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【報告】ウガンダ:緊急要請を受け、刑務所への布マスク300枚配布を実施

先日、ウガンダ北部(グル県)内の刑務所で感染者が出て、行政から
テラ・ルネッサンスに、マスク配布の要請がありました。

要請に答えて、刑務所を訪問。[布マスク300枚]の提供と、啓発ポスターを使って、特にマスクの管理方法についての説明を行いました。

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同時に、他団体の医療チームも刑務所に同行。囚人らからPCR検査(サンプル収集)を行いました。

屋外で、いかにも「急遽」という感じでしたが、かなりスピーディーにサンプルを収集していました。

一般的に、アフリカではコロナの検査体制が脆弱だと思われているかもしれませんが、実は、ウガンダでは結核の検査をする際に必要なキットを保有しており、PCR検査もかなりの数を行っているのです。

信じられないかもれしれませんが、人口当たりの検査数では、日本とほぼ同じか、それ以上の数を実施しています。

この日も陽性者が午前中に確認され、その日の午後には、テラ・ルネッサンスからマスクの供与や啓発活動とポスターの掲示を行いました。あわせて、PCR検査のためのサンプルを全ての囚人や刑務所員から即日、採取しました。

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写真は、マスクの使用・管理方法や手洗い方法についての説明を所員らに行った後に、その啓発ポスターやマスクを供与した時のものですが、そのすぐ後ろでサンプルの採取を行っているのがおわかりいただけると思います。

ロックダウン後、ウガンダでは政府のコロナ対策の政策に違反・反対して逮捕者も多く出ていますが、一方で、夜間禁止令が出て、バイクタクシーによる移動ができない中、実は一般犯罪は減少しています。

しかし、今月からバイクタクシーも解禁され、夜間の外出禁止令も緩和され、かつ、このロックダウン下で多くの貧困層が仕事や収入を失う中、一般犯罪が増加していくことも懸念されています。

もともと刑務所内の衛生環境は良くない上に、囚人の数が増えていくと、コンゴ民主共和国での事例のように、所内でのクラスターが発生する恐れもあります。

コロナの感染予防と、社会経済活動のバランスをどう取るのかは世界共通の課題ですが、ウガンダでは経済活動の制限は、ビジネスの問題だけではなく、命の問題でもあり、治安の問題にも直結しています。


今回の訪問で、他の刑務所でのマスク配布などの要請も受けていますので、できる限り、テラ・ルネッサンスとして、できることを続けていきたいと思います。

当面、テラルネとしては、感染予防のためのマスクの生産・配布や、衛生用品の配布、啓発活動と共に、隔離施設や難民、最脆弱層らへの生活支援、生計支援を続けていきます。

(報告:小川真吾 編集・追記:鬼丸昌也)
        
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