるかもしれないのでお勧めです。


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おすすめのリトリートスポットから、過ごし方のコツまで。カナエナカさん、素敵な暮らしと旅のヒントをありがとうございました。

▶終わりに。 retreat magazineへの私たちの思い

箱根の宿から考える、それぞれの”リトリート”。
私たちのホテル名でもある、”リトリート”という言葉。もともと、「隠れ家」という意味をもちますが、近頃では「日常生活から離れ、自分だけの時間を持つこと」という言葉として使われるようになりました。

みなさんは、自分だけの時間を持つこと、”リトリート”、できていますか?
仕事やプライベートに忙しく、時間に追われていると、なかなかそういった機会を持てていない方も多いのではないでしょうか。

この企画を通じて、多くの皆さんに私たちの宿のことを知っていただくだけでなく、自分にとっての心豊かな暮らしとは何か、自分が求めている生き方とは何か、そんなことに思いを馳せるきっかけを作れたら、本当にうれしく思います。

リトリートアンバサダー Profile

カメラマン・ライター カナエナカさん

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