【都内・公共交通機関】今こそ行きたい城跡ランキング
新型コロナウイルスが猛威をふるい、密を避けることが推奨されています。
休日に東京エリアの公園なんかに行ってみると、人、人、人。
多くの人で賑わっています。
外で遊びたい!
でも、もう少し密を避けたい……。
そう思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで私がおすすめしたいのが「城跡」。
城跡とは、その字の通り、昔城があった場所です。
ネットで調べればすぐに出てくる有名な公園やハイキングに推奨される山とは異なり、城巡りはニッチな分野だからこそ、人が少ない隠れスポットなのです。
また、城と言うと、どうしても石垣の上に立派な天守閣が建っているものを想像されがちです。
そういった場所には多くの観光客が押し寄せてしまうのですが、城跡ならその心配はありません。
そして同時にただ遊ぶだけではなく、歴史の勉強なんかもできますしね。
一石二鳥。
そんなわけで今回は、東京都内の公共交通機関で日帰りで行けるおすすめの城跡をランキング形式でご紹介します。
※今回のランキングは、私が行ったことがある城跡の中から独断と偏見で選んだものです。
第4位 品川台場(台場公園)
東京都港区
解説
いわゆる「お台場」です。
赤丸のところ。
お台場のショッピングエリアやおだいばビーチまでは多くの人で賑わっているのですが、品川台場まで来てしまえば人がグッと減ります。
周囲は高層建築に囲まれているのに、ここだけ海に囲まれた孤島のような気分になれますよ。
波の音を聞きながら、シートを広げてピクニックなどいかがでしょうか。
歴史
築城されたのは江戸時代。
黒船来航とペリーの開国要求に危機を感じた江戸幕府により、江戸を守るために築かれ、多くの大砲が置かれました。
砲台跡が残されています。
品川台場の土台は石垣でしっかりと固められており、ちょっと城らしさも感じられます。
現在の「お台場」という地名は、「砲台場(ほうだいば)」がなまったとも、幕府が作った「台場」に尊称を付けた「御台場」に由来するとも言われます。
周辺
食事については言うこと無しです。
ショッピングエリアに美味しいお店がたくさんあります。
品川台場周辺にはコンビニが少ないため、公園でゆっくりするには事前に買い物をしたほうがよいです。
トイレも公園の手前入口にあるのみなので注意。
アクセス
「お台場海浜公園」駅から徒歩で約15分
第3位 江戸城
東京都千代田区
解説
「皇居」としての印象が強くて忘れられがちですが、もともとは江戸城。
徳川将軍の居城として国内最大の城郭でした。
本丸・二の丸・三の丸といったかなり広いエリアが皇居東御苑として開放されており、誰でも自由に見学できます。
※公開時間と休園日があるので注意。
見事な石垣や水堀、門など多くの歴史的遺構が見られる他、多くの草木が生え、自然も豊かです。
ピクニックにも最適。
思わず都会のど真ん中にいることを忘れてしまいます。
歴史
豊臣秀吉より関東の支配を任された徳川家康が居城としました。
もともとは小さな城でしたが、家康が江戸幕府を開いて以降は全国の大名に命じて拡張工事を行い、日本最大の城となりました。
周辺
東京駅、大手町駅から近く、観光しやすいです。
食事や買い物にも困りません。
その分平日はサラリーマンが多いです。
皇居ランナーが多いので、注意。
アクセス
「東京」駅、「大手町」駅から徒歩で約5分
第2位 滝山城
東京都八王子市
解説
現在は城跡のほとんどが都立の自然公園として整備されています。
自然公園の名にふさわしくかなり自然豊かな場所で、虫や鳥も多くいます。
アクセスも悪くなく、東京にいながら気軽に自然と触れ合える場所です。
また、戦国時代当時を思わせる大きな土塁や空堀が複数残っています。
そのダイナミックさは、城に興味が無い方でも思わず興奮してしまうこと間違いなしです。
ハイキングはもちろん、歴史や遺構についての案内看板が複数あるため、事前に知識が無くても楽しむことができます。
歴史
関東の大部分を支配していた北条氏の城。
北条氏の築城技術の粋を集めた城とも呼ばれ、関東随一との呼び声も高いです。
武田信玄に攻められ、激戦の舞台となったこともあります。
周辺
付近は住宅街。
城の入口手前にコンビニがあるので、軽食、飲み物はそこで。
滝山城へは八王子駅からバスで行くのですが、その途中にある道の駅「八王子滝山」では、地元の農産物や名産品が買えるほか、フードコートもあります。
地元の名物グルメである八王子ラーメン、滝山うどんは絶品です。
道の駅の人気ランキングで上位に来るソフトクリームも美味しいです。
ちなみに、道の駅「八王子滝山」は、東京唯一の道の駅なんですよ。
アクセス
「八王子」駅からバスで「滝山城址下」。
下車後すぐ。
第1位 八王子城
東京都八王子市
解説
標高446mの深沢山に築城された城です。
自然豊かな山そのものが城となっています。
ここは整備、管理がしっかりなされており、様々な楽しみ方があるのでご紹介します。
まず、山の入口には無料のガイダンス施設や案内板があり、八王子城の歴史や概要について学ぶことができます。
山の麓には御主殿跡と呼ばれる、当時のお殿様の館跡があります。
館跡や橋、石垣など発掘作業が進められており、実際に歩きながら当時の暮らしの様子を感じられます。
そして山に入れば、城跡を見ながらの軽登山となります。
ところどころに見られる戦国時代当時の痕跡が、ただの登山とは異なる見所です。
入口から山頂まではモデルコースで45分です。
それほど険しくなく、飲み物だけあれば手ぶらで登れます。
道も決まっているので迷う心配もありません。
山頂手前には見晴らし場があり、東京都心方向が見渡せます。
絶景。
また、山頂付近には開けて平らな場所があります。
シートを敷いてご飯を食べるならここです。
お昼時には多くの家族連れが見られます。
山頂には、八王子城が築城される前からある八王子神社があります。
山頂からさらに奥に行くと、富士見台という場所があり、そこからはなんと富士山が見れます。
これまた絶景。
このように、八王子城は「歴史の学び」「軽登山・ハイキング」「城巡り」「富士山の眺め」など様々な楽しみ方があります。
さらに実はオカルトファンからも人気なのですが、ここで書くのはやめておきましょう。
「そんなに楽しめるなら人が多いんじゃないの?」と思われるかもしれません。
しかし、八王子城がまだ世間的にはマイナーであることや、すぐ近くに大人気観光地・高尾山があるため、そんなに混み合わない穴場スポットなのです。
歴史
関東の大部分を支配していた北条氏の城。
北条氏最大の城とも言われます。
豊臣秀吉の小田原征伐では、豊臣方の大軍に囲まれ激戦となりました。
豊臣軍1万5000、北条軍3000。
多勢に無勢であることや、北条方から裏切りが出たこともあり、城はたった1日で落城します。
山を登っているとところどころ険しい箇所もあります。
激戦の様子を思い浮かべながら登っていただくと、より楽しめると思います。
周辺
城跡のまわりはお店はありません。
山頂で食事をする場合は事前の用意が必要です。
山の麓に自動販売機はあるので、最低限の飲み物はそこで買えます。
食事処だと、バス停の付近にラーメン屋さんと山田うどんがあります。
山田うどんとは、関東の大型道路沿いを中心に展開する、大人気うどんチェーン店です。
おいしい。
アクセス
①「高尾」駅からバスで「八王子城跡」。
下車後すぐ。
ただし、「八王子城跡」行きは土日のみの運行かつ本数が非常に少ないので、注意。
②「高尾」駅からバスで「霊園前・八王子城跡入口」。
下車後少し歩きます。
こちらは本数が多いので、おすすめ。
山田うどんやラーメン屋さんもこちらのバス停から。
八王子城という名前ですが、最寄りは高尾駅です。
注意!
いかがでしょうか。
「城」というと、テレビでよく見る大阪城や姫路城、熊本城のように立派な石垣と天守閣を想像しますが、それらはほんの一部。
ほとんどの城が破却されてしまいました。
逆に、「城跡」は日本に3万とも5万とも言われています。
なので探してみると、案外自分の地元にも〇〇城跡があったりします。
コロナ禍で遠出は出来なくなりましたが、逆に自分の地元の知らなかったところを知るチャンスでもあります。
ぜひ、調べて行ってみてください。
そして、あなただけの「推城(おしろ)」を見つけてみてください。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。