見出し画像

電気給湯器が故障してワカッタこと

18年間使い続けた電気給湯器が故障しました。

この給湯器は深夜電力で湯を沸かし、風呂沸かしにも使える容量460リットルの4から5人家族用のもので、18年前に確か80万円とか払ってオール電化の切り札として我が家に設置したものです。今回の故障は給湯用の混合弁という給湯器内部で熱い湯に水道水を混ぜて設定温度にする電磁バルブが作動しなくなったという故障。

操作パネルにエラーメッセージが表示されたのでメーカーサービスセンターに修理を手配したものの、すでに2019年で修理部品対応期限になってしまい部品交換できません!と言われました。しかしサービスマンが最大温水(60℃)でバルブを固定する応急処置してくれたので、当面は給湯温度にきをつけながらとりあえずは使えます状態にしてくれました。この応急修理に必要だった費用はサービスマンの出張点検料で、およそ7千円。

ただ、もう次の故障では応急修理もできる保証は無いので急遽買い替えることになりました。ここまではイントロ話、次にいろいろ分かったことをnoteします。

買い替える給湯器はエコキュートにした理由

今まで同様の電気給湯器、エコキュート、高効率ガス湯沸かし器のエコジョーズ、この3種類でどれが買い替え出費に加えて日常コストも安くなるか比較検討しました。

まず電気給湯器

買い替え値段はそこそこ安いのですが、日常コストが今以上に上がってしまうことが判明しました。同じ電気給湯器なのに日常コストが上がる理由は、私の住む地域をカバーする関西電力が今年22年の7月から深夜電力料金優遇を廃止してしまうからです。

この電気給湯器は大出力ヒーターを持ち、それが深夜に数時間働いて朝までに湯を沸かす仕組みなので、お値段格安だった深夜電力料金優遇廃止で狙い撃ちのように増額ターゲットになってしまいました。同社のシミュレーションでは年間4万円以上も一気に電気代が増えてしまう様相です。だからこの理由で電気給湯器は選定からは容赦なく脱落。

次にエコキュート

エコキュートも主にお安い深夜電力を使う電気給湯器の一種ですが、上述した電気給湯器がヒーターで湯沸かしするのに対し、エコキュートはエアコンの室外機のようなコンプレッサーが「冷媒」を圧縮したときに出る熱で湯を沸かすというところが違うものです。

この仕組みは「ヒートポンプ」と呼ばれ、ヒーターのように電気で直接熱を発生させるのではなくてコンプレッサーと冷媒(たとえばフロンのような物質)を使って熱をくみ上げる仕組みです。ちょうどエアコンで暖房する熱でお湯を沸かすような感じ。この方法はエネルギー効率が電気ヒーターより高くて、電気代3分の1で沸かせるというのがウリです。

だから今までは有難かった深夜電力価格の優遇がなくなっても消費電力が下がる分でそれをカバーしてもなおお釣りがくるという期待!ホントかな?という疑問も漂うけど、製品仕様を見てみると消費電力を両社比べてみるとエコキュートは電気給湯器の4分の1程度になっているからこれはホントな予感で受け止めております。

さらにエコキュートなら消費電力があまり大きくないので真昼間に太陽光発電で得電気で湯を沸かすことも可能になりそうな予感。電気給湯器では大出力ヒーターに電気供給するには太陽光の電力では足りないです。

だから電力会社の電気、それも我が家が契約した「季時別電灯SP」では一番電気代が高くなる真昼間時間帯の市販電力も使ってしまうリスクがありましたが、エコキュートならおよそ1キロワットと小ぶりなので、十分に太陽光発電の枠内で賄えそうな感じ。

今は太陽光発電を売電しても単価が安いためほとんど儲かった気がしません。なので天気予報を見て明日がよく晴れそうなら夜間湯沸かしはオフにして翌朝から湯沸かしさせたらいいかなと画策できます。

そしてエコジョーズ

エコジョーズはガス湯沸かし器。でもけっこう高効率なので、試しにこれに換えたら電気とガスを合わせてどのぐらい得になるかと計算してみました。そうしたら関西電力が7月に値上げした後の電気代と、エコジョーズに換えて電気契約を深夜電力を使わない契約に変更した場合を比べたらエコジョーズ化した方がいくぶん安くなると答えが出ました。ただエコキュートを少し高くなった深夜電力で運転した電気代には敵わないです。まあ使うお湯の量にもよるのですが。

ちなみに関西電力には過去の自分の電力やガス使用実績を元に契約プランを変えたら費用がどうなるかをシミュレーションさせるサイトがあります。そのシミュレーション結果を信用するならばガス化したらどうなるかも見えてきます。それにエコジョーズはエコキュートに比べて買い替え時にお値段安いです。

これは魅力的な話ですが、いろいろ調べたらめっぽう安くもないことが分かってきました。それに10年ほどで寿命を迎えてその場合は修理というより買い替えになる感じ。これをベースにエコジョーズとエコキュートのコストを念入りに調べました。

エコキュート vs エコジョーズ

まずエコキュート、我が家は以前より同居家族が減ったので容量370リットルに。そしてカタログに載っているメーカー希望価格を見ると80万円から100万円に手が届く機種などあり、これはもう我が家では絶望的なお値段でした。

しかし、ネットで「エコキュート 激安」と入れてヒットする情報を見るとそこには目を疑う?ばかりに値下げされたエコキュートがズラリ現れるのですね。

私はかつて家のリフォームのときにシステムキッチンやユニットバスでこれに似た体験をしました。業者仕入れ値ではそうとう値引きしてやり取りされているようなのです。巷には昔々から半値八掛け2割引きという合言葉がありまして、私は以前はそんなのウソだと思っていました。なぜなら自動車を買うときにはどんなに粘っても2割引きなど出て来ないからです。

ところがところが、そんなことが上述のリフォーム機材を業者が見積もる中で、実際に書いてありました。半値八掛け2割引きを計算すると68%値引きになってしまいますが、リフォーム会社2社ともそんな値引き額が書いてあったのです。

エコキュートの「エコキュート 激安」検索結果でもそれかそれを上回る勢いの値引き額を見ました。ただしそこに工事費が加わります。工事費は標準的なもので15万円から20万円くらいかなぁ?というのがネットをさまざま見て分かってきました。それが相場なのだ!???

