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【To PR・広報の方へ】 PR・広報のプロの "本気ツイート" が勉強になりすぎるので共有
こんにちは。LAPRASのPRお兄さんこと大西です。
いきなりですが、僕は広報・PRという分野が好きです。
そんな僕が広報・PRの領域で尊敬する人がいます。
(尊敬というよりも勉強したいと思っているのがより正確かもしれないです。)
それが、本田事務所代表、PRストラテジストの本田哲也さんです。
※本田さんについては、こちらの記事でコンパクトにまとめられているので読んでみてください。
本田さんは「ナラティブ」という考え方を体系的にまとめたPRの専門家です。
そんなPRのプロフェッショナルのためになるツイートをまとめたものが今回のnoteです。
このテーマを書こうと思ったきっかけ
まず、ここでお伝えしておかなくてはなりません。
僕はご本人と会ったこともありませんので面識ゼロです!
「戦略PR」や「ナラティブカンパニー」などの書籍を通して知ったということで、一方的な片思いです(笑)
そんな本田さんを、なぜこのnoteで取り上げようと思ったのか。
一つのきっかけがありました。
2021年12月のある日にこんなツイートを見かけました。
そろそろツイッター本気出すか。 https://t.co/dVjnlTWKjm
— 本田哲也@PRストラテジスト (@hondatetsuya70) December 10, 2021
「お!!!!!本田さんのツイートとかめっちゃ興味ある!」
そう思っていたら、来ました。本気のツイートの数々が!
しかも、一日何度もツイートしてくれるんです。
Twitterの良いところは、140文字にワンメッセージが凝縮されていることです。つまり、余分なところを削ぎ落として、本当に価値あるポイントだけをお届けしてくれる。
これは、とてもありがたいと思って日々拝見していました。
でも、Twitterだから流れていくんですね。
ちょっと振り返りたいと思った時に少し手間がかかる。ブックマークしていたいけど、そのツイートから何を学び、自分はどうしようと思ったのかをまとめておきたいと思いました。
そんな気持ちから、「じゃあ、せっかくだからnoteでまとめたら、自分だけじゃなくて、同じような広報・PRパーソンにも役に立つんじゃないの?」と思い、こうしてnoteを書くに至ったわけなんです。
12/10の本気ツイートから、12/31 13:00までに46ツイートがされています。
その46ツイートの中から僕が特に共感し、共有したいと思った7つをこのnoteでまとめておきたいと思います。
なぜ本田さんなのか?
厳選7選に行く前に、なぜ本田さんをここまで取り上げて紹介するのかをお話しさせてください。
「ナラティブ」という考え方は、僕がPRに抱いていたあらゆる疑問を解消してくれる考え方でした。
僕は、これまで大企業で広報・PRを5年ほどやっていました。
広報というと、メディアに取り上げられて記事になることが目標になったりします。そのためにメディアリレーションを頑張ったりPRエージェンシーに依頼したりします。それは専門性や技術が必要で重要なことです。
ただ、メディア露出は手段でしかないと僕は思っていました。
正直、一回だけある有力なメディアに取り上げられたとしても人の記憶は3日も経てばほぼ忘れます。なので一回取り上げられたからと言って、経営にインパクトがあるほど大きく変わることはあまり多くないのが実情です。
そのため、広報・PRでは継続的にターゲットに対して、接点を持ち、目にしてもらう機会を提供することが重要だと思ってきました。継続性ということを特に重視したいと。
しかし、継続的にニュースバリューのあるネタを出し続けるのは大企業といえど、結構厳しいです。広報・PRとしては、もっと社内内部に入り込んでネタを創る必要があると感じていました。さらに、一つの企業が自分たちだけの範囲で話せるストーリーは部分的で面白くないんです。世の中を見ても、もはや1つの企業だけで何かしらを成し遂げていることは少ないですよね。
社会は誰かと誰かが、影響し合ってできています。
会社同士も繋がらないと一つの魅力的なストーリーにならないということです。そう思い、他社と連携したPRなどに取り組んできましたが、会社同士のつながりを作ることはとても難しい。自社の部門同士を繋げることすら相当に難しい。
社会の中でこれは素晴らしい価値が生まれたストーリーだ!と思っても、他社の繋がりの壁で発信できるには至らないということが何度もありました。
「ああ、やっぱりこんなことやっても労力の無駄なのかな。」
そんな感情も自分の中にありました。
そんな時に、本田さんのナラティブカンパニーを読みました。
すると、これまで持っていた課題感ややりたい方向性が網羅されていました。成功事例もそこにはたくさん書かれていました。
「ああ、間違ってなかったんだ。」
そんな気持ちが湧き上がってきました。そこには成功事例も書いていました。
「こういうことをやってみたい。」
また気持ちが復活し、ナラティブを実践する方向へ動き出しました。そうして動いているうちに、スタートアップでそれを実践してみたいと思い、今のLAPRASへ転職しました。
前置きが少し長くなりましたが、ここからツイートをご紹介します。
ツイートとなぜそれがいいと思ったのかのコメントを合わせて記していきます。
PRのためになるツイート7選
①一人の主人公ではなく共創が必要な時代へ
これからどんどん「強力な主人公」は存在しずらい時代になる。社会はフラット化して共創が大事になるから。だから「ナラティブ」が必要になる。絶対的な主人公が一本的に語るストーリーじゃなくて、「みんなで紡ぐ物語(=ナラティブ)」が必要。それが求心力になり、参画動機にもなる。
— 本田哲也@PRストラテジスト (@hondatetsuya70) December 14, 2021
スーパーマンが一人で世界を救うという物語から、主人公がいっぱいいるアベンジャーズが世界を救う物語へということですね。
広報・PRという領域においては、競合他社の枠を超えて連携していけると思います。「共創」ということに本気で取り組もうと思ったツイートでした。
