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スポーツ庁調査『全国体力テスト』で、コロナ禍で子ども達の体力低下の実情が。

こんにちは!鬼ごっこ協会です。

スポーツ庁が12月24日、2021年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)」の結果を公表されました。調査対象は小学5年生中学2年生の各男女で、実技テスト8種目で算出する体力合計点の全国平均は、いずれも前回の調査の数値を下回ってしまったという結果が出ています。同庁は、新型コロナウイルスの影響で子どもの体力低下に拍車がかかったとみており、学校などに運動習慣の形成を促す方針を示されているという事でした。

これは2020年初頭から続いているコロナ禍でずっと課題として言われてきていることで、特に大きな驚きは感じる問題ではなく、どちらかというと既に現状はかなりの危機的状況であり、危機意識の共有以上に具体的な取り組みやコンテンツ作りを積極的に行っていかねばならない状況にあると、私たちは認識しています。

この2年間で、多くの運動や遊びの機会は失われて、さらにスポーツクラブや運動教室の閉鎖や廃業等も相次いでいる中で、実際に遊びたくても、スポーツがしたくてもやる場所がない、教えられる人材がいないなど、問題は山積みです。コロナ以前から同様の問題は言われてきている中で、さらなる大打撃としてのこの2年間で失われてしまったものは数多くあります。

危機を嘆いていても仕方がないですし、具体的なビジョンやコンテンツを私たちの側から作って、社会に発信をしていかないとならないと危機意識をポジティブに持っています。来年には、新しいプロジェクトを私たちも始める予定ですので、子ども達のこれからの未来のために残せるものを作っていけるように頑張っていきたいと思っております。

新聞各紙でも、様々なご意見を専門家の皆さんが述べていらっしゃいました。

■読売新聞の紙面では

コロナ下で体育の授業や部活動などが制限されたほか、多くの自治体が外出自粛を呼び掛けた。中京大の中野貴博教授(体育科学)は「友達との接点が制限され、体を動かす行動にブレーキがかかった」と分析し、シャトルランや持久走の結果について「長い時間、運動するような項目ほど低下傾向」と解説した。
読売新聞 12月24日付紙面

■毎日新聞の紙面では

東京都江戸川区立鹿骨中の大谷雅也校長は「以前は運動が遊びの主体だった。今はゲームなど他のことに変わってきている」と指摘。近年はボール遊び禁止の公園も多く、コロナ禍だけでなく子どもを取り巻く環境の変化も影響したとみる。「子どもが運動をしたくなる仕掛けや環境を、大人たちが意図的に作っていく必要がある。そこが改善の第一歩になるのではないか」と語った。
毎日新聞 12月24日付紙面

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