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MVPを学ぶ。

皆さんこんにちは、スタートアップスタジオの板垣です。
前回は、事業検証におけるインタビューの方法やコツについて書きました!
(見てない方は是非👇)

今回は、プロダクト、サービスの基盤となるMSPやMVPについてお話します。


MVPとは

まず初めに、MVPとMSPとは何か。

MVP=Minimum Viable Productの略   実用上最小限のプロダクト

ちなみに、MSP=Minimum Sellable Productの略 最小販売可能プロダクトもあります。

正直、あまり使い分けの仕方は理解していないです。笑
売れないMVPは意味ないので必然的にMSPになると思ってます。

イメージつきにくいと思うので、分かりやすい事例を紹介します。

例えば、家から会社までの「移動手段」が最大の価値提案となる製品で、最終的に自動車のようなものを目指して製品開発を進めているとしましょう。

下記の写真を見ると分かるとおり、最初に作るMVPは車のタイヤではなく『移動』のできる『スケートボード』のようなものになります。

画像1

引用先

これでMVPのイメージがついたでしょうか?


もう一つ、実際の事例を紹介します!

企業名はDoor Dash (ドアダッシュ)です。スタンフォード大学の学生が在学中に起業して始めた、フードデリバリーサービスです。
日本ではUber eatsが有名ですがアメリカではDoor DashやGrubHuといったフードでリバリーサービスが有名です。

今では企業価値71億ドルと言われているドアダッシュの最初のMVPは1時間で作ったシンプルなLPでした。内容は、キャッチコピー、価格、使い方と電話番号、PDFにしたレストランのメニューだけです。注文が来たら自らレストランに出向いて食べ物を買い、それを顧客の元に配達していました。まさに実用上最小限です。。

こんな簡単なプロダクトでいいのか。そう思われるかも知れませんが、「食事をデリバリーして欲しい」というニーズの検証には十分だったのです。


なぜ実用最小限なのか?

このドアダッシュを作ったメンバーはスタンフォード大学の修士課程でコンピューターサイエンスを専攻していたエンジニアだったので、電話で注文を受けなくても自動で注文を受けるシステムや配達する人を管理するシステムを導入することができました。

そんな技術がありながらも、なぜ彼らはその技術を使わなかったのか。

それには大きく2つの理由があります。

1つ目は、無駄だから。

この段階では、ニーズを把握することに意味がありました。そこで、多くのシステムを導入するのに時間を掛けていたら、ニーズが無いと分かった時に大きなロスになります。また、『ニーズを把握する』という観点から言えば最小限の価値があれば検証することができます。

2つ目は、顧客の声から学ぶべきだから。

いきなり最初のプロダクトで、自分たちの想像で色々な機能を付け加えると、後から必要ない。と気づくことになるかも知れません。つまり、実用最小限の製品を元に顧客のフィードバックから機能を足していくことが、最も市場で支持される製品を作る近道になるのです。その点からも、配達員を雇うのでは無く自ら配達することで顧客の生の声を聞き、製品の改善に生かすことが出来ます!


MVPは無料ではいけない

MVPは無料ではいけません。それは何故か?

理由は、『顧客はその製品に対してお金を払うだけの価値を感じるのか』というPMF達成に向けて最もしなくてはならない検証が出来ないからです。

いくらしょぼい製品でも、本当に顧客の課題をついていたらお金を払って使おう!って思ってくれる人がいるはずです。

ここで、私の実体験を話します。
PROCALの検証の際に、広島限定でかつ旅行客ということもあり、信用がない中で中々顧客を捕まえることが出来ませんでした。そこで、アンケートでサービスに払える価格を聞くとして、無料でいいから使ってもら得るようにと周りの友達に広めてもらいました。

結果、無料でサービスを提供して顧客からフィードバックを貰うことが出来ました。しかし、無料で使ってる分恐らくフィードバックは甘口だったと感じます。

いくら性能が低い試作品だったとしても、お金を請求することで、サービスに対して厳しくフィードバックを貰うことが出来ます。また、無料で提供していてはサービスが売れるか売れないか実際のところ分かりません。

それに比べて、少額でも価格が付いていれば売れるor売れないという分かりやすい指標の中で需要を判断することが出来ます。

以上のことからMVPは無料ではいけないのです。
少額でも払った顧客は見返りを求め厳しいフィードバックをくれます。これこそがスタートアップの貴重な学習機会になると思います。

つまり、MVPは『実用最小限のお金を払いたいと思われる製品』ですね。

検証する際はPMFを意識して、MVPを作り検証してみて下さい!



以上、ブログを書きながら自分の検証を反省した板垣でした。(泣)


皆さんの貴重なお時間を使って読んで頂きありがとうございました!!
少しでも学びや発見があったら嬉しいです!

https://twitter.com/shotadesukedon2
いつでも質問、相談してくださいね!

では、また来週。リクエストあったらDMください!!


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