「ああ勘違い」のわざわい転じて名案、珍案、新発見
物事は時として正確に正しく理解されないときに失敗を生むことがままあります。「言ったハズなのに、ぜーんぜん違うもの買って来て怒られた」こんな経験は誰しもあると私は思います。私の場合コレが多いのです。
私は理解するのが人一倍早いです・・・と言い切れない「早合点」をする特徴を持っているためちょくちょく勘違いを起こしてしまいます。その十中八九は失敗して怒られるという道筋を辿って沈没に向かうのですが。
「早合点」の良いところを見つけ出しました
早合点、すなわち勘違いは運が良ければ誰もが気付かなかった新発見を生むことがある!ということを発見しました。これは間違いなく優れたアイデア創出につながります。ただそうしょっちゅうこの幸運が起きるわけではありません。
過去に起きた少数例中の幸運な例は、
以前仕事で外国人スタッフと一緒に仕事をしていたときのこと、外国人スタッフが書き上げたあるマニュアルの案を私のところに持って来て「読んでどう思うか聞かせて欲しい」と彼は言いました。私はしぶしぶその英文を長時間かけて読み「ひとつここに、こんな項目を加えた方がもっと良いのではないか?」とたどたどしい英語で意見しました。
それを聞いた当の外国人は「それはいい考えだ!」と言って早速一項目追加した案をまた私のところへ持ってきて「どうだ?」と言うから読んでみたら、????『俺こんな事言ったっけ?』なことが書いてあるじゃありませんか。
何だかワケが分からなくなり、当の外国人は上司に「完成した!」などと言っているからもう今さらダメ出しも出来ん!と私は思い「いいでしょう!」と黙認してしまいました。
しかし読み直してもワケが分からないけど、何とか長時間かけて理解しようと努力していたら横の席の当大卒エリート部下が分かり易く解説してくれました。彼は続けて「あのとき横で聞いていたら、大庭さん(私のこと)が喋った英語をくだんの外国人は間違って理解していたのが分かったし、大庭さんも理解されたと喜んで二人で笑っていたでしょ! 私はその両者の勘違いに気づいていていたのです」とコッソリ教えてくれました。でも結果オーライで、ズバリあのマニュアルに不足しているところを言い当てた!となっているからそっとしておいた。ということでした。
私と外国人の彼のたどたどしい英語会話の中で両者に「勘違い」が起きたためにそういう珍事が起きました。そして「勘違い転じて福となる」となったわけです。でもそうならそうと「早く言ってよぉ~」って私はエリート部下に思いましたが、まあ良かったことなので何も言わずにそのままにしました。
この例は我が身に起きた最高傑作の勘違いが新発見につながった事例です。しかしこんな勘違いがそうそう身に起きるわけではありません。
積極的に勘違いを起こして世の中にひとつも無いだろうアイデアをゲットする方法
そういう方法を私は編み出しました。
まず本屋さんに行きます。本屋さんの他に電車の吊り下げ広告にある本や雑誌の宣伝でもいいのですが、本や記事のタイトルだけを見てまわり『これは!』と気になった本や記事の中身を読まないで『どんなことが書いてあるだろうか?』と想像を巡らせ『きっとこんな事だ!』と確信を持ってしまいましょう。
しかしその自分勝手に確信した書かれているだろう内容は、実際に書かれたことと違っています。読んでないんだからあたりまえです。だから本を読んで理解したこととはまるで違う「誤解」なのですが、誤解もアイデア。しかも今自分が自分の頭で考えた世の中にひとつしかないオンリーワンのアイデアになっているかもしれません。
もし本を全部読んだら、著者の意図は解りますがそれは本の著者のアイデアであり広く流布されたものになってしまっています。
それよりは自分で考え早合点して勘違いした、誤解であるけどオンリーワンのアイデアにスゴイ!価値が・・・あったらいいなぁ。
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