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ピースウィンズ・ジャパンが行う地域創生事業

ご覧いただきありがとうございます。
このnoteでは、ピースウィンズ・ジャパンの活動と、その代表を務める大西の取り組みや考えについて発信しています。

ピースウィンズ・ジャパンの事業としては人道支援や保護犬事業を知ってくださっている方が多いかと思いますが、実は地域創生に関する取り組みも、2015年ごろから進行しています。
今回はそれらの取り組みついてご紹介します。


地域創生に関する主なプロジェクトは、以下の3地域で行っています。

  • 佐賀県

  • 広島県神石高原町

  • 瀬戸内海・豊島

佐賀県|伝統工芸を支援

佐賀県は伊万里焼や有田焼のほか、唐津焼、肥前びーどろ、名尾手漉和紙など、日本が誇るべき伝統工芸を複数抱える場所です。「ピースクラフツSAGA」では、それらの伝統工芸を支援するためのプロジェクトを展開しています。

有田焼のうつわ

生活様式の変化に伴って伝統工芸品の生産量や売り上げが激減してしまった今、それらの素晴らしい工芸品を後世に残すため、支援の取り組みを行っています。具体的には、2022年には釜の修復作業や、新商品の開発をサポートしました。

商品開発を行う様子

これらの器は、ふるさと納税の返礼品としてお買い求めいただくことも可能です。


広島県神石高原町|本部を移籍し事業展開

2013年からピースウィンズ・ジャパンが本拠地を置いているのが、広島県の神石高原町です。広島県内で最も消滅可能性が高いとされた町で、過疎や高齢化の防止と、ピースウィンズ・ジャパンとしても保護犬事業などの新たな事業へのチャレンジをするために移籍をしました。

ピースワンコ・ジャパンの本部にはドッグランが併設

ピースウィンズ・ジャパンだけでなく、ピースワンコ・ジャパンの本拠地も神石高原にあります。スタッフが現地で活動しているのはもちろん、ピースワンコ・ジャパンの本拠地には一般の方が利用できるドッグランも併設されています。

ピースワンコ・ジャパン 神石高原シェルター

空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"

ピースウィンズ・ジャパンの運営プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"」も神石高原町で活動しています。神石高原町の町立病院や、へき地診療所での診療サポートを実施しているほか、神石高原ティアガルテンの運営協力や、起業支援などを行う神石高原地域創造チャレンジ基金のサポートも行いました。

コロナワクチン接種も実施


愛媛県豊島|無人島にアートを

豊島(とよしま)は瀬戸内海に浮かぶ無人島で、1日に2度しか船の往来がありません。ここでは、現代アートの研究機関であるCCA(Center for Contemporary Art)とピースウィンズが共同創設した活動組織「CCA Islands」として、現代アートを用いた活動を行っています。

現代アートの資料を集めたライブラリーが2022年に完成したほか、サムネイルにある木造の建築物の中に、「ドイツ最高峰の画家」と称されるゲルハルト・リヒターの作品を展示しています。

ゲルハルト・リヒター「14枚のガラス」を恒久展示中

展示にあたって大西は自らリヒターのもとに赴き、協力を依頼。リヒターも豊島を実際に訪れ、さらに制作費以外は無料で制作いただきました。この展示のおかげで、無人島の豊島に海外からも来場者がぞくぞくと訪れる状況を実現しています。

地域創生事業に取り組んだ背景

ピースウィンズ・ジャパンは人道支援からスタートした組織で、その他の事業に取り組むことは新たなチャレンジでした。

大西が地域創生に取り組むことを決めた契機の一つは、東日本大震災の復興支援です。東京にいると高齢化を感じることは少ないですが、被災地の支援活動を行っていく中で、過疎や高齢化に伴う課題に目を向けなければならないと身をもって感じました。

震災直後、気仙沼での会議の様子

その後も、各地の自治体と関わる中で高齢化の実例を目の当たりにし、より具体的な課題を発見。地域創生の重要性を感じ、事業として取り組むこととしました。

自分たちに解決できる課題があれば取り組む

過去のnoteにも記載していますが、大西は「活動の原点となった人道支援に限らず自分たちに解決できる課題があれば取り組むべきだ」という思想をもって活動にあたっています。
事業の内容や範囲を限定せず、今後も医療やアートなどの様々な側面で、ピースウィンズにできる形で地域創生事業に取り組んでいく方針です。

おわりに

現在展開している地域創生事業は、アートを基軸にしたものも多くあります。素敵な作品も多いため、ぜひ本物を見てみてください。身近なところから地域創生に関わる取り組みに参加してみていただければと思います。

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