連作短歌 『心霊行脚』7首

出生とは死に始めることと思え心霊行脚「吾」を求めて

母親の卒アルの心霊写真よ吾に死ぬ勇気を与えて

泥濘の花びら花びら横たう黒猫の骸の血の滲みて

廃病院の開かずのドアの落書きは親父の友の血で描かれてる

思い出の写真の角を指で遊ばせ「どちらまで?」「廃ラブホテルまで」

肉体はたましひの檻対岸は朧なりゆく輩(ともがら)の景(かげ)

廃墟マンション解体されて国道の空高くなり移ろう景(ひかり)

※類想回避には念を入れていますが、もし類想があるようでしたらご指摘ください。確認の上、自作の撤回を行います。

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