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変わらない日本の風景×常識を試す本

こんにちは、Onionです。

目まぐるしく変化する日常に
ついていくだけで大変な毎日ですが、
たまに時計を持たず、ただ流れる雲で
時間の経過を楽しむというのも
必要な時間なのではないでしょうか?

いままで自分には縁がなかった場所でも
どこか心で懐かしく思う場所はあるものです。

私にとって、富士山の麓に広がる
河口湖町はそんな場所の一つです。

しばらく住んでいたからこその目線で
少しご紹介できれば幸いです。


日本一の山の麓、昔ながらの街

日本一の山といえば誰もが「富士山」を
思い描くでしょう。

高さももちろんですが、独立成層火山といい
まわりに他の山がない、
突然そびえたつ美しい姿も日本一たる
山に相応しいのではないでしょうか?

なだらかな曲線が美しい富士山。
風もなく珍しい逆さ富士撮影に成功!

富士山麓には5つの湖がありますが、
一番綺麗に見えるのは河口湖だと
勝手に確信しています!笑

ちなみによく写真やテレビで話題になる
逆さ富士やダイヤモンド富士は
本栖湖で撮られたものが大半です。

が、少し離れているので車がオススメです。

知れば知るほどディープな街

そんな自然豊かな場所ですが、
ひとたび街へ目を移すとなんともディープな
お店が立ち並んでいます。

時々日中もやっている隠れ家バー
雑多な雰囲気ですが店主さんはとっても気さく

地元民も知らないような小さなお店が点在しており、
インスタグラムやグーグルマップに頼らず、
ふらっと歩いて見つけてみたいお店ばかり。

特にカフェやコーヒーショップは行くたびに
増えている感覚です(笑)

カフェと謳っていますが
看板メニューはラーメン!とっても美味です!

そのときの気分に合わせて迷い込んでみるのがよいでしょう。

森に突如現れるオーベルジュ
木のぬくもりの中美味しい料理に出会うことができる

眼下に広がる景色を独り占め
「星のや富士」

街歩きだけでも十分楽しめるのが
河口湖町の魅力ですが、
余すところなく楽しみたいのであれば、
スコープ状の客室が特徴的な
星のや富士」に泊ってしまいましょう!

歩き疲れた体をゆっくりと休めることができる
機能的な客室と、
時間を選ばず目の前にそびえる富士山を
独り占めできる、なんとも贅沢な施設です。

山沿いに等間隔で並ぶスコープ状の客室から
眼下に広がる富士山を独り占め

この特徴的な客室から1歩も出ずに、時間が流れるのを
富士山と楽しむのも乙な過ごし方です。

1歩も離れたくない方のために
部屋食充実しています。気になる方はこちらから。

季節ごとに少しずつメニューが変わります。
四季折々の食材とともに滞在を楽しめるのも
星のや富士ならでは、な滞在ですね。

変わらないものが揺らぐ「危険」な本

そんな星のや富士に携えていきたい1冊がこちら。

芥川賞受賞作家の
最大の衝撃作。尖りきっている。

村田沙耶香さんの小説です。
表題作を含め、全4作が収録されている短編集です。

正直どの作品も圧巻の世界観なのですが、
やはり表題『殺人出産』を読んだ衝撃は
忘れられそうにありません……!

最初は「何を言っているのだ、わからない」と
しか思わないのですが、読み進めていくと
「異常なのはわたしかもしれない」と
思わせる【なにか】があります。

結構なグロ表現やセクシャル表現がありますが、
なぜか神聖なものを読んでいる気分になります。

昔から変わらない、不変的な富士山を眺めながら
読んでみるとまた違った自分に出会えるのでは
ないでしょうか。おススメです。

以前の記事でもう1冊、村田沙耶香さんの
小説を紹介していますので、
気になった方は覗いてみてください!

旅のふりかえり

今回は変わらない風景に心洗われる
富士河口湖町×尖った本」を
紹介いたしました!

今回のお宿↓

今回の旅のおとも本↓

タイトル:殺人出産
作者:村田沙耶香
出版社:講談社
出版年度:2016年8月11日

それではまた次の旅でお会いしましょう。

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