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大企業からスタートアップへ転職後、 広報PRとして「1ヶ月目に大事にしていた、1つのこと」


この記事は #PRLTアドベントカレンダー2021 の17日目(12/17)にエントリーしています:)

こんにちは。僕は2021年8月にいわゆる大企業からスタートアップのLAPRAS株式会社に転職し広報・PRを担当しています。(詳細については↓の記事をご覧ください。)

転職後、最初の1ヶ月に何を考え、何をやったのか。

「初心忘るべからず」ということで、自分へのメッセージとして記しておきたいと思いました。また、初めて転職した人、大企業からスタートアップへ移った人。PR・広報の方など同じような境遇に立つ方にむけて、少しでも役に立てば嬉しいなと思い書きたいと思います。

結論、大事にしていたことは、たった一つでした。

今思い返すと、当たり前だけど、ずっと大切にしている考え方でした。

初日はやっぱり不安

今の会社、LAPRASはフルリモートなので、初日もオンラインで出社。

すごく小さなことですが、10時からのオンボーディングミーティングに入る時間でまず悩んでました。(そんなレベルでした。)

2分前くらいに入る?
ピッタリがいいのかな?

大企業の前職時はできる限り1,2分前にはオンラインに入ってスタンバイしてたので、どんな感じなのか、そんなところから不安でした。笑
(今思い返せば、そんなことほんとに些細などうでもいいことだと思いますが…)

僕は結構新しい環境に順応しやすいタイプだと思ってますけど、振り返ってみると最初はやっぱり不安なものですね。

焦る気持ち

入社時にまずやることは、会社の人や事業、ルールなどを理解することだと思います。

自分は会社や事業を成長させるために、スタートアップの世界に飛び込んできたので、結果を出したいという強い想いがあります。

その想いの強さゆえに、少し気張ってしまい消耗してしまう感じはありました。

「早くキャッチアップしたい。いや、早くしなければ。」

そんな想いが実際ありました。
ただ、幸いにも今の会社メンバーが、そんな僕を助けくれました。

「絶対頑張りすぎてしまうから、最初はほどほどにね!」
「そんなすぐに結果を求めることはないからまずはしっかりキャッチアップしてくれていいから。」

そうやってメンバーがとても気づかってくれたおかげで空回りして撃沈するような状態にはならなかったので、ほんとにメンバーに感謝です。

入社時に気張ってしまうのは仕方ないことだし、それくらいで僕はいいと思います。ただ同時に、限界もみておかないといけないとも思います。
周りのメンバーにも、頼れるような関係性があるとよりいいですね。

最初の1ヶ月でやると決めたこと

まず最初の1ヶ月でやると決めたことは「現状理解」です。

事業の理解、制度の理解、人の理解など。

企業活動におけるあらゆることを理解することを優先しました。
その際に意識したことは先入観を捨てるということです。

客観的に全てを受け止め考えることに全神経を集中しました。

(参考として・・・)
客観的に考える感覚として僕が意識しているのが、
「もし自分がPRエージェンシーや広告代理店の人間であったらどんな提案をするか」
という立場で物事を見るということです。
そうすることで、色々なことが客観的に見えてきます。

ただ、実は先入観を捨てて、人と接して客観的に物事を見るというのはとても難しいことです。(人は固定観念の生き物であると思っています。)

大事なのは、客観的に見るのは難しいことだと認識して、正しく考えられているかを、自問自答できるかどうかです。

絶対にやらないと決めていたこと

最初の1ヶ月でやると決めていたことの一方で、やらないことも決めていました。

それは、前職の大企業や大手メーカーだった時の感覚や考え方を持ち込まないこと。

スタートアップは、大企業とは全く違う環境ですし、異なる意思決定や文化があります。にもかかわらず、変にこれまで大企業でやってきたことを誇って、押し付けたり、それを元にして接していたのでは全くダメです。

人は感情の生き物です。

どれだけ求められて入社したとしても、その組織のことを理解をせずに、これまでの理論や感覚で来られては反発したくなるのは当然です。

なので、僕はこれまでの大企業での経験は1ヶ月後以降に活かすと決めて、まずは組織に溶け込み、現状を否定することなく正しく理解することに全力投球しました。

つまり、「前職の感覚を持ち込み、そのような感覚をもとに判断したり、態度に表すことを一切しないこと」を心がけました。(それでも若干は出てしまった場面もあったかもしれないですが、個人的にはほとんど出てなかったのではないかと思います。)

言うなれば、

「郷にいれば郷に従え」作戦。

この狙いはもう一つありました。
メンバー(社員)との関係構築です。

PR・広報を進めるにあたってメンバーの理解や協力は必要不可欠です。
後に僕は「全員PR」という全体方針を掲げますが、そこに繋ぐためにもメンバーからの一定の信頼を獲得する必要がありました。

こう書くと、とても打算的で戦略的にやったかのように思われるかもしれませんが、普通の生活においては当たり前のことだと思います。

例えば、都会に住んでいたところから地方の田舎に移住するとします。
移住していきなり都会的な感覚で田舎の方に接することはないはずです。まずそのコミュニティに溶け込もうとするはずです。

しかし、大企業からスタートアップに転職したことで、救世主として入った感を出したり、大企業の方が偉いといった感じを醸し出す方もいると聞きます。が、僕はそれだけは絶対に避けるべきだと思います。

前職の上司からのアドバイス

やることと、やらないことを決めて最初の1ヶ月を過ごすことを決めていたのですが、もう一つ大事にしたことがあります。

それは、前職の上司のアドバイスでした。

「とにかく最初は誰かに頼ること。そして何かしらの結果を出すこと」

一人で頑張らずに周りを頼ることが重要だと言ってくれていました。それと共にやはり信頼を獲得するには、大小あるけど何かしら結果を出すことだと。

それを肝に銘じて、やること、やらないことを決めて遂行していきました。退職することで迷惑をかけるにもかかわらず、これを教えてくれた前職の上司には本当に感謝しています。

結果としてみんなが頼ってくれるようになる

こうして、現状理解に努めていたことで、いろいろな情報が入るようになりました。
結果として新サービスのメディア説明会も実施する流れができました。

その内容はこちらです。


入社後1ヶ月を振り返ってみたら・・・

改めて振り返ってみると、大事にしていたことは、

郷にいれば郷に従えの精神で、現状理解にこだわったことでした。

僕は現状理解ができているという状態目標を、「現状分析を元にしてPR戦略が描けること」とおいていました。

なので、1ヶ月のオンボーディング期間が終わったら、PR戦略を示します。
と宣言していました。

ただ、実際はやはり理解することは難しいし、時間もかかりました。(オンボーディング期間なのに残業が多いと労務担当から言われる始末でした。笑)

それでも、言ったことを実行することは結果を出すことにも繋がるので、なんとか1ヶ月で仕上げてPR戦略を構築し発表しました。

流石に社外秘情報が含まれるので表紙だけでお許しください・・・


なので、このような目標を置くことは有効だと思います。

今思えば、とても大変な1ヶ月でしたが、楽しい1ヶ月でした。
色々言いたくなることもありますが、新しいことを見たり聞いたりすることは本当に面白いです。
それを楽しめる素養がスタートアップへの転職には求められると思います。

大企業からスタートアップへ転職された方、転職を検討される方の参考になれば幸いです。

どんな現状だとしても受け止めて自分が変えていく覚悟を持っているのであれば、スタートアップでの最初の1ヶ月は本当に充実するはずです。(もちろん、その後も楽しいです。)

最後まで読んでいただきありがとうございました!
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