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『スタートアップで働くパパの産後5ヶ月奮闘記』 本業・副業・大学院・育児の4足のわらじ生活を振り返ってみる

このエントリーはLAPRASのアドベントカレンダーの20日目のエントリーです。プロフィール写真がそっくりで間違えられる@ryo-endoさんからのバトンを受けて、PRの大西がお送りします!

私ごとですが、今年の7月に第一子が生まれました。
そこから僕の育児生活が始まり早5ヶ月、この5ヶ月を振り返って思うこと。

それは、

「育児がこんなに大変だとは思ってなかった」
想像の10倍大変です
💦

(もちろん、人によって状況も違いますし、受け取り方も違うと思うであくまで数あるうちの一人のケースだということで受け取りください。)

「育児のために仕事を休む」のではなく、「大事な仕事である育児に取り組む」というマインドチェンジを起こすために「育業」という言葉が生まれました。本当に育児は仕事です。むしろ仕事以上に大変です。

この記事では、育児を軸にどのように仕事や副業などと両立していったのかを紹介したいと思います。

4足のわらじの生活の始まり

生まれた時の私の状況を少しお話しします。
まず、本業としてLAPRASというスタートアップで働いています。副業として地元の姫路ではクラフトビール醸造所・ビアレストラン「KOGANE」でのマーケティング支援や、スタートアップの広報支援などをしていました。さらに、4月から経営大学院に通いMBAの勉強をしていました。そこに育児も加わり、本業・副業・大学院・育児という4足のわらじを生活が始まりました。

この時はまだ何とかなるだろうと思っていました。

生まれたその時はまだなんとかなるだろうって甘く思ってました。笑

我が家の育児の実態

生まれてから10日ほど、育休を取得しました。産後は奥さんをサポートすることに決めていました。本当はもっと長く休みたいと思っていましたが、私は広報とマーケティングの仕事を兼務していて、事業の進捗も重要な時期でしたので、完全に仕事を離れることは選択しませんでした。

そのため、我が家では「僕が仕事をしながら育児もする。妻は仕事はせずに育児に専念する」という「育業」スタイルになりました。

日中は奥さんがメインで子どもを見てもらうので、僕が食事(朝・昼・夜)を作り、夜はお風呂入れてミルクを飲ませるということを担当しました。

その合間で授業に出席したりすることも必要なので、その時々で分担するようにしました。その結果、1日のスケジュールがこんな感じになりました。

余白が一切なくなった日々を送りました

いかがでしょうか?
基本的に仕事と家事・育児・大学院・副業・寝る以外に時間が取れなくなりました。笑

このスケジュールを可能にしているのは、LAPRASのフルリモートで就業時間に制約がない働き方「LAPRAS Sustainable Working Style」です。
18時に一旦仕事を終えて、21時から仕事をしたり、日中にも少し子どもの面倒を見たりすることが自由にできます。この制度がなければこの生活は絶対にできないです。

それでも、回すのがギリギリの状態で一切余白の時間がなくなりました。

育児の想定外だったこと

妻は保育士だったので新生児の扱いは慣れていました。その経験があるから僕は結構うまくやれるはずだと甘く考えていました。

でも実際は、常に抱っこしていないと泣き続ける状態や、うまくお乳を飲んでくれないなど、妻も精神的にも体力的にも消耗していました。

僕が言うのも何ですが、妻は保育士として相当優秀だと思っています。そんな妻のあらゆる知識や経験を駆使してもどうしようもない状態で、奥さんも僕も腕が腱鞘炎になり、精神的にもしんどい状態になりました。この状況は大きな想定外でした。

もう一つの想定外は、頼れる人がいないこと。

田舎に住んでいて、お互いに実家が近いのですが、妻の実家の両親は色々あって頼れない状況でした。僕の両親は妻とも関係がいいのですが、母親は仕事をしているし、祖母の介護や家のことをやっているので頻繁に面倒を見てもらうなどはお願いしづらい状況でした。

田舎だからベビーシッターとかも頼めない。妻が相談できる人もなかなかいないという状況で結構困りました。そんな中では、自治体のケアで助産師さんの相談サポートがかなりありがたかったです。