一方のエコジョーズも確かに半値八掛け2割引きの値引きをうたったものもネットで見つけられましたが、工事費は同じように必要です。

なので、両者の工事費を含めた価格差は5万円から10万円の間と読みました。だいたいエコジョーズが25万円ぐらい。エコキュートが35万円ぐらい。これは相場ではなく私の買値ターゲット。この値段を元にネットをググり、候補業者をいくつか選定し、その中から地元の街の電気屋さんを選び出しました。

今まで街の電気屋さんのお値段は高いと思っていましたが、エコキュート工事にかなり傾倒した電気屋さんでは、広域カバーの量販会社に肩を並べるところがあります。私は地元志向でもないですが、何か不都合が起きたときに地元の方がなにかと良いだろうと思い、そのショップにターゲット価格をやや下回る金額でエコキュートへの交換工事を依頼しました。

交換するエコキュートは、同じメーカー製が安上がりなわけ

故障した電気給湯器は三菱電機製。契約したエコキュートも三菱電機製です。私は三菱電機ファンでもないですがこうなった理由は工事費が安いからです。

なぜなら同じメーカー製の給湯器では配管の取り付け口がだいたい揃っているそうで、簡単に言えば配管外してエコキュートの取り付け口に付け替えればそれで済む!少しは調整工事あるけどメーカーが違うと配管やり直しになるからそれより全然工事費が安くて済むらしいです。

だから街の電気屋さんに「なるべく安く買いたいから、メーカーはどこでも構わない」と言ったら瞬時に今の給湯器と同じ三菱電機製が一番安く交換工事できますと言われました。まあホントだと信じています。

エコキュートでさえ10年も使い続けると故障するらしい

エコキュートにはコンプレッサーという動く機械がありこれが心臓部です。ここが10年後には耐久劣化して故障する可能性が高い。これは常識だそうです。したがって10年後には修理費がかかり、その額はザッと10万円とも15万円とも。

エコジョーズを買い替える値段より安そうですが、10年後にこのようなお金が出ます。どう予算繰りをしましょう?

私は現在の電気給湯器からエコキュートに変えると電気代シミュレーション結果で年間3万円は節約できると皮算用しました。この年間3万円の10年分の30万円!の半分ぐらいを修理費に充てたいと画策しています。そんな狸の皮算用、当たるといいのですが、結果は今後1年後とか2年後ぐらいに節電効果をこのnote板で報告しようと思います。

<反省>それにしても家を建てるときに、お風呂をホテル式にしときゃ安かったのに!の件

もし我が家の風呂がホテルにあるような、お湯をはって入浴するタイプであったならば、給湯専用のエコキュートが買えました。これは更に安いんです。

私が契約したエコキュートは追い炊き機能付きのフルオートタイプです。冷めたら追い炊きして湯温を上げるとか自動お湯はりができるタイプ。なぜ高額なフルオートを選ぶことになったのか?それは浴槽がそのように出来ているからです。さらに配管もそのようになっています。だから同じタイプのエコキュートにしないと改造工事費必要になり高くつく。こういう理由がありました。

ホテルにあるような、浴槽に排水口だけがあり、そこに直接湯と水を混ぜた「心地よい湯加減の湯」が注ぎこめるカラン付きの浴槽だったら、給湯専用というシンプルなエコキュートで工事できました。これならかなり安いです。たぶん20万円台で済んだでしょうか!?

ただしホテルタイプの浴槽は、お湯はりのときに風呂ブザーとか要るかもですが。それにお湯が冷めたら高温のさし湯が必要ですが、浴槽のお湯が給湯器には入れないから腐食や汚れによる故障が少ないと言います。特に入浴剤は温水器の敵だそうです。だからホテルタイプの風呂は入浴剤だろうが浴槽内で体を洗おうが使った湯は捨てるだけなので給湯器が傷みにくいわけです。

これを知っていたらそうしたのに・・・
なぜホテルタイプの風呂にしなかったのか?その理由は我が家を建てたとき風呂はガスのおカマで湯を沸かしていました。ガスのおカマが壊れて電気給湯器に変えたとき、その浴槽に合う追い炊き機能付きの給湯器しか選べませんでした。その後風呂場を新しくしましたが給湯器が追い炊き機能付きだったので、ホテルタイプではない追い炊きするタイプの浴槽をつけるしか手が無かったというワケ。

このように浴槽のタイプと給湯器のタイプは関連しているので、最初の仕様から変更するときには両方一度にタイプを変えなければならない。この宿命にハマってしまいました。

お風呂を安くあげたいなら、最初からホテルタイプの浴槽と給湯専用機の組み合わせで設置しておくべきだったなぁと今になって分かりました。節約家の私としても当時はそこまで考えが及びませんでした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?