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羽生くん結婚したらしいけどみんな知ってた?

※こちらのnoteは羽生くんの結婚を全面的に祝福する内容になっておりますので、報告を聞いて悲しい気持ちになった方、お祝いする気分になれない方は、無理に読まなくても大丈夫です。
「心から祝福できなければファン失格」なんてことはありません。ご自身の今の気持ちを大切にしてあげてください。


2023年8月4日。

その日は大安と天赦日と一粒万倍日が重なる最強開運日ということもあり、結婚報告をする芸能人の方もいらっしゃった。

仕事から帰宅した私は、いつものようにスマホをいじりながらくつろいでいた。

ふとX(この言い方慣れないな)を見ていると、羽生くんが表紙を飾るAERAに関する投稿が目に入った。

まだ注文していなかったことに気づいた私は、急いでAmazonからAERAを注文した。

時刻はすでに午後11時をまわっていた。

そして、これは今でも不思議だなと思うのだが、私はXで羽生くんに関するパブサ(※)を始めた。

※パブサ・・・パブリックサーチの略。著名人などの特定他者の名前を検索する行為。簡単に言うとエゴサの他人版。

普段は羽生くんのパブサなんて滅多にしないのに、なぜかこのときは羽生くんに関する投稿を検索してみたくなったのだ。

そして、いろいろな投稿を見ていたとき、とんでもないものが目に飛び込んできた。


「この度、私、羽生結弦は入籍する運びとなりました。」

……

……

んっ???

はっ???

えっ???

どういうこと???

にゅ、入籍???

入籍って、あの入籍???

「ノリで入籍してみたらええやん♪」の、あの入籍???

厳密には「入籍」って言わないらしいけどそれはどうでもよくて、つまり結婚ってこと???

羽生くん結婚したの!?!?!?

あまりにも突然のことに理解が追いつかず、一瞬フェイクニュースかと思ったが、確認してみると間違いなく羽生くんの公式アカウントからの投稿だった。

気づくと私は深夜にもかかわらず、「羽生くん結婚した!!!」と大声で母に叫んでいた。

うまく説明できないが、全身の血が一気に巡るような感じがして、心臓がバクバクしていた。

次に私が思ったのは、「ヴァネさんは大丈夫か!?!?!?」ということだった。

羽生くんのファンとして有名なヴァネさんがどんな反応をしているのか気になったのだ。

おそらくヴァネさんのことを知っている方は、このニュースを聞いてみんなヴァネさんのことを思い浮かべたに違いない。

ヴァネさんは「ちょっと待ってね」と投稿した後、しばらく音沙汰がなかったが、その後1時間足らずで以下のような投稿をしていた。


もう最高としか言いようがない。

星野源さんが新垣結衣さんと結婚したときも同じようなことをしていたが、今回の発表は深夜だった。

にもかかわらず、短時間でこれだけのお祝いグッズを揃えられる行動力には頭が下がる思いだ。

その後、news zeroでも羽生くんのニュースが速報で取り上げられ、少しずつだが私も実感が湧いてきて、「羽生くん結婚したんだね、おめでとう、本当におめでとう」と喜びを噛み締めた。

これは冷静になって分かったことだが、羽生くんの公式アカウントが報告を投稿したのは午後11時11分。

羽生くんは、今までも投稿時刻を1時11分や11時11分にするということがよくあった。

今回もそんな羽生くんの「1」へのこだわりを垣間見ることができた。

そしてよく見てみると、お相手のことが一切書かれていない。

例えば芸能人の方が結婚報告をする際、お相手が一般の方であれば「お相手は一般の方なので温かく見守っていただければ幸いです」みたいに書いたり、「二人で温かい家庭を築いていきたいと思います」的なことを書いたりすることが多かった。

しかし、羽生くんは相手がどういう人なのかということはもちろん、「温かい家庭を〜」のような決まり文句も全く書いていない。

報告の文章のほとんどがスケートに関することだったため、「スケートと結婚」というワードが一時トレンドに入るほどだった。

すでにいろいろな方が言われていることだが、この文章からは、羽生くんのファンに対する思いやりや優しさ、そして絶対にお相手のことを守るんだという気概が伝わってきた。

有名人が結婚すると、SNSなどで報告するのが一般的になっているが、中にはあえて発表しない人もいる。

私は声優さん界隈にも推しがいるのだが、とある男性声優さんが一般女性との結婚を発表したとき、一部の過激なファンからとんでもないバッシングを受けたのだ。

私も当時のことはよく知らないが、命の危機を感じるほどの悪質な書き込みもあったようだ。

その人たちは彼のことを本気で応援していたのかもしれないが、そんなことが到底許されるはずはない。

こういったこともあったためか、結婚したことを公にせず、活動を続ける声優さんもいる。

しかし、ドラマやバラエティへの出演など、声優さんの活動の幅が広がったことで、マスコミのターゲットにされることも増え、結婚していたことを週刊誌で暴露されてしまう方もいた。

