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倒れかけた木を見て言った保育園児の子どもの発想が斬新で、感激した♡はなし

子どもにかかわるイベント支援のボラ(ボランティア)を始めて、かれこれ10年以上になりました
最初は小学校高学年の子ども達の授業の相手から開始しましたが、最近は低学年の子や幼稚園・保育園の子ども達にかかわるようになり、少しづつ小さな子ども達の相手をする楽しさを実感できるようになってきました

今日は保育園の「大きい組さん」達総勢15人が、里山に遠足に来るというイベントがありました
里山といっても大人が軽ハイキングできるような立派なお山があり、先生達は「みんな頑張って今日はこのお山に登りましょう!」と血気盛んなので、あぶなくないようにその遠足のお手伝いを里山ボラ7人ですることになりました

保育園の大きい組さんの体力って、あなどれないです

『きっとこの子たちが山に登って降りてくるには大人の2かかるだろうな』と想像していたのも、単なる妄想だったと分かったのは開始数分後、
子ども達は大人と同じどころか、やや速いペースでどんどん山道、それもけものみちのような細い小道を登って行けるのですね

それでも速い子もいれば、ゆっくりペースの子もいて、途中で先行チームが待っていたりしましたが、あとで追いついた子ども達はベツに疲れて遅れたわけではないのです
途中で落ちているドングリ拾ったり、木の枝を拾って杖にしようと選んだりして遅れちゃっただけなのでした

でも「ここで休憩しましょ」と休んだついでに、その辺の面白そうな風景見つけて子ども達にお山についていろいろ知ってもらおうと、つい教育したがる大人の悪いクセが出て・・・

「あの木はナナメになっているでしょ」「なんでナナメになっているんだと思う?」と子ども達に聞いてみました

答えは、台風が来たときに倒れかけてナナメになってしまいました
これが正解で、木は台風なんかの強い風で倒れることがあることを知ってもらおう
こんな展開になると思っての問いかけだったのですが・・・

一人の子が
「あの木の種をここに撒いたとき、種がナナメに植えられてしまったから」と!!!

思ってもみなかった発想を言ってくれた子がいたのです!

種がナナメだったから、そこから生えた木は、その先ずっとナナメに育ったんだ!

私は感激してしまいました

この斬新な発想を聞いたとき、正解を教えるなんてもうどうでもよい、と思えてしまいました
大人ではこんなことまったく発想できないし
まさに私にとっては衝撃的な発想力!と感動すら覚えまきました

もちろん、当然ながらナナメの種からナナメの気が育つなんて、『違うでしょ』こう教えてしまいたいところなのですが・・・

ちょっと待った!
絶対にそんなことは無いのか?種から芽が出た一瞬だけはナナメになっているのか?いろいろ意見があることでしょうけど、
一応は間違った答えであることには違いないのです
が、このような発想を持ていれば、新しい発想が生まれて来ることも、無いとは言えないのではないでしょうか

たとえば芸術で、
ピカソがあのような絵を描けたことは、このような発想を大人になっても持てていたのではないか、と感じました

小さな子の相手をするときには、子どもの発想を拾っていけば、別世界に旅行したような楽しさに浸れそうです

子どもの注目する対象も、大人とは全然違うのです

過日に地元小学校1年生の授業支援をしたときのこと、
子ども達は大人が嫌うカメムシが『かなり好きなんだ』という事実を発見しました
子ども達はカメムシを触るし、手でつまむし、逃げないで捕まえる子がけっこうたくさんいるのです

そうして、カメムシ探しをしているとき、背中に♡マークがあるカメムシを見つけて、宝物を探し当てたみたいに大喜びしていました
「おじさん、このカメムシ、名前なんていうの?」
と子ども達は私に聞きましたが、残念ながら即答ができません
そもそも私も昔は昆虫少年ながらカメムシは種類が多すぎるから知らない種類だらけです

そして、今日も、保育園の大きい組さんの子が、同じ種類の背中に♡マークがあるカメムシを登った山のてっぺんで見つけ出して大喜びしているではありませんか!

この♡の模様が背中にあるカメムシは「エサキモンキツノカメムシ」という名前だったことが帰ってネット検索してワカッタことですが、
子ども達のハートをつかんだ虫は、カブトムシでもオニヤンマでもなくて、こんな小さくて、大人は無視するか追いやるようなカメムシの仲間だった!

そういうことも子ども達に、今日、教えてもらうことができました

またこんな機会が今後も、来年もきっとあると思いますので、
私はそれを楽しみにしています
きっと次なる発想とか発見を子ども達は私に教えてくれるでしょう♡


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