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2021年Discordまとめ

2021年も終わりに近づいてきたので、今年のDiscordを振り返り、来年はどんなDiscordが待っているか考えてみようと思います。

2020年のまとめはこちら


IMAGINE A PLACE

Discordは5月にスローガンを「Your Place to Talk and Hang Out」から「IMAGINE A PLACE」に変更。
具体的な取り組み内容としては、

などによってより多くの人がDiscordを利用できる環境が整備されました。

またコロナ禍によって強まったアジア人へのヘイト性的指向や性表現に対する差別やいじめに反対する人々を応援する活動も行っています。


IMAGINE A PLACEの一つの試みとして、Discordに関わるモデレーターやアーティストの力を集結させて映画を作成
カオスとユーモラスにあふれるDiscordの世界を見事に表現しています。

右は俳優で監督のダニー・デヴィート

本編動画はこちらから


ロゴデザインも新しくなりました。
ブログによると旧ロゴは商品などに掲示する際にあまりよくないデザインだったようです。するどいところが無くなったのも会社としての方針なのかもしれませんね。

旧ロゴデザイン
新ロゴデザイン


Discordの成長

残念ながら2021年度のユーザー数やアクティブユーザー数についての正確な情報は得られませんでした。しかし2021年上半期の透明性レポートにはユーザーからの通報数が載っています。

これを見ると多少上下してはいますが通報数は伸び続けているようです。2020年上半期は半年でほぼ倍増しているためそこと比較するとインパクトにかけますが、このグラフを見ても1年の間に通報数が約1.5倍になっていることがわかります。オランダのアムステルダムにユーザーサポートのための海外支部が建ったのでより多くの通報に対応できるようになっているはずです。ユーザー数に関しても伸び続けていると推測していいかと思います。

2020年上半期は新型コロナウイルスの流行があったためそれに合わせオンラインでのコミュニケーションの需要が増えユーザーが増えました。デルタ株の流行も夏の間にだいぶ沈静化し、テレワークを終了させる企業が出てきていることはみなさんもニュースなどでよく知っているかと思いますが、今まさに流行直前にあるのがオミクロン株です。

どのくらいの流行になるのか、またいつ沈静化するのかというのは専門家でも意見が分かれるところだと思いますが、今回もDiscordに多かれ少なかれ影響を与えるのは間違いないかと思います。


激変したBot環境

今年一番の事件はなんといっても音楽BotのRhythmとGroovyのサービス停止でしょう。

多くのユーザー、サーバー管理人、そしてBot開発者がこれからどう行動するか考えたと思います。


今のところ大型音楽Botの停止はそれ以上なく、音楽Botの代替となりうるYouTubeTogetherの続報も無い状態です。

公式サーバーであるDiscordGamingLabを覗いてみるとYouTubeTogetherと同じく画面共有を通してみんなと楽しむポーカーやチェスなどのゲームが続々と開発されています。

機能が増えるのはいいことだと思いますが、YouTubeTogetherを早く実装してほしいところですね。


Botのライブラリの一つであるdiscord.pyの開発終了も非常に大きな事件でした。
DiscordBotを支える巨大なインフラが一つ無くなったと言っても過言ではなく、現在も目に見えない形で影響を及ぼしていると考えられます。

pycordなど後継ライブラリの登場で落ち着きを取り戻しつつありますが、開発終了に至った原因はDiscord側とBot開発者側との意見のすれ違いにあり、日本人Bot開発者たちの言動を見ている限りその溝はまだ埋まっていないようです。

スラッシュコマンドやBot認証によって以前より安全性は高まり、プロフィール画面からの招待やボタン機能などBotができることも増えています。ユーザーにとってはうれしいことばかりですが、Bot開発者がその恩恵を感じられるのはまだ先になりそうです。



増える国内ユーザー。しかし…

私の感覚でのデータになりますが、TwitterでDiscordについての日本語のつぶやきは2021年特に大きく増え、ユーザーの層も厚くなってきていると思います。実際リアルでつながっていた友達からDiscordサーバーに誘われるという体験もありました。

これでもまだ国内テレビに大きく取り上げられることはなく、FacebookやTwitterと比較してもDiscordは成長が早いという海外の分析もあることを考えるとまだまだ国内ユーザーは増えるでしょう。LINEの友達とDiscordの友達で板挟みになる人も増えると思います。


ユーザーが増えるということはそれを標的とした攻撃も増えることになります。人力によるスパム(荒らし)は以前からあったのですが、最近は複数のBotアカウントを用いたスパムが一般的になり、偽のBotを導入させることでチャンネルを削除やユーザーBANを行わせるなど手口の巧妙化も起きています。

海外のような金銭的被害が及ぶケースは(おそらく)出ていないとはいえ、人力でスパムに対抗するのは難しい段階に来ており、招待URLを公開しているサーバーではサーバー入室に認証をつけたり、ユーザーを自動でBANするモデレーターBotを導入したりする必要があると思います。

スパマーによってサーバー削除に至った事件がセンセーショナルにとりあげられたこともありましたが、無実なことをDiscordに訴えて復活させたケースはありますので希望を捨てずにいきたいですね。

復活させた経緯がまとまった記事はこちら。


これからのDiscord

一番熱いのはPlayStationへのDiscord実装です。ソニー・インタラクティブエンタテインメントとパートナーシップを締結したときに2022年前半で何かしらアクションをとることをほのめかしています。
続報が無いのが気になるところではありますが、ゲーム音を聞きながらボイスチャットするために配線をごちゃごちゃにすることなくDiscordが利用できたらすごく便利ですよね。XboxやSwitchへの実装も期待したいところです。


すでにテストがはじまっているのがサーバーの有料サブスクであるPremiumMemberships機能です。

YouTubeのメンバーシップが手数料3割なのに対し、Discordは手数料が1割。サービス移行を考える配信者もいるでしょうし外部サービスを用いてDiscordをオンラインサロンとして利用している方も少なくないため正式実装で新たなユーザー層が増える可能性があります。


Bot開発者の方が対応しなければいけない問題としては、2022年の4月に認証済みBotはユーザーのプライバシー保護のためメッセージを読み取るのにDiscordへの許可申請が必須になります。また7月22日にSnowFlakeIDが18桁から19桁に上がります。対応はお早めに。


来年もまたDiscordでお会いしましょう。
よきDiscordライフを!



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