②メディアが知りたいのは商品そのものではない
メディアが知りたいのは「商品」そのものじゃなくて、「商品から見える世相」なんだよね。自社のプロダクトやサービスを売り込みたい気持ちはわかるけど、ここを理解することがPR活動におけるメディアリレーションズの質を上げる(結果PR露出の質も上がる)。
— 本田哲也@PRストラテジスト (@hondatetsuya70) December 15, 2021
わかってはいるけど、どうしても商品の価値を伝えようと機能の話をしてしまいがち。でも、メディアや消費者が求めているのは、それで社会がどう変わるのかや、日常の何が変わるのか。これを「世相」という言葉で表現されていることがグッときたポイントでした。
常に頭に入れて、忘れないように時々振り返りたいツイートでした。
③パーセプションを変える王道アプローチ
「二日酔いに効く」ツイートから話題になった森永ラムネ。「手抜きじゃなくて手間抜き」ってツイートから論争が起きた味の素冷凍餃子。もはやパーセプションを変える王道アプローチ。
— 本田哲也@PRストラテジスト (@hondatetsuya70) December 16, 2021
ネスレ「ミロ」の売り上げを3.5倍に引き上げた1通のツイートとは https://t.co/ByYk4CN94a #日経クロストレンド
こちらは事例のツイート。パーセプションチェンジとは広報・PRでよく言われることですが、そのわかりやすい事例を挙げてくださってました。
ポイントは、SNSを活用していること。SNSはパーセプションチェンジの起点になりやすいことがわかります。
パーセプションを変えるツイートを意図的に生み出すようなSNS戦略のヒントをこのツイートから学ばせていただきました。
④パーパスは宣伝するな
パーパスを設定したら終わり、じゃないよ。パーパスはナラティブの「起点」になるものだけど、裏を返せばナラティブ(共創の物語)はパーパスの「具現化」に他ならない。ナラティブが世の中に紡がれていった結果、「透けて見える」ものがパーパス。パーパスそれ自体を喧伝しちゃダメよ。
— 本田哲也@PRストラテジスト (@hondatetsuya70) December 20, 2021
パーパスをちょうど更新しいているタイミングでのツイートだったのでハッとしました。(パーパス自体を宣伝しようと一瞬考えていた自分を恥じました。笑)
パーパスは誰のためのものか、一番はやはり社員ですよね。パーパスをもとにして、その社員が生み出すプロダクトやサービスなどが具現化された価値を伝えることが大事ということに気付かされたツイートでした。
社内にしか魅力的なタマはない
⑤魅力的なタマは社内にしかない
広報担当者の時間の6割は社内調整に使われてるって話がある。だから攻めの広報ができないってネガも聞くけど、結局攻めるための魅力的なタマは社内にしかないのも事実。社流と時流をつなぐのがプロの広報なんだな。
— 本田哲也@PRストラテジスト (@hondatetsuya70) December 21, 2021
広報は、「ネタというタマをこめて、メディアに発射する」というシンプルな構造です。そのタマ作りに常に悩み続けているけれど、ここが広報のプロとしての力の見せ所ということを改めて痛感したツイートです。社内調整が大変なんだけど、ここから逃げたら広報としての存在価値はなくなることを肝に銘じておきたいです。
あと、社流と時流をつなぐということも非常に大事。大体の場合に社流と時流はずれているので、両者をつなげたタマに仕立てる必要があります。狙ったところに飛ばない不良品のタマを作っても的に当たらないから意味ないって話ですね。
⑥みんな納得のナラティブは成立しない
ナラティブはある程度尖っているべき。そもそも今は「国民全員が納得するナラティブ」なんて成立しないよね。だからこれは誰に向けてのナラティブなのかをはっきり定義する必要がある。そうすることで企業の存在意義も確立されるし、本当の意味で重要な顧客を集めることができる。
— 本田哲也@PRストラテジスト (@hondatetsuya70) December 28, 2021
ナラティブは尖っていないとその価値が認識されないということですね。ナラティブの登場人物は誰なのか、そのナラティブを伝える相手は誰なのか。ここをクリアにしておかないと、当たり障りのないものになってしまう。
一方で、批判が来ることも想定をしておき、あたふたせずに受け止めて対処する覚悟を持つことも大事ということも言えると思います。
⑦PRとマーケティングの関係性
戦略PRの役割は、マーケティングと報道をつなげる「架け橋」でもある。えてしてブランドマネジャーにはジャーナリスティックな視点が抜け落ちるし、記者はマーケティングを解さない(あるいは忌避する)。でも、2つの領域が「健全に」クロスオーバーした時に生まれるダイナミズムは、確実にある。
— 本田哲也@PRストラテジスト (@hondatetsuya70) December 30, 2021
個人的にかなりグッときたこのツイート。
PRとマーケティングは仲が良くないと言われます。笑
しかし、PRとマーケティングを融合したコミュニケーションこそがこれからは重要だと思います。(これがやりたくてLAPRASへ入社したのもある)
大事なことは、PRとマーケの架け橋として全体を描くこと。どちらか一方の視点に偏らないこと。これらを大事にしていきたいと思いました。
いかがだったでしょうか?
個人的に共感・勉強ポイントが多かったツイートをまとめてみました。
ここまで一人の人を取り上げてまとめていいのか?と少し不安もありました。(本人に事前許可を得ている訳でもないので。)
ただ、純粋に多くのPRパーソンにとって有益だと思ったのと、読者の不利益や本田さんの名誉毀損になったりするリスクは限りなく少ないと思い書かせていただきました。(ご迷惑になってそうであればすぐに対応します!)
少しでも皆さんのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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