これに関しては「なに余計なことしてくれてんだ」という気持ちしかないし、さまざまな理由から本人が公表しないことを決めたはずなのに、わざわざ追いかけ回して暴露する意味が分からない。

そして、何も悪くない声優さん本人が謝罪するのを見ると心が痛むし、そんなことをさせてしまって申し訳ないという気持ちになる。

マジでいいことなんか一つもない。

もちろん、中には幸せいっぱいの投稿をしてくれたり、惚気話を聞かせてくれたりする方もいて(花江くんとか、鈴村さんと真綾さんとか、賢章くんと香菜さんとか)、そういうときはこちらもハッピーな気持ちになる。

でも、本人が公表しないと決めたのならば、その思いを尊重して、余計な詮索はすべきではないと思う。

話がそれてしまったが、世界中にたくさんのファンがいる羽生くんは、そういったリスクがあることを誰よりも分かっていたはずだ。

だから、お相手に関する情報を一切与えないことで、お相手を守ったのだ。

私は普段、「男らしさ」や「女らしさ」についてレッテルを貼るような表現はあまりしないようにしているが、今回ばかりは言わせてくれ。

羽生くん!!!あんた男として最高にかっけえよ!!!

そして、どなたかは分からないが、私はお相手も本当に素晴らしい方だと思っている。

誰もが知る世界的なスターで、熱狂的なファンも多く、常に注目される存在である羽生くんの人生のパートナーになるというのは、相当なプレッシャーがあるはずだ。

私は羽生くんと付き合いたいとか思わないし、仮にそう思ったとしても、私のような者が羽生くんのパートナーになりたいなど、畏れ多すぎて口が裂けても言えないと思う。

それに、手をつないで街を歩いたり、買い物したりといった、他のカップルが当たり前のようにしていることもできず、マスコミを警戒しなければならないというのは、精神的にも大きな負担がかかるだろう。

結婚によって得られる幸せももちろんあると思うが、それ以上に背負わなければならないものが多すぎるように感じる。

それでも、発表前から現在に至るまで、一切の情報を漏らさず、羽生くんのパートナーとして生きていくことを決めたその覚悟に、心からの拍手を送りたい。

きっとそういう方だから、羽生くんも「この人となら」と思えたのではないだろうか。

ただ、お相手のことを考えると、「発表しない」という選択肢もあったと思う。

ここまで完璧に隠し通せているのだから、このまま何も言わずにやり過ごすこともできたはずだ。

それに、報告を聞いて悲しんだり、ショックを受けたり、離れていったりしてしまうファンもいるということは、羽生くんも分かっていただろう。

そのうえで、彼は自分の言葉で、ファンに報告することを選択してくれた。

プライベートをほとんど見せず、常に「羽生結弦」でいるために努力し続けてきた羽生くんが、完全にプライベートな部分である「結婚」について報告してくれたのだ。

これがどれだけすごいことか、彼を応援している方なら分かると思う。

お相手のことを守りつつ、ファンへの思いやりも忘れない、これ以上完璧な報告はないんじゃないか。

羽生くんのファンでよかったと改めて思えた。

発表の翌日、私は近所のケーキ屋さんに立ち寄ってケーキを買ってきた。

推しに関することでケーキを買うのはこれが初めてだった。

ケーキはおいしくいただきました


私は絵も描けないし、ケーキも作れないから、こんな風にしかお祝いできないけど、羽生くんが幸せでありますようにと願いながらケーキを平らげた。

今年の3月に行われた『notte stellata』の最終日に、羽生くんが「自分の幸せを削ってでも」と発言したときは本気で心配した。

羽生くんはこれまで十分すぎるぐらい頑張ってきたし、それはみんな分かってるのに、さらに自分を犠牲にしようとするなんて、そこまで追い詰められているのかと思った。

だから、今回の報告を聞いて私は素直に嬉しかった。

一般的なカップルと同じことはできないかもしれないけど、お互いを認め合い、支え合える相手ができて、本当によかったと思う。

でも、自分の幸せを削る必要なんてないし、むしろもっと自分を大切にしてほしいと私は思っている。

きっとパートナーの方は羽生くんのことをよく分かっているだろうから、羽生くんが自分の幸せを削らなくて済むように支えていってくれたらいいなと思う。
(上から目線ですみません)

今回のことで複雑な気持ちになっている方、気持ちの整理がつかずに戸惑っている方、寂しい気持ちを必死に抑えながら「おめでとう」を言っている方もいるだろう。

はじめにも書いたが、そういった感情を抱くのは決して悪いことではない。

自分の気持ちに無理やり蓋をすることなく、ゆっくり時間をかけて向き合っていってほしい。

ちなみに私は週明けの月曜日に会社に行ったとき、「大丈夫?ロスになってない?」とか「会社休むんじゃないかと思った」とかいろいろ心配されたが、「いや、全然大丈夫ですよ!むしろ飛び上がって喜びましたし、ケーキ買って食べました!」と返しておいた。

もちろん、はじめはめちゃくちゃ驚いたし、同い年の羽生くんが結婚したことで、「私はこのままでいいのか」と自問自答を繰り返すこともあったけど、やっぱり最終的には「めでたいな」という気持ちでいっぱいになった。

去年プロに転向することを発表してから、YouTubeチャンネルを開設したり、Instagramや Twitter(今はXになったけど)を始めたり、『プロローグ』や『GIFT』といった一人だけのアイスショーを開催したりと、こっちが息切れするレベルの凄まじい勢いで羽生くんは突き進んできた。

だから、先月プロ転向1周年を迎えたときも、「そういえばまだ1年しか経ってないのか」と思った。

いつもなら、「この間あけおめ〜とか言ってたのにもう紅白かよ!?」と思うぐらい1年があっという間に過ぎていくのに、羽生くんのことに関しては、まだ1年しか経ってないんだという感じだった。

それは、この1年があまりにも濃厚で、充実していたからだろう。

競技の枠を飛び出して、自分の好きなスケートをとことん突き詰めることができるようになって、羽生くんの表現の幅もさらに広がったと思うし、「羽生くんのスケートを生で見る」という夢が叶ったので、私にとっても大きな変化のある1年だった。

これは私の個人的な意見だが、羽生くんがここまで怒涛の勢いで突き進んできたのは、結婚のことがあったからではないかと思う。

結婚を発表した後に、『プロローグ』や『GIFT』のことを発表していたら、ファンを混乱させてしまうと思ったのではないだろうか。

もちろん、変わらず羽生くんのことを応援するファンがほとんどだと思うが、中には「自分は行くべきなのか」と悩んでしまう方もいたかもしれない。

だから、まずは自分がやりたいと思っていることを実現させようと頑張った結果、これだけ濃厚な1年になったんだと思う。

そして、アイスショーへの出演もひととおり終わり、ファンと直接会う機会がしばらくないこのタイミングで発表することにしたのだろう。

常にファンのことを考えてくれている羽生くんだからこそ、どのタイミングで、どのように発表するのがベストかをずっと考えていたに違いない。

あの文章だって、ああでもない、こうでもないと一生懸命悩みながら書いたものだと思う。

羽生くんは本当に私と同い年なのか。もしかしたら人生10回目とかじゃないのか。

そう思ってしまうぐらい、どこまでいっても羽生くんはすごい人だ。

本当はすぐにnoteを書いて出したかったのだが、今回もかなりの長さになってしまい、少し遅れてしまった。

それでも、羽生くんの結婚をお祝いしたいという気持ちをどうしても文章にしたかった。

私はこれからも変わらず羽生くんを応援していくし、チケット争奪戦にも機会があれば参加するつもりだ。

またいつか、羽生くんのスケートをこの目で見られる日が来ますように。


羽生くん、結婚おめでとう。

今までファンのために頑張ってきてくれてありがとう。

羽生くんは頑張りすぎてしまうところがあるので心配していたけど、人生を共に歩むパートナーができて本当によかったです。

これからはもっと自分のことも大切にしてあげてください。

そして、パートナーの方へ。

羽生くんの人生のパートナーになるという選択をするのは、簡単なことではなかったでしょう。

プレッシャーを感じたり、不安になったりすることもあるでしょう。

それでも、羽生くんと共に歩む覚悟を決めてくれてありがとうございます。

大変なこともたくさんあるかと思いますが、お二人の幸せを心から祈っています。

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