見出し画像

ヨルダンの野外遊び「ワーウィー」が日本最古の鬼ごっこ「ことろことろ」に似ているお話

こんばんは!鬼ごっこ協会です。

今日も日本最古の鬼ごっこ「ことろことろ」にまつわるお話を書いていきたいと思います。今回は、中東の国「ヨルダン」にある鬼ごっこ的な野外遊びを取り上げます。

画像1

■ヨルダンの野外遊び「ワーウィー」とは

今回は、中東の国「ヨルダン・ハシミテ王国」の野外遊びを取り上げたいと思います。

その名も『ワーウィー(waawee)』です。

この遊びは、日本最古の鬼ごっこ「ことろことろ(子取り鬼)」と、追いかけっこの要素を合わせたような遊びで、他国ではあまり見られない遊びだそうです。

■ヨルダンの野外遊び「ワーウィー」の遊び方とは

ワーウィーの遊び方は、こちらの通りです。
①狼役1人、母親役1人、娘役3人以上を決めます。
狼役には、誰が母親役になったかを知らせません。
母親は娘たちと話し合って、それぞれの色の名称を付けるのですが、狼役は誰が何色か知りません。母親と娘たちは1組になって同じ陣地の中に入ります。狼役の基地は、別の離れた所に作ります。
②狼がやってきて「コンコンコン」と扉をたたく音を立てます。そして、次のような会話をします。

母親:どなた?
狼:ローウィーです。
母親:何か御用ですか?
狼:卵をください。
母親:何色ですか?
狼:赤色(好きな色を答える)

③自分の色を呼ばれた娘が、陣地の外へ出ていって、まず狼と指を合わせます。そして、母親の「スタート」の合図で、狼が娘を追いかけます。娘は捕えられるとオオカミの基地に連れていかれ、逃げきれれば陣地に戻れます。
④娘がすべて捕まってしまうと、母親はオオカミの基地に出向き、扉をたたいてから「お隣さん、砂糖を1カップ下さいな」などと言い、それを取りに行く間に娘たちを逃がします。

以上となります。

■ヨルダンの野外遊び「ワーウィー」と日本最古の鬼ごっこ「ことろことろ」の違いについて

今回のヨルダンの野外遊び「ワーウィー」は、一般的なことろことろの一列に並んで行う鬼ごっこ的な遊びではないけど、3すくみの「鬼=狼」「親=母親」「子=子ども」が出てくるので、要素としては、とても似ている鬼ごっこなので、同じ分類にできると考えています。物語調で話が展開されてからの鬼ごっこが始まるのが、とてもユニークな遊びだと感じさせますね。

本日は、ヨルダンの野外遊びを紹介させてもらいました♪

ぜひ、参考に遊んでみて下さい☆

※『世界71ヵ国の野外伝承遊び』森田勇造編著

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?