育児生活でやめたこと

そのような状況が2ヶ月ほど続いて、色々なことをやめていきました。
副業はクラフトビール店のみにして他は全て契約を終了したり、ランニングの時間もなくしたり。

それでも状況は変わらず、昼間に手が離せないし、夜も寝ない。
時間がいくらあっても足りない。

そこで、最終手段であった最も時間的負荷が大きい本業に手を加え、マーケティングのリーダーポジションを譲ることにしました。

自分がやりたい方向で進み始めた頃だったので、後ろ髪を引かれる思いがあったのですが、組織全体を考えると譲った方がいいと決断しました。

そこで自分の状況や思いを全社員向けに伝えることにしました。

社内向けに伝えたメッセージ

今振り返ると、この決断は正しかったと思います。
僕の状況を理解してくれて、受け入れてくれたメンバーのみんなには本当に感謝しかないです。

結果的に、PRに集中することでメディア露出や記事制作などでの成果にもつながりました。もう少し時間的コミットできるようになれば、マーケ側にもまた貢献できるようにしていきたいと思っています。

大変な育児生活でも諦めなかったこと

優先順位として育児を最も高くすることは変えませんでした。
その上で、仕事も副業も大学院も限られた時間の中で最大限の成果が出せるように取り組みました。時間の使い方を工夫し、やらないこと手放すことを決める。同時に、妻とのコミュニケーションを密にとってお互いにストレスを抱えすぎない状態を作ることに専念しました。

育児を理由に、仕事の成果や学びを諦めたくない。
できる限りのトライをしようということを心がけました。

ここまで時間を切り詰めて4足のわらじを並行できたことは、妻の理解とサポートがあったからです。大学院の授業や仕事への配慮が、諦めないことにつながりました。

育児が与えてくれたもの

想像の10倍は大変な育児ですが、この5ヶ月足らずで多くのことを経験できました。

①運動と睡眠は大事
ランニングを削ったことはよくなかったと反省しています。運動習慣がなくなったことで太りましたし、健康状態も悪くなりました。運動はベースとして優先するべきなんだと気づきました。
さらに、眠れなかったのが相当辛かったです。毎日2、3時間ごとに起きる生活を送っているとやはり思考力は下がるし、自己肯定感まで下がります。睡眠の大切さを痛感しました。

②やめることの決断
これまでやめること、諦めることの決断をする機会は多くなかったですが、諦める決断をする経験は今後にとても生きてくると思います。今本当に大事なことは何なのかを見つめることが今まで以上にできるようになりました。

③パートナーへの感謝
子どもを産んでくれたこと自体で一生分の感謝なのですが、日々の生活の中で感謝する機会が増えました。お互いに大変な状況でも大きな喧嘩をせずに、乗り越えていけるのは、感謝する気持ちを持ちながらコミュニケーションをとっているからだと思います。

4足のわらじを履いてやってみて

振り返ってみると、育児によって自分が成長できたと思います。
育児をしていなかったら、ここまで時間を切り詰めて毎日を精一杯生きてい
たか分かりません。

育児は大変です。疲れます。寝れません。
特にスタートアップでひとり部署としては、簡単に休めないし大変です。
健康も害するし、腱鞘炎にまでなります。
パートナーがいる人ばかりでもないし、パートナーが協力してくれない人もいると思います。頼れる人がいない人もいるでしょう。

それでも、その状況をどのように捉えるか。どのように乗り越えるか。
子どもを変えるのは難しいので、自分が変わるしかないのだと思います。

今辛い状況の人に伝えたいのは、誰でもいいので頼れる人には頼りましょう。自治体を頼ってもいい。友達でもいい。近くの助産院でもいい。

仕事で僕はメンバーにとても助けてもらいました。リーダーも変わってもらいました。パートナーにもめちゃくちゃ頼ってます。

育児は本当に仕事です。僕からすると仕事よりも大変です。
その分与えてくれるものも大きいのだと思います。
まだ5ヶ月で、これからももっと大変になるのでしょうが、諦めずに周りを頼りながらやっていきたいと思います。

育児中のみなさん、一緒に頑張りましょう!


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