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「リーダーがいないビジネスチーム」の試行錯誤してます!のはなし

私と他にAさん、Bさんの3人で昨年から外国人観光客の方々に日本人の日常を体験してもらうインバウンドビジネスを始めました。

まだこのビジネスは軌道に乗ったわけではありません。開始早々に自粛と鎖国が始まり、外国人観光客にサービス提供できるアテは目下無くなってしまいました。それで今は外国人観光客の代わりに試行活動として日本人の、しかも地元人対象に"身近な非日常”を体験してもらう小イベントを開始しました。

身近な非日常とは、道ばたの野草の名前やその由来や特徴などを解説しながら散歩する「道草散歩」のようなことです。第一回目を先月行いました。参加者は予想以上に楽しんでくれましたが、まだ道草散歩のイメージが他に他人には伝わらないみたいで参加者が集まらず、第二回目道草散歩は開催できていません。

来月は「食」も盛り込んだ企画を立てて募集し「焼き芋と野食」で第二回目の小イベントを行う運びになりました。

今日、お話ししたいのは、このような小イベントの内容自体のことではなくてこのビジネスをどのようなチームワークで進めて行くか?というマネジメントのようなお話しです

私がこのビジネスでやりたい事は、ビジネスがうまく回って儲かることはもちろんなのですが、その他に「リーダーらしいリーダーがいない集団」という運営方法を根付かせたいということにあります。幸いこの考え方は今参加している人達の間では共有することができました。なので今日はこの構想をnoteしながら自分自身の頭の整理もしたいと思います。

私が「いいなぁ!」と思っている会社は、テレビで何度か紹介された(株)パプアニューギニア海産です

テレビ報道やネット情報によるとこのパプアニューギニア海産という会社では、社員は「好きな日に働き、嫌いな仕事はやらなくていい」ということになっているらしいです。最初は半信半疑でしたが、どうも本当のことのようで、きっと多くの同様の会社では「あり得へんこと」があり得ている!このことに私はたいへん興味を抱いています。

きっと「そんなこと、できるワケが無い」と思ったらこんなことは出来なかったでしょう、と思います


私が今考えているのは上述した私どもが始めた、ゆくゆくはインバウンド旅行者向けの日本の日常体験ビジネスは、リーダーなしで上手くいく方法をみつけだすことです。
これをパプアニューギニア海産の「そんなこと、できるワケが無い」と考えない、という精神を見習って進めて行きたいと画策しています。

なぜこのように私が考えるのか・・・
私は会社組織に代表されるような権限がピラミッド構造となっている階層組織が嫌いで、それが嵩じて52歳で会社生活にサヨナラしました。またここでビジネスのために階層組織を作ってしまうと「いつか来た道」になるので、絶対にその轍は踏みたくないからです。

リーダーのいないビジネスのために考えていること

イメージは次のようなものです。

Aさんは、外国語通訳のプロで、観光案内士の資格を持っています。

Bさんは、イベント開催ができる森や小川もあるアウトドアの広い敷地を持っています。

最近参加したCさんは、調理師免許を持つプロの料理人です。

私は、ファシリテーションを会社員時代にやっていました。

この4人の参加者で外国人相手の体験型観光サービスを企画するとき、外国人を会場まで引率したり案内などをするのはAさんです。他の人はできません。だから自動的にAさんが主導することになります。どのように楽しませながら案内するのかはAさんの経験やアイデアを元に話し合うことにまるでしょう。

ただ、会場はBさんの敷地なので、そこで何ができるか、いつならイベントが開けるか、キッチンやトイレやイス・テーブルなどの備品はBさんが主導して決定することにしかなりません。

当日に提供する料理は、これは希望を聞きながらCさんが「これで行きたいです」と決めることになります。予算と素材と見栄えと味、このようなことはCさんにお任せになるわけです。

このように考えると、全体を取り仕切る「上役」みたいな役割のリーダーがいなくたって決め事はできるのですね。実際にCさんが最近参加するまでは私を含めて3人で前述の「道草散歩イベント」をリーダーを決めずに企画して実行できました。

このときは3人という少人数だったから上手く進んだのかもなので、新しく参加したCさんにも、この体制のことをよく説明して納得してもらおうと思います。

今は小イベントを始めたばかりなのでビジネス参加者は4人だけですが、今後上手く事が進んで行けば、それに自粛や鎖国が解けてきたら、忙しくなって嬉しい悲鳴になり、新しい参加者を増やすことになるでしょう(あくまで上手く進めばですが)。

それに、Aさん、Bさん、Cさん、私はそれぞれ別々の興味を持ち合わせています。きっと近い内に、アレもやってみたい、コレも!とかいろいろビジネスの野望が生まれて来るに違いありません。現にBさんは持てる敷地を活用してインバウンドではない別のことも考えていると話しています。

もし、このビジネスに強いリーダーがいて、まるで上司のように主導を始めたら、このようなやりたいビジネスの芽は、良くて後回しになるか、悪くすると潰されてしまうことになりかねません。ビジネス参加者の私も入れて4人は、みなそのように誰かの意見で後回しになったり潰されることが嫌な気持ちを共有しているので、リーダーなしに異議無かったのではないかと思います。

しかしリーダー無しでの心配は、話しがまとまらないことが出やすいかも?なことです

今はまだみんな乗り気で、力を合わせてやろう!みたいな勢いがあるから話しがまとまらないことはありません。

しかし今後1年とか2年が経つと、絶対に冷める時期が来ます。ここをどう乗り切るかがポイントです。もし上役のような強力なリーダーの場合なら、ここでみんな集まって会議を開いてネジを巻いてハチマキ締め直すのようにするのでしょうけど、私は別の手で行きたいと考えています。

私はそのような場合には調整役になって、冷めた人が再び熱くなれるかどうか、ダメなら代役とか、代替開催場所や代替のイベントを話し合って創設して何とかする方をやって行きたいと思います。一般的なリーダー像のようにみんなを引っ張って行くのではなくて、別の方向に行きたい人がいたら、そっちの方向に合わせて"なんとかやる”ことを押して行きたいという気持ちがあります。

そうすると、もしかしたら将来にはビジネス参加者は2つとか3つに分裂してしまうかもしれないのですが、これは自然なことなのでしょう。例えばAKB48はいろいろな派生ユニットがあるように、分裂した小グループが派生ユニットのようになって違うビジネスをやっていけるようになれたら尚良いのではないかとも考えています。

きっとこの分裂は2年後には顕在化するでしょう。そんな気がします。

一方、問題になりそうなのは、ビジネスを始めて、それが目立つようになると参加者になりたいと手を挙げる人が増えて来そうなことです。集客がそれに見合うほど増えたらいいのですが、そうなるとは限りません。きっと多くのイベントで稼げる参加者と、そうでない参加者の格差も出て困ったことになるのが私は嫌です。なので派生ユニット化はむしろ促進できたら後押しして、別のところで別のビジネスが勝手に稼ぐことを始めるようにし、お客さんの受け皿の間口を大きくしたいと思います。

これ以上は捕らぬ狸の皮算用になるので、もう考えません。
今はともかく次の小イベントを成功させて口コミを広げてもらうことと、
他のビジネス参加者に誤解されて私がリーダー役にされないように気をつけることだと思います。

最後に・・・

私はファシリテーターとか書きましたけど、この立場をどう表現していいのやら?

ビジネス参加者それぞれが力量を発揮してくれるように後押しするような役割のつもりなのですが、なんと言ったら分かり易いでしょう?

マネージャーなのかもしれませんが、会社にいるマネージャーのイメージとは違います。どちらかというと高校の野球部のマネージャーに近いのかも?

環境整備係員という気もします。放置するとお互いになかなか話し合いしないので、ミーティングを開いたりしました。イベント当日には会場の掃除もします。会社の上役のように上に立つことは絶対にしないで、かと言って便利屋とか言われて依頼ばっかり受けることもせず、他の人と横並びで同一の位置で"なんとかすること”をやって行きたいです。

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