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初めてのボードゲーム制作【ゲームシステムを考えよう】


どうも、ボードゲーム制作サークル、おにもちぱんです。
上記のイラストの女の子は、当サークルの看板娘OMPちゃんです。
漫画家であるくうねりん先生が描いてくれました。やっぱり可愛い女の子がいると画面が映えますね。可愛いは正義。
先生の新連載がなんと2023年8月29日ニコニコ漫画にて配信開始なので、この絵にビビッと来た方は、是非漫画も読んでみてください。


さて本題に戻りまして、今回初めて制作するボードゲームHIDE and SHARKのゲームシステムがどのような過程で出来上がっていったのか、書いていこうと思います。
同じくボードゲームを初めて作る方の、ほんの少しの手助けになることを祈りつつ。

前回のnote【ゼロベースからの出発】でボードゲームの製作過程について書きましたが、大雑把すぎたので今回はもう少~し、丁寧に書こうかと思います。

シンプルで悩ましいゲームを作りたい

私はシンプルなルールで悩ましいゲームが好きです。
好きなゲームを挙げると、「ペンギンパーティー」「5本のきゅうり」「ザ・マインド」「アブルクセン」「キャット・イン・ザ・ボックス」…どれもルールはシンプルながらも、非常に楽しく洗練されたゲームです。

私もカードゲームを作るにあたり、ルールの複雑化を防ぐため、とりあえずこれはやめておこうと思ったことが2つあります。

  1. カードに特殊能力をモリモリ盛らない

  2. カードに3個以上は情報を持たせない

カードの特殊能力ですが、これ…めちゃくちゃゲーム調整が大変です。TCGとか全然やらない自分がやっても、うまくいかない未来しか見えません。
同じくカードに3個以上の情報を持たせるのも、ゲームがどんどん複雑化しそうなのでパスしました。

勝ち方を考えさせるゲーム

ところで楽しいゲームとは何でしょうか。諸説あると思いますが、私は勝ち方を考えるゲームだと思っています。

  • ゲーム前および進行中に、戦略を練っている瞬間

  • 戦略がうまくハマった瞬間

  • 予想外のことが起こって、その対応を考える瞬間

これらの瞬間に、私はゲームの楽しさをひしひしと感じます。
思考は最大の娯楽。特に練った戦略がうまくいった瞬間は、脳汁があふれ出るほどの気持ち良さです。このような体験をゲームで発生させるにはどうするべきなのか。
そこで選択のジレンマです。

選択のジレンマ

これはゲーム中、2つ以上の選択肢があって、プレイヤーがどれを選ぶべきなのか悩む機会を作ることです。
この選択のジレンマというのが厄介で、一見複数の選択肢があるように見えて、100人中100人が同じ選択をするようなものは、選択肢とは言いません。
いかにプレイヤーを悩ませられる選択肢を作るか、私にとってゲーム作りの醍醐味はここにあります。

真似たっていいじゃいない

さて、色々書きましたが、そもそもじゃあどうやってゲームを作るの?という話です。
完全オリジナルのゲームシステムなんて、凡人の自分には99%無理。なので既存のゲームを真似ることにしました。
HIDE and SHARKの基本システムは神経衰弱です。ですが、通常の神経衰弱だとただの記憶ゲームですよね(通常の神経衰弱にも戦略はありますが、それは割愛)
そこに、ゲーム性に幅を持たせるため、下記の内容を組み込みました。

  • 【お邪魔要素】カードの上を動き回るサメ

  • 【選択要素】取得したカードの1枚を捨てる

  • 【戦略要素】最後にサメの攻撃が行われる

お邪魔要素であるサメは、カードの取得を邪魔してきますが、何よりプレイヤーの記憶もいい具合に混乱させてくれます。
選択要素であるカードの廃棄ですが、これは最後のサメの攻撃を回避するため、2枚のうちどちらを捨てるか、プレイヤーに選択する機会を与えます。
戦略要素である最後のサメの攻撃は、プレイヤーにどのカードをめくるのか、どのカードを捨てるのか、プレイヤーに考える機会を与えます。

といったように、通常の神経衰弱とは違う、プレイヤーに勝ち方を考えさせるゲームが出来上がりました。もうパクリではない、私のオリジナルです。

ゲームのフレーバーは後から考えた

今回のHIDE and SHARKですが、システムが出来上がったあとに、ストーリー設定をこじつけました。実は当初はサメではなく、犬。地獄の番犬ケルベロスが守護する財宝を奪うストーリー。
けど、サメに変えました。なぜなら絶対サメの方が面白いから!
サメ映画って最高ですよね。頭が2つや3つあるサメに、砂地や雪原を泳ぐサメ。空舞うサメに、海を泳ぐ普通のサメ(逆に珍しい)。
きっとボードゲーマ―の中にも、B級サメ映画を愛する人たちが大勢いることを祈って、フレーバーはサメに変更になりました。

ゲーム駒を製作しているBGPさんから購入したサメ駒(とウサギ達)

宣伝(ここ大事)

さて、ボードゲーム制作ですが、できれば売れてほしい。売れるためには宣伝するしかない。宣伝せずに、君たち達はどう生きるか。生き残れません。

HIDE and SHARKは、2023年の12月9日のゲームマーケット秋で発売予定です。
ですが、その前にKickstarterにてクラウドファンディングも行っております。Kickstarterでは、くうねりん先生が描いた超かわいいOMPちゃん(看板娘)の限定アクリルフィギュアとのセットもありますよ!

ゲーム本体+アクリルフィギュア2個セット


皆様、応援よろしくお願いいたします!
支援金が思ったより集まれば、カードの材質をボードゲーマ―の憧れであるエンボス加工(高いやつ)にします!

https://www.kickstarter.com/projects/onimochipan/hide-and-shark

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