独り暮らし_day16

今頃夏らしい天気になってきた。
例えて言うなら、太陽が焦がしてくるようだ。
ところが、来週あたり天候が崩れがちになる予報で、
傘が必要とかそうじゃないとか。

それはさておき、アルバイトが決まりそうである。
アルバイトと聞けば、コンビニ、スーパー、飲食店などの
履歴書や面接がある店舗で働くのはよくあるが、
私はその経験がない。
派遣会社に登録して、その中にある業種から
できそうなものだけでここまで来た。
つまり、すべて派遣会社の紹介というわけである。

元々対話に難があって軽度の吃音を有する私は、
上記の店舗など見向きもしなかった。
だから、接客ができる人や長く勤める人には感服する。

Wikipedia『吃音症
(2021年8月8日 更新 / 2021年8月26日 最終確認)

その代わり、指示されたことやイレギュラーが少ない業務は
とりあえずできる。
黙々と続けつつ時折違う作業があると、
集中力が保てるとわかった。
しかしながら、工場はその場にいなければならないため、
あまり向いていなかった。
工場のアルバイトはトータルで4日間で、
内訳はパン類が3日、肉・野菜が1日だった。

2019年3月、初めての短期アルバイトは某倉庫の軽作業だった。
ちょうど繁忙期で、物も人間もごった返していた。

9時始業、トラックから降ろされる商品を
手練れのパートさんが仕分ける。
カゴ車に積まれてきたら指定場所に運び、
トラックが途絶えるか休憩時間が来るまで繰り返す。
特定の商品は大量に入荷されるので、
木のパレットに積むという作業もしばしば発生する。
ラップを巻くこともある。
しばらくしたら、検品か入荷作業に入る (後略) 。

物流業の、まして倉庫内での仕事はきついイメージがあるだろう。
確かに大変だが、私の場合は何より先輩達に恵まれていた。
2日目だったと思うが、同じポジションの T さんが
私のことを覚えていたのだ。
「あれ、前もいましたよね?」と。

大勢の人が必要な倉庫業は、人の入れ替わりもままある。
そんな中で先輩 T さんに声をかけられ、
見ている人は見ているということを実感した。
年が近いのも幸いし、T さんから色々な業務を教わった。
そして、T さんが仲良くしている人というのが、
以前話した M さんである。
次第に人脈が広がり、ありがたいことに
同ポジションでは少しだけ有名な存在になった。

最終的に、運が良かったと結論付ければそうなのだが、
人と全く関わらない仕事はないと思う。
先輩やベテランの人から積極的に仕事を教わりに行けば、
優しくアドバイスしてくれるし、
一緒に仕事ができたり小休憩で会話をしてくれたりする。
M さんにエースと呼ばれたときは、心底嬉しかった。
ここで働けて本当に良かった。

この経験は今後も活きると信じ、邁進していきたい